蚊柱の正体は蚊じゃない!? ユスリカについて

生態

揺蚊:ユスリカ

漢字では【揺蚊】と書き、由来は幼虫が体を揺らすように動かすことです。
名前に【蚊】とつきますが、実はハエの仲間です。
ユスリカだけで世界に10,000種以上が発見されており、日本国内でも1,000種以上が見つかっています。

名前の通り、見た目は蚊に非常に似ていますが、蚊と違って吸血しません
それどころか口や消化器が退化していてモノを食べる事すら出来ません。

屋内外の照明に集まる性質があり、皆さんも夏になると【蚊柱】を一度は見たことがあると思います。
あの蚊柱の正体がユスリカです。

ユスリカの一生

一度に約500個の卵を産み、2~4日程度で幼虫が生まれます。
15~20日で4回の脱皮を繰り返し、蛹(さなぎ)となります。
蛹は2日程で成虫となりますが、成虫の寿命は1週間程度と非常に短いです。
その1週間の間に成虫は交尾と産卵を行い、短い生涯を終えます。

釣りをする人なら【赤虫】といえばピンとくるでしょうか。
ワカサギなどの釣りの餌にされる赤いボウフラ(※ボウフラは蚊の幼虫の俗称)はユスリカの幼虫です。
釣り餌の中でも安価な為、広く使用されています。
ユスリカの幼虫の赤色はヘモグロビンです。
このヘモグロビンによって効率良く酸素を取り込む事が出来ます。

駆除方法

薬剤を使用する

幼虫の間は水中で過ごしている為、羽化させる前に駆除してしまいましょう!
家の周辺の側溝や水たまりなど、水が溜まる場所に薬剤を使用する事で羽化前の駆除が可能です。
適切な量を使用するのであれば、他の水生生物には悪影響はあまりないため、量や方法を守って使用して下さい。
【昆虫成長制御剤】【脱皮阻害剤】などの名称の薬剤がホームセンターや通販等で購入可能です。

電撃殺虫器

屋内用、屋外用に加え、吸引タイプや粘着シートを用いたもの等、多種多様の商品が市販されています。
電源はコンセントなのか電池なのか、運転音はうるさくないか等、使用シーンに合わせたものを購入しましょう。
LEDのソケットにLED電球として設置する事が可能なタイプも販売されています。

予防方法

水たまりを作らない

屋外に放置されたバケツや植木鉢はありませんか?
水が溜まるとボウフラが発生してしまいます。
特に屋外に放置されていると、雨水が勝手に溜まってボウフラの温床となってしまいます。
ベランダやバルコニー、庭などにあるそういったものに水が溜まらないように置き場所や置き方を見直して下さい。

薬剤を散布する

駆除方法で前述した、【昆虫成長制御剤】【脱皮阻害剤】等を水回りに散布しましょう。
成虫になってしまう前に水たまりや用水路、ため池などに散布する事で、孵化する前に発生を防ぐ事が可能です。
名前の通り幼虫が脱皮して成虫になる事を防止する為の薬剤の為、既に成虫になっている場合は効果がありません。
成虫に対してはスプレータイプの殺虫剤を使用しましょう。

照明器具を交換する

ユスリカは照明に集まる性質がありますが、特に「紫外線量の多い光」に集まります。
なので現在使用している照明をLEDに交換する事でお手軽な対策となります。
人の出入りする場所の照明は前述した殺虫灯つきのものに交換するのもおすすめです。

最後に

害獣駆除対策センターでは、24時間無料で相談を受け付けております。
エリアによっては、最短30分で訪問可能です。
まずはお気軽にお問い合わせください。

相談窓口:0120-072-739

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