ネズミのフンの見分け方│見つけた時の正しい掃除・対処方法

自宅や店舗の中でネズミのフンを見かけて、お困りではないでしょうか。ネズミのフンが落ちていると不衛生なだけではなく、さまざまな病気のリスクがあります。

こちらの記事では、ネズミのフンの特徴や正しい清掃方法などを解説しています。安全で迅速な対応ができるように、参考にしてください。

ネズミのフンの特徴

家や店舗に出没するネズミは、主にクマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミです。それぞれのフンの特徴をご紹介します。ネズミの種類を知ることで、侵入経路の特定にも役立ちます。

クマネズミのフン

クマネズミのフンは、楕円の細長い形で、大きさは6mm~10mm程度です。穀物や果物などを好んで食べ、フンの色は茶色や灰色をしています。

配管などをたどって高いところに登る習性があるため、天井裏や屋根裏、換気扇の周辺、2階の部屋などでフンが見つかることが多いです。また、移動しながらフンをしますので、フンはバラバラに散らばっています。

高所に細長いフンがバラバラに散らばっていたら、クマネズミが棲みついている可能性があります。警戒心が強く駆除が難しいネズミなので、慎重に対策しなければなりません。

ドブネズミのフン

ドブネズミのフンは、太く整った楕円形で、大きさは10mm~20mm程度です。色はこげ茶や灰色で、他のネズミよりフンが大きいのが特徴です。

泳ぎが得意で排水管などから侵入することがあるため、キッチン、トイレ、浴室、排水管の周りなどでよくフンが見つかります。

水回りで太めのフンを見つけたら、ドブネズミのフンかもしれません。

ハツカネズミのフン

ハツカネズミのフンは、米粒ほどの大きさ(4mm~7mm)で、両端が尖っているのが特徴です。色は茶色で散らばっていることが多いです。ハツカネズミは体から独特の臭いを発するため、フンにも臭いが残っていることがあります。

また、ハツカネズミは、物置や倉庫で生活することを好みます。物置や倉庫でバラバラに散らばっているフンを見かけたら、ハツカネズミのフンである可能性があります。

ネズミのフンと他の動物のフンの見分け方

ネズミと同様に家屋などに棲みつき、似たようなフンをする動物をご紹介します。

コウモリのフン

コウモリのフンは、5mm~1cm程度で黒色や茶色をしていますので、ネズミのフンとよく似ています。形は細長くよじれています。

ネズミのフンは比較的湿っていて硬いですが、昆虫を主食とするコウモリのフンは乾燥していて崩れやすいのが特徴です。またコウモリのフンは一箇所に固まっていますが、ネズミのフンは散らばって見かけられます。

ゴキブリのフン

ゴキブリのフンは、台所の隅や洗面台などで見かけられます。ゴキブリのフンには液体と固体のものがあり、固体のものは1mm~3mm程度です。色は食べたものによって変化しますが、主に茶色か黒色をしています。

ネズミのフンともよく似ていますが、ゴキブリのフンは大きくても3mm程度ですので大きさで比較すれば見分けがつきます。

イタチのフン

イタチのフンは、細長い形で6mm~1cm程度です。色は黒っぽくネズミのフンともよく似ていますが、水分を含んでいてしっとりしているのが特徴です。またイタチは小動物や昆虫などを幅広く摂取するため、フンに動物の毛などが混じっています。

またイタチは一箇所にためフンをする習性がありますが、ネズミのフンは散らばっていますのでフンがある場所で見分けることができます。

ネズミのフンによる健康被害

ネズミのフンがあると、家の中が汚れてしまうだけではなく病気の原因となります。ネズミは繁殖力が高く、棲みつくと一気に数が増えてしまいますので、早めに対策をしましょう。

ネズミのフンは、さまざまな病原菌を媒介します。感染すると風邪のような症状が出たり、出血を引き起こしたり、最悪の場合死に至ることもありますので注意が必要です。ネズミのフンに含まれている主な病原菌をご紹介します。

