ダンゴムシってどんなムシ?

ダンゴムシとワラジムシ どう違う?

簡単な見分け方は「触れたときに丸くなるかならないか」です。
丸くなる方がダンゴムシ、ならない方がワラジムシです。

名前に「ムシ」とつきますが、ダンゴムシもワラジムシも虫ではありません。
エビやカニと同じ【甲殻類】です。
私たちが一般的にダンゴムシと呼んでいるのは【オカダンゴムシ】という種類です。
日本には他にも【コシビロダンゴムシ】や【ハマダンゴムシ】が生息しています。

ダンゴムシの生態

ダンゴムシは、4月から9月の期間に繁殖します。
1回に数十から数百個の卵を産み、これらの卵が一斉に孵化することがあり、これが大量発生の原因となります。
特に自宅の庭で植物を栽培している場合、湿った土壌や新芽などはダンゴムシにとって非常に好適な環境です。
こうした環境ではダンゴムシの繁殖が活発になり、その結果、大量発生しやすくなります。

ダンゴムシの天敵

特にムクドリ科の鳥は、ダンゴムシを捕食することがあります。
ダンゴムシは地面に住んでいて動きが早くないので、鳥にとっては捕食が容易な餌の一つです。

カブトムシはダンゴムシを積極的に探し、捕食します。
また、蜘蛛やミミズもダンゴムシを狩ることがあります。

その他

公園や庭などの自然環境では、カエルやトカゲなどの両生類もダンゴムシを食べることがあります。

益虫?

石の下やコンクリートの端、木の根下など湿気が多く薄暗い場所を好みます。
ダンゴムシは一般的に害虫ではなく、むしろ分解者としての役割を果たす益虫と見なされることが多いです。
彼らの主な餌は腐敗した植物の残骸や腐った木材、堆肥などの有機物です。
そのため、ダンゴムシは自然環境で腐敗物を分解し、有機物を土壌に戻す役割を果たします。
このプロセスにより、土壌の品質が向上し、植物の成長が支えられます。
一般的に、ダンゴムシは庭園や農地で植物に害を及ぼすことはなく、むしろ彼らの存在は土壌の健全性に寄与し、生態系全体に利益をもたらすことが多いです。
したがって、ダンゴムシは益虫として重要な存在です。

とは言え、虫が苦手な方にとっては害虫です。
ここからは駆除についてお伝えします。

駆除方法

殺虫剤を使用する

最も簡単で手っ取り早いのは、スプレータイプの殺虫剤を使用することです。
一般家庭にある殺虫剤を吹きかけます。
即効性・殺虫性がともに高い殺虫剤ですが、野菜などの食用に使用すると人体への有毒成分がつく可能性もあります。

誘引タイプの殺虫剤も効果的な方法です。
ダンゴムシが発生しやすい場所に殺虫剤を設置し、摂取することで駆除されます。

この方法は効果が長期間持続し、使用が簡単です。
ただし、ペットや子供が誤って口に入れないように注意が必要です。

コーヒーや酢を使用する

ダンゴムシはコーヒーのがらは好んで食べますが、コーヒーの香りは苦手です。
同じように酢の香りも苦手とするため、濃いめに入れたコーヒーや酢の液体をスプレーボトルなどに入れ、ダンゴムシを避けたい場所にスプレーするとダンゴムシが寄ってこないと言われています。

が、全てのダンゴムシを予防できるわけではなく、あくまで「多少嫌がる」程度であり根本的解決にはなりません。

罠を仕掛ける

ダンゴムシは一度缶の中に落ちると登れません。
空き缶を使用して落とし穴トラップを作成し、ダンゴムシを誘引する方法も効果的です。
空き缶の上部を切り取り、中に湿った落ち葉や野菜くずなどを入れて、地中に埋めます。
このとき、地表と空き缶の切り口の高さを合わせ、ダンゴムシを缶の中に誘引して落とす仕組みを作ります。

木酢液を使用する

木酢液とは、木炭を製造する際に排出される煙(水蒸気)を冷やして作られた天然由来の水溶液です。
ホームセンターやインターネット通販で購入が可能です。
昔から植物栽培の重要なアイテムとして活用されてきた、先人の知恵とも言える大変有用なものです。
主な有用成分は、酢酸などの有機酸ですが、それ以外にフェノール成分やアルコールなどを含有しています。
原液のままだと強すぎるので、水で薄めてスプレーします。
ダンゴムシの忌避剤として使うのはもちろん、殺菌効果があるので病害予防剤にもなり、植物が健康になるという効果もあります。

ハーブを植える

ダンゴムシの発生予防には、ハーブやコンパニオンプランツを植えるのも効果的です。
スペアミント、ペパーミント、シナモンなどに忌避効果があり、他にもマリーゴールドの香りも嫌うので、予防が可能です。

薬剤の使用可否や発生範囲に応じて駆除方法を使い分けましょう。

最後に

害獣駆除対策センターでは、24時間無料で相談を受け付けております。
エリアによっては、最短30分で訪問可能です。
まずはお気軽にお問い合わせください。

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