家に棲みつく蜘蛛(クモ)の種類と見分け方

家に棲みつ蜘蛛は多くの人々にとって恐怖心を抱かせる存在ですが、実はその多くが人間にとって有益な益虫であることをご存じでしょうか?
蜘蛛はゴキブリ&ダニを駆除する益虫でもあります。
この記事では、家に出現する蜘蛛の種類と見分け方、その生態、毒の有無、棲みつきやすい環境について、詳しく説明していきます。

1)家に棲みつく蜘蛛の種類

家に出現する蜘蛛には多種多様な種類があります。代表的な種類としては、「ジョロウグモ」「オニグモ」「カニグモ」「アシダカグモ」 などが挙げられます。ジョロウグモは茶色い斑点模様が特徴的で、秋になると玄関先やベランダに巣を張ることがあります。オニグモは体長が大きく、ハエや蚊などの害虫を食べるため、農家からは歓迎される存在です。カニグモは体が平たく、蟻やダニなどを食べる益虫です。

2)家に棲みつく蜘蛛の生態

蜘蛛は、基本的には夜行性であり、昼間は隠れていることが多いです。特に秋から冬にかけては、屋内に逃げ込んでくることが多くなります。蜘蛛の巣は、壁や天井などに張り付けられることが多いため、注意して観察してみると見つけることができます。

家に棲みつく蜘蛛は、大部分が臆病で攻撃的ではありません。
これらの蜘蛛は、網を張って獲物を捕まえたり、
餌となる昆虫を追いかけたりすることで生き残っています。
日本には多種多様な蜘蛛がいますが、
家によく出没する蜘蛛の種類をいくつかご紹介しますと以下の通りです。

アシダカグモ 

大きさ100~140mm。毒無し。益虫。
巣を張らない徘徊するゴキブリキラーの大型のクモ。
ネズミやハエ、蛾も捕食する。
どこからともなくやってきて、家に棲みついてるゴキブリを
約1年以内に全滅させると自然といなくなる。

ハエトリグモ(ネコハエトリグモ)

大きさ 7-8mm
頭胸部:黒色・周縁が灰褐色
腹部:灰褐色・中央が黒色
雌は全体に毛深い。
雄は頭胸部や脚の黒味が強い。
徘徊性の蜘蛛。
ハエなどの小さい虫にとびかかって捕食する。

アダンソンハエトリ


大きさ 5~10mm。益虫
ダニ、コバエやゴキブリの子供のなどにとびかかって捕食する。
人を警戒することなく昼間に活動する。視力が優れている蜘蛛。

シモングモ

大きさ 2-3mm
丸い腹部をもった白色の造網性の蜘蛛。
家の天井隅や押れの中などに不規則な網を張る。

ジョロウグモ

大きさ 雌20-30mm 雄6-10mm
腹部に黄色と青色の模様がある。
造網性の蜘蛛。
規則的な網を張り、網にかかった虫を捕食する。

イエオニグモ
家の軒下などでよく見かける造網性の蜘蛛。
網を円形か垂直にはり、網にかかった虫を捕食する。

3)家に棲みつく蜘蛛に毒はある?

一般的に、日本に生息する蜘蛛のほとんどは、人間に対しては危険ではありません。ただし、刺された場合には痛みやかゆみ、発熱、悪寒などの症状が現れることがあります。特に、外来種である「アシダカグモ」や「マダラグモ」などは、人間にとって危険な毒を持っています。

家に棲みつく蜘蛛の中には、人間にとって有毒な種類も存在します。例えば、黒い大型のクモである「ヤグラシダ」や、小型で毒性が強い「アメリカヤドクガエルグモ」などが挙げられます。

ただし、一般的に家に棲みつく蜘蛛の多くは、人間にとって大きな脅威になることはありません。毒性が強くても、体が小さく噛まれた場所が限定されるため、大きな被害にはつながりません。また、人間を襲うことはほとんどありません。

しかし、アレルギー症状を引き起こすこともあります。例えば、ハエトリグモの場合、彼らの体表には強いアレルゲンが存在しており、彼らに触れたり、彼らが排泄物を残した場所に触れたりすることで、かゆみや蕁麻疹のような症状を引き起こすことがあります。

したがって、家に棲みつく蜘蛛が人間に危害を加えることは少ないですが、アレルギー症状を引き起こすことがあるため、注意が必要です。特に、アレルギーがある方は、注意が必要です。

4)家に棲みつく蜘蛛の棲みつきやすい環境

蜘蛛は、私たちの住む環境によって棲みつく場所が異なります。蜘蛛が棲みつく環境には、以下のような特徴があります。

  • 暗くて湿気のある場所:蜘蛛は乾燥した場所を嫌います。そのため、暗く湿気のある場所が好まれます。特に、地下室や軒先、排水溝などがその例です。
  • 隠れ場所が多い場所:蜘蛛は、巣を作るのに隠れ場所が必要です。そのため、物が散らかっている場所や、雑草が生い茂っている場所、庭の隅に放置された物などが好まれます。
  • 昆虫が多い場所:蜘蛛は、昆虫を食べるために生きています。そのため、昆虫が多い場所が好まれます。庭にある花壇や、庭の木の下、軒先の照明灯などがその例です。

以上のように、蜘蛛が好む環境には明確な特徴があります。もしも自宅周辺に蜘蛛が多く出現する場合は、このような場所を探し、改善することで、蜘蛛の出現を減らすことができます。

蜘蛛が出現してしまった場合には、自分で駆除するのではなく、蜘蛛駆除の専門業者に依頼することが重要です。業者は蜘蛛を駆除するだけでなく、蜘蛛が棲みつく環境を改善するアドバイスもしてくれるため、再発を防ぐことができます。
但し、蜘蛛はダニやゴキブリを食べてくれたりする益虫でもあるので、蜘蛛殺さずに放置しておくことが正解です。

まとめ

この記事では、家に出る蜘蛛の種類とその見分け方、蜘蛛の生態、毒の有無、棲みつきやすい環境について紹介しました。蜘蛛に対して怖がりや不快感を感じる方も多いかもしれませんが、実は蜘蛛は害虫を捕食する益虫でもあります。ただし、蜘蛛によっては毒を持つ種類もいるため、注意が必要です。

また、蜘蛛が棲みつく環境は湿気が多くて暗い場所が好まれます。そのため、日常生活の中で室内の換気や掃除を心がけることが大切です。また、蜘蛛が出にくい環境を作るために、家の周りの草木や物置なども整理整頓しておくことが望ましいです。

もしも蜘蛛が多数発生したり、毒を持つ蜘蛛が発見された場合は、自己判断での対処は避け、プロの駆除業者に依頼することが安心できます。当社では、蜘蛛駆除はもちろん、その他の害虫駆除にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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