世界中で大発生!? トコジラミ

トコジラミ(南京虫)

トコジラミは名前に「シラミ」とつきますが、実はカメムシの仲間です。
海外から荷物に付着して伝わったと言われ、「南京虫(ナンキンムシ)」とも呼ばれます。
「南京」とは江戸時代には海外から伝わってきた小さいものや珍しいものに付けられる名前でした。
寝室によく見られる事から、海外では「Bed-Bug」と呼ばれています。

海外から持ち込まれるトコジラミ

コロナの落ち着きで訪日外国人や海外渡航者が増加し、衣服や荷物に付着して海外から持ち込まれてきます。
ビジネスホテルやネットカフェ等に持ち込まれ、更にその施設を利用した日本人が家に持ち帰る事によってどんどん増殖していきます。

トコジラミってどんな虫?

トコジラミは動物や人間の血を食べて生活します。
成虫は赤褐色で羽がなく、リンゴの種程の大きさです。
幼虫は小さく、半透明もしくは黄色がかった色をしており、成虫になるまでに5回の脱皮を繰り返し、脱皮の前には必ず吸血します。

アメリカ、カナダ、アジア、アフリカ、南米など、世界中に生息します。
現在、フランス パリでトコジラミが大量発生してニュースになっています。
フランス保健安全機関ANSESによると、「旅行の増加と殺虫剤に対するトコジラミの抵抗性の強化によるもの」だと考察されています。
つまり、トコジラミは突然変異で一般的な殺虫剤が効かない虫になってしまったのです。

昼間は暗い場所に潜み、人間が寝ている間に移動しながら何度も何度も吸血します。
吸血しなくても半年は生きられるので知らない内に大量に増殖してしまいます。
吸血前の個体は非常に平らで薄っぺらいのですが、吸血するとお腹が大きく膨らみます。

刺された直後はあまり痒くないのですが、翌日から強烈な痒みとなり、蚊の何十倍も痒いと言われています。
刺されている最中は痛くも痒くもなく、更に、初めて刺された時は痒くならない事が多いです。
吸血する際に微量の唾液が体内に入り、繰り返し刺される事によって唾液に含まれるアレルゲンに対する抗体が出来る為、アレルギー症状により強烈な痒みを引き起こします。

原因

別の場所からの持ち込みにより自宅へ侵入します。
集合住宅の場合は建物内の別の部屋から入ってきたり、中古の家具などに潜りこんで運ばれる事もあります。
もしくは、トコジラミのいる場所に置いた荷物や自身の衣類について移動します。

危険度

トコジラミ自体には危険性はありません。
病気にはなる訳ではありませんが、刺されると強烈な痒みと不快感をもたらします。
皮膚が傷になるほど引っ搔いてしまうと感染症を起こす可能性があります。

トコジラミを予防しましょう!

トコジラミは完全に駆除する事がとても難しい害虫です。
ゴキブリ駆除の薬もある程度は効くのですが、完全駆除には至りません。

予防方法

家の中の整理整頓し、清潔に保つこと
★長期間放置している衣類や段ボールには要注意!

また、旅行先では、

★ソファや部屋の隅、カーテン等をチェックする
荷物を床に置かない

上記を意識して自宅に持ち込まないようにしましょう。

トコジラミは吸血する度に黒い糞をする為、カーテンや天井、畳の隙間等に黒い斑点が残っていた場合はトコジラミの可能性が高いです。

トコジラミの兆候

まず、皮膚に痒みを伴う小さな刺し傷が発生します。
移動しながら吸血する為、一つではなく複数の噛み跡をあちこちに残す傾向があります。
ただし、刺されても痕や痒みを引き起こさない人もいるので要注意です。

・シーツやマットレスの血痕(吸血時や、寝返り等で成虫を潰してしまった際の跡)
・淡黄色の卵や卵の殻
・黒い斑点状のトコジラミの糞
・トコジラミそのものによく似た形をした脱皮の皮
・ベッドの周りで甘くてかび臭いにおい

チェック方法

トコジラミがいるか不安になった場合、疑わしい場合は、マットレスとベッドの隙間を注意深く調べて下さい。
人を刺しやすい寝具の隙間に隠れる事を好むので、マットレスや布団の縫い目やタグ、畳の隙間、ベッドフレームやヘッドボードの亀裂等に発生する事が多いです。

・ソファや椅子、クッションの縫い目や隙間
・カーテンのひだの中
・引き出しのつなぎ目
・衣類
・家具や壁の塗装の剥がれや壁紙の剥がれの隙間
・寝具の周り
・衣類
・家電の隙間

ステロイド系の市販薬でも痒みがおさまります。
効かない場合、悪化する場合は早めに皮膚科を受診しましょう。

駆除の方法

トコジラミは高温に弱いため、感染が疑われる物品を凍結や高温処理することが効果的です。
これにより、トコジラミの卵や幼虫も駆除できます。
衣類は高温の乾燥機に掛けたり、お部屋の中はスチーマー等で熱処理をしてから薬品を散布する事で駆除を行います。

しかし、一度繁殖してしまうと根絶する事は非常に困難な害虫です。
まずは家に入らないような対策を行う事が重要です。

最後に

害獣駆除対策センターでは、調査から駆除まで全て自社スタッフが担当しております。
自宅のことでお困りのことがありましたら、無料でご相談していただける相談窓口を開いておりますのでお気軽にお問合せくださいませ。

相談窓口:0120-072-739

地域別駆除実績

関西エリア

関東エリア

東海エリア