サルモネラ菌

サルモネラ菌は、ネズミの糞尿を介して人の手や食べ物などに付着し、経口感染します。感染すると嘔吐や下痢、急性胃腸炎を引き起こします。

特に高齢者や乳幼児は重症化することが多く、死亡することもありますので気を付けてください。

レプトスピラ菌

レプトスピラ菌は、ネズミの糞尿によって汚染された土や水に繁殖します。主に菌が体の傷や粘膜に接触することによって感染しますが、飲食物に混入して経口感染した例もあります。

感染した際の主な症状は、せき、鼻づまり、悪寒、頭痛、発熱、筋肉痛などの風邪のような症状です。時に出血や黄疸の症状があり、重症化するとワイル病になります。ワイル病になると死亡する可能性もあります。

ペットへの感染も確認されており、犬などが感染すると死亡してしまうことがありますので、特に注意してください。

ハンタウイルス

ハンタウイルスは、乾燥したフンや糞尿の含まれたホコリ、尿などを吸い込むことによって感染します。治療法が確立されておらず、ネズミのフンが媒介する中で最も恐ろしいウイルスです。

感染すると発熱、頭痛、悪寒、脱力、めまい、背部痛、嘔吐などの風邪に似た症状が出て、急に重症化する恐れがあります。重症化すると死亡のリスクもある病気です。

ネズミのフンの安全な処理方法

ネズミのフンを掃除する際には、フンを媒介して病気に感染するリスクがあります。必ず手袋やマスクなどの防具を付けて、手や顔にフンが直接触れないように気を付けましょう。

必要なものを準備する

フンを処理するために、掃除用具や体を防護できる道具を揃えましょう。使い終わったら、全て処分できるように使い捨てできるものにしてください。

■準備するもの

  • ほうき
  • ちりとり
  • 雑巾
  • ゴミ袋
  • マスク
  • 手袋
  • 保護メガネ
  • 消毒液(アルコール、次亜塩素酸ナトリウムなど)

フンを集めて処分する

防護具を身に着けたら、ほうきとちりとりを使ってフンを集めます。掃く前に消毒液を吹きかけることで、フンが粉塵として舞うのを防ぐことができます。

この時、決して掃除機は使用しないでください。掃除機の排気とともにフンに付いた病原菌が宙に浮いて吸い込んでしまうリスクが高くなります。

殺菌・消毒をする

フンを処分した後は、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムが入った消毒液をかけ、雑巾で拭き取ってください。台所にネズミのフンがあった場合は、食器や調理器具などもあわせて消毒しましょう。

侵入経路を遮断する

再びネズミのフンが発生しないように、侵入経路を塞ぎます。ネズミは、建物の隙間やクラック、エアコンパイプ・排水パイプなどの小さい隙間からも建物に侵入してきます。シーリング材やパンチングメタルを使用してしっかり防ぎましょう。

ネズミが嫌う臭いを発生させる忌避剤を置く方法もあります。ネズミが巣を作らないようにゴミを掃除したり、食糧の保管に注意したりすることも大切です。

使用した道具をすべて処分する

掃除に使用したほうき、ちりとり、身に着けていた保護具等などにも菌が付着している可能性がありますので、まとめて処分してください。

ネズミを駆除するならプロへ依頼しよう

ネズミが棲みついてしまっている場合は、駆除を行わなければなりません。しかしネズミは警戒心が強く、罠をしかけてもなかなか素人では捕まえることが難しい動物です。

プロの害獣駆除業者であれば、豊富な知識と経験から適切に駆除を行ってくれます。ネズミのフンを見かけたら相談してみましょう。

害獣駆除センターでは、ネズミの駆除を幅広いエリアで承っています。駆除後の侵入口シャットアウト工事、清掃、消臭、殺菌消毒などもお任せください。調査・お見積りは無料ですので、お問い合わせをお待ちしております。

相談窓口:0120-072-739

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