蚊の母 ガガンボ

世界中に分布しており、日本でもかなりの種類が発見されています。
成虫は蚊を一回り大きくしたような形状をしていますが、蚊と違って人や動物を刺す事はなく、花の蜜を主食としています。
また、体も貧弱な為、死骸も少し指で触るとすぐバラバラに崩れてしまいます。
飛行速度も決して俊敏ではなく、一か所を重点的に飛び回る事が多いです。

似たような虫でユスリカがいます。

生態

外見

大型で、長い脚と翅を持つ昆虫です。
脚が非常に長く、細い体をしています。
蚊に似ていますが、蚊よりも体が大きく、触角が短いことが特徴です。
大きい種類であれば体長が10cmを超えるものもあります。

生息地

世界中に広く分布しており、様々な環境で見られます。
湿地、庭園、農地、森林などで生息します。

食性

成虫は通常、花の蜜を摂取してエネルギーを得ます。
幼虫は主に腐植物質を食べ、根や植物の組織を食べることがあります。

寿命と生活習慣

一生の大半である数週間から1年程を幼虫として土の中で生活します。
成虫になってからの寿命は10日~15日程で、成虫の期間は何も食べません。
成虫は通常、春や秋に発生し、短い期間で繁殖します。

ガガンボモドキ?蚊の母?

ガガンボモドキ

ガガンボによく似た虫で、ガガンボモドキという虫が存在します。
ハエガガンボと違いシリアゲムシの仲間で、凶暴な肉食の昆虫です。

蚊の母

ガガンボの語源は「蚊の母」であり、本来は「カガンボ」だったと言われています(諸説あり)。
地域によってはカトンボなどとも呼ばれます。
足が長く羽がある事から、鶴(crane)と連想され、正式の英語名は「crane fly」(鶴蠅)と呼ばれる。
よく似た種類でカゲロウという虫が存在します。

被害

幼虫の時に農作物を食害する事があり、芝生に深刻なダメージを与える可能性があります。
人に危害を加える事はなく、成虫になっても刺したり噛んだりはしません。
しかし前述の通り体が非常に貧弱な為、捕獲しようとするとすぐにバラバラになってしまいます。
飲食店や工場などではこれが異物混入に繋がる恐れがありますので、注意が必要です。
また、いくら無害といえど大きな虫が家に入るのは不快ですし、恐怖を感じる方もいらっしゃると思います。

駆除の方法

直接叩く

脆く弱い体を持っており、飛行速度も遅いので容易に叩き落す事が可能です。
紙などを丸めたもので叩くだけで簡単に殺虫する事が可能ですが、体が脆い為すぐに体がバラバラになってしまいます。
掃除機で直接吸い取ったり、粘着テープ等を直接貼り付けて駆除すると死骸の飛散を防ぐ事が可能です。

殺虫剤を使用する

成虫はスプレータイプの殺虫剤でも簡単に駆除できます。
しかし、こちらも体の弱さ故に、噴射が強いスプレーの場合は体がバラバラになってしまう恐れがあります。
また、庭などで大量発生してしまう場合は成虫になる前に駆除するのが最善策です。
卵が孵化し始める4月初旬に芝生や庭等にイミダクロプリドやピレスロイドの成分を含む殺虫剤を撒きましょう。
主に液体や顆粒状で販売しています。

予防

屋外から光が見えないようにする

光に誘因される性質がある為、夜間の遮光カーテンは有効です。
また、使わない電気をこまめに消すなど、簡単に出来る対策から始めましょう。

虫よけを行う

窓の近くや網戸に電撃殺虫剤や、虫よけスプレーを使用しましょう。
しかし、スプレータイプの虫よけスプレーは揮発してしまう為、定期的にスプレーを使用する必要があります。
光に誘因される性質を利用して、紫外線などでおびき寄せる電撃殺虫剤は有効です。

最後に

害獣駆除対策センターでは、24時間無料で相談を受け付けております。
エリアによっては、最短30分で訪問可能です。
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