涼しくなってもまだ注意?アブの生態!

蝿(ハエ)、虻(アブ)、蚊(カ)…一見似ている彼らは双翅目(ソウシモク)という分類学上のグループに属しています。
要するに、広い意味では全て同じグループの虫という事です。

今回はそんなアブについてのお話です。

アブの種類

アブには大きく分けると3タイプのものがいます。

訪花性

文字の通り、花を訪れるタイプのものです。
オスは殆どこのタイプに分類されます。

捕食性

肉食性のアブも存在します。
種類によっては自分の体より大きな昆虫を獲物とし、スズメバチをターゲットとする事もあります。
カメムシなども捕食する為、農家の方などにとっては益虫に分類される事もあります。
しかし実は、植物の受粉を助けてくれる虫も捕食してしまう為、増えれば良い…といった事でもありません。

吸血性

人間にとって有害なのはこのタイプ、ペットや人間の血を吸うアブです。
ハチが人間を刺すのは自身や巣を防衛する為ですが、アブは産卵の栄養分の摂取の為に人間の血を吸います。
血を吸うのはメスのみで、オスは主に花の蜜を摂取します。
その為ハチはお尻の針を使用するのに対し、アブは口に鋭い吸血用の針がついています。

アブの生息地

アブは湖、河川、沼地、森林、田園等の自然環境の周辺でよく見られます。
アブの幼虫は水中で育つ為、水域が重要な生息地となります。
一般的には湿度の高い場所で発生し、温暖な季節に活発となります。
特に夏季にはアブの活動が増え、人々が刺されるリスクが高まりますが、地域によっては夏に成熟した幼虫が成虫になり秋にも発生します。

アブの危険性

感染病の媒介

アブは感染病の媒介者として知られており、例えばマラリア、デング熱、ウエストナイルウイルス、ジカウイルスなど、多くの病原体を媒介する可能性があります。
感染した動物や人から病原体をアブが吸血し、他の人に伝染させることがあるため、感染病の拡散に関与する事があります。

アレルギー反応

アブの刺咬によって、皮膚に赤い発疹やかゆみ、腫れ、痛みなどのアレルギー反応が引き起こされることがあります。
人によっては不快な痒みを長期間引き起こします。

睡眠の妨げ

アブは主に夜間に活動し、寝ている間に刺咬されることが多いため、睡眠の妨げになります。
刺咬の結果、不安やストレスが増加し、睡眠不足が生じることがあります。

出血性熱症

一部のアブが媒介する病原体は、出血性熱症と呼ばれる重篤な疾患を引き起こすことがあります。
この病気は内臓出血、多臓器不全、高い致死率を伴うことがあります。

アブは農業や畜産業にも影響を及ぼします。
特に家畜から血を吸うことがあり、その後の家畜の生産性に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、感染病の媒介者としてのアブの危険性は特に重要で、アブから身を守る事と感染病の予防が重要です。
個人的な防護措置(虫よけスプレーの使用や適切な衣服の着用など)がアブによる刺咬から身を守るのに役立ちます。

アブから身を守るために

アブは人間が吐き出す二酸化炭素や体温、汗のにおいなどに寄ってくるといわれています。
黒色に反応するともいわれているので、黒っぽい服は避け、頭には帽子をかぶるとよいでしょう。

アブの天敵

アブには天敵がいる事をご存じですか?
登山やアウトドアを楽しむ方なら詳しいかも知れません。
アブの天敵…それはオニヤンマです!

オニヤンマとアブは似たような場所に生息しています。
共に水辺の環境を好み、水域に卵を産みます。オニヤンマの卵は水中で孵化し、ヤゴとして水中で生活します。
ヤゴは水生昆虫や小魚を捕食し、成虫になると陸地で捕食行動を始めアブを捕食することがあります。
オニヤンマは高度な飛行能力を持ち、その俊敏な動きと大きな翅を活用して空中でアブを捕食することができます。

アウトドアを好む方はよく帽子や上着にオニヤンマの虫よけグッズをつけています。
これはオニヤンマが日本で最大・最強の肉食の虫である事に起因しています。

衣服で身を守る

アブから身を守るために、できるだけ肌を覆う長袖のシャツや長ズボンを着用し、帽子を被り、足首を覆うハイカットスニーカーや長靴、ブーツ等を履いて下さい。
黒色に反応する為、明るい色でアブが付きにくい素材を選びます。

アブの活動エリアを避ける

アブは湿地や水たまりの周辺に多く生息し、日没前後に活動が増加する為、風通しの良い場所や陽の当たる場所を選びましょう。
また、腐敗物や汚水を好むため、水たまりをなくす事やゴミの密閉処理等が有効です。

最後に

害獣駆除対策センターでは、調査から駆除まで全て自社スタッフが担当しております。
自宅のことでお困りのことがありましたら、無料でご相談していただける相談窓口を開いておりますのでお気軽にお問合せくださいませ。

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