1匹見たら1万匹!? チャバネゴキブリ

生態

原産地は不明(東アフリカ原産とする説がありますが実際は不明)、明るい茶色をしており、小型のゴキブリです。
世界中で人家の密集した地域に広く生息する都市害虫であり、多くは飲食店やビルに生息しています。
江戸時代末期に海外より船に紛れ込んで日本に渡ったとされていましたが、古墳時代の遺跡からチャバネゴキブリが発見された事により、古墳時代には既に日本に存在していた事が解りました。

日本の侵略的外来種ワースト100に選定されています。
侵略的外来種とは、外来種の中でも地域の自然環境に大きな影響を与え、生物多様性を脅かす恐れのあるものの事をさします。

1匹いたら100匹いる?

よく「家の中で1匹見掛けたら100匹いる」などと言われますが、ゴキブリの繁殖力を侮ってはいけません。
日本でよく見られる「クロゴキブリ」と比較しても、チャバネゴキブリの繁殖力は非常に強いです。
その大きな理由は成虫になるまでの期間の短さにあります。
クロゴキブリが約40日を卵、1~2年を幼虫で過ごす事に対し、チャバネゴキブリは卵期間が約20日、幼虫の期間は40~50日と言われています。
産卵してから成虫になり、次の世代へ交代するスピードが速い事から、ネズミ算ならぬゴキブリ算方式でどんどんと数を増やしていきます。
世代交代が早く、薬物耐性がついている個体も増えていると言われています。
また、昆虫の世界では一般的ですが、交尾でメスの体内に注入された精子をメスが蓄えておく事により、1度の交尾で一生分の産卵をまかなう事が可能です。
このような理由から、チャバネゴキブリは1匹見掛けたら、100匹どころか1,000…10,000匹隠れているかも知れません。

駆除・予防

①スプレータイプ

部屋で見つけた個体はスプレータイプの殺虫剤で即座に駆除しましょう。
殺虫成分なしの冷却タイプや泡タイプなど、幅広い商品が販売されています。
泡タイプであればゴキブリの死骸を直視出来ずに済むのも特徴です。
また、殺虫成分不使用のものはお子様やペットのいるご家庭、キッチンでも安心して使用が可能です。

②燻煙・霧タイプ

家の中に隠れているゴキブリを駆除する為には、燻煙・霧タイプの薬剤を使用しましょう。
成分が部屋の隅々までいきわたる為、隠れている個体にも効果的です。
集合住宅にお住まいの方は、火災報知器への影響がない霧タイプがおすすめです。
ただし、同じ駆除剤を繰り返し使用するとその薬剤に耐性を持った個体だけが生き残って繁殖を繰り返してしまいます。
また、卵はとても丈夫な殻に守られている為、薬剤を弾いてしまいます。
その卵が孵化してしまう頃に再度使用する必要があります。
一度燻煙剤を使用したら、2~3週間の期間を空けて再度使用しましょう。

③設置タイプ

巣ごと駆除する場合は、置き型の毒餌を使用しましょう。
ゴキブリが好む匂いで誘引し、殺虫成分を含んだ餌を食べさせ、更にその殺虫効果を運んでもらう事で連鎖的な殺虫効果を期待できます。
市販の毒餌は、食べてすぐに死んでしまう訳ではなく、巣に持ち帰ってから死亡します。
その毒を食べた個体の排泄物や死骸を仲間が食べる事により、食べた個体以外にも効果が発揮されます。
お子様やペットのいるご家庭では誤飲などを防ぐ為、置き場所に注意しましょう。

④捕獲タイプ

捕獲タイプで最も有名なのは【ごきぶりホイホイ】です。
厚紙で出来た本体を組み立て、誘引剤で内部に誘い込み、粘着シートで捕らえるものです。
ただし、捕獲した個体を見たくない!という人には不向きです。

最後に

害獣駆除対策センターでは、24時間無料で相談を受け付けております。
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