ムクドリの危険性は?生態と対策は?

ムクドリは日本の都市部に多く生息する鳥ですが、その糞や巣によってさまざまな被害をもたらしています。ムクドリの糞はアレルギーや感染症の原因になるだけでなく、果樹や建物にも損害を与えます。では、どのような対応をしたらよいでしょうか。

この記事では、ムクドリの生態と被害、そして効果的な対策方法について解説します。

ムクドリってどんな鳥?

ムクドリは、全長24cm程度で、スズメとハトの間ぐらいの小さい鳥です。主にヨーロッパやアジアに広く分布しており、日本では明治時代に移入されました。

外見については、頭は黒く、頬の部分は白く、翼、首、胸は茶褐色で、足とクチバシは黄色いのが特徴です。

ムクドリは、1回の繁殖で4~7羽の子供を作り、年間で2回の繁殖をするため、何の対策もしていなければ、膨大に増えてしまう可能性があります。また、群れで生活しており、特に夏から秋にかけては街路樹などに大集団でねぐらを作り行動します。

かつては益鳥と言われており、大切にされてきましたが、都会ではフンや騒音の原因になるため、好ましい存在ではなくなってしまいました。

ムクドリの糞の被害

ムクドリの糞による被害は、主に以下の3つに分けられます。

アレルギーや感染症の罹患

ムクドリは家や建物の屋根下のちょっとした隙間に何匹も固まって巣を作ることが多いです。その結果、巣の下にはムクドリの糞がたまりやすくなります。

糞には、カビや微生物が多く含まれています。そういった胞子を吸い込むとアレルギーや感染症による、発熱や咳、呼吸困難、頭痛、関節痛、下痢などの症状を引き起こし、場合によっては死に至ることもあります。

果樹への被害

ムクドリは柿やブドウ、イチジク、サクランボなどといった果物を好んで食べます。そのため、果樹園などではムクドリが集まりやすくなり、その付近に巣を作られてしまうことが多いです。

そのため、果物の傷が付きやすくなる、食べられてしまうなどといった被害が発生します。また、果樹に糞が付くことで品質や見た目が損なわれる、腐敗やカビが発生するといった原因になります。

家の周りの汚染や悪臭

ムクドリは、人が住んでいるエリアの付近を住処にして巣を作ります。そのため、家の庭や周りの道で糞がたまりやすくなります。また、群れで生活していることから糞がたまるスピードが他の鳥と比べて早い傾向があります。

ムクドリの糞は溜まると悪臭を立ち込めます。そのにおいは、人間の嗅覚にとって不快であり、精神的なストレスや不眠などの原因になることもあります。そのため、ムクドリの糞を見つけたら早めの対応をしなければなりません。

ムクドリの糞を発生させないようにするには

ムクドリの糞を発生させないようにするには、ムクドリが集まらないようにすることが重要です。

では、どのようなことをしたらよいでしょうか?ここではムクドリの糞への対応方法を紹介します。

ムクドリよけネットの設置

ムクドリよけネットは、ムクドリの侵入を防ぐためのネットです。屋根や壁、窓、ベランダなどの侵入してほしくない場所に設置することで、物理的に侵入を防ぐことができます。

おすすめとしては、ムクドリが侵入しにくい網目の細かいものを選んで設置することがおすすめです。また、ムクドリだけでなくほかの鳥や動物の侵入や被害を減らすことにもつながります。

ムクドリよけネットは、ホームセンターやインターネットで購入することが可能です。

鳥用忌避剤を使用

鳥用忌避剤は、鳥が嫌う臭いや味を持つもので、近寄らないようにするものです。ムクドリは柑橘系のにおいが苦手であるため、侵入されたくない場所や果樹に対して鳥用忌避剤を使用することで、ムクドリが集まらなくなる可能性があります。

鳥用忌避剤には、液体やゲル、粉末などの形状があり、ホームセンターやインターネットで購入することができます。また、自分で作ることも可能であるため比較的安価に対応することが可能です。

ムクドリ駆除業者に依頼する

自分でするのが困難であれば、ムクドリ駆除業者に依頼するという方法もあります。ムクドリ駆除業者は、専門的な知識や技術を持っており、ムクドリの糞の清掃だけでなく、ムクドリの繁殖や巣作りを防ぐための対策も行ってくれます。

また、ムクドリ駆除業者は「鳥獣保護法」に則って対応を行ってくれます。自治体への手続きも合わせて行ってくれることが多いです。

ムクドリ駆除業者を探す際には、以下の点に気をつけて探すことをおすすめします。

  • 業者の実績や評判を確認する
  • 業者の料金やサービス内容が明確になっているかを確認する
  • 業者と契約する前に見積もりや説明などを行っているかを確認する

まとめ

ムクドリの糞の被害と注意事項、対策方法について紹介しました。害獣駆除対策センターでは、無料で見積もりや被害についての調査を行っております。 ムクドリ以外にも、ネズミやイタチ、シロアリなども承っています。少しでもお困りのことがありましたら、問い合わせ窓口よりご連絡ください。

相談窓口:0120-072-739

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