害獣・害虫コラム

カラスの嫌いな匂いはある？カラスの生態を知って効果的な対策をしよう

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カラスの知能は非常に高く、私たちの身近な生活空間でしばしば見られます。
しかし、カラスが引き起こす被害は多くの人にとって頭の痛い問題。
カラス対策はご自身で行いたいと思う方もいるかもしれませんが、注意しなければならないポイントもあります。

そこで、この記事では、カラスがどのようにして餌を探し、どのような行動パターンを持つのかを解説し、カラスに効果的な対策方法を紹介します。

カラスに嗅覚はあるのか？

カラスの嗅覚は、一般的に「鈍い」とされています。

その理由は、カラスの脳の嗅覚をつかさどる部分（嗅球）が、他の鳥類と比べて小さく、痕跡程度しかないためです。
宇都宮大学の杉田昭栄教授による解剖調査によると、カラスの嗅神経はニワトリの4分の1程度しかありません。
また、匂いで行動を誘発する実験でも、カラスはほとんど反応しなかったとのことです。
鳥類全般に嗅覚は優れていませんが、カラスはその中でも特に鈍いと考えられています。
そのため、カラスは匂いではごみを見つけることができないとされています。

さらに、カラスの「５大性質」と呼ばれる基本的なものの中にも、「嗅覚は発達していない」という項目があります。

カラスの５大性質

■ 意外に小心者で警戒心が強い

■ 鳥の中では脳が発達していて学習能力・記憶能力が高い

■ 視覚能力が高く、色覚も十分

■ 雑食でなんでも食べる

■ 嗅覚は発達していない

このように、カラスは嗅覚が鈍く、匂いをあまり感じないことが明らかです。
そのため、「カラスの嫌いな匂い」もありません。

カラスはどうやって餌を探している？

カラスは非常に賢く、環境を観察し、様々な方法で餌を見つけ出します。
まず、カラスは視覚を頼りに食べ物を探します。彼らの目は人間と同様に色を認識でき、特に鮮やかな色の食べ物に惹かれやすいです。
また、カラスは記憶力も優れており、過去に食べ物を見つけた場所を覚えておき、同じ場所を何度も訪れる傾向があります。

次に、カラスは地面をつついて餌を探します。
彼らは、地面に隠れている虫や小動物を見つけるために、地面を突く技術を持っています。
また、都市部では、ゴミ箱や食べ残しを漁ることで餌を見つけることもあります。
人間の生活圏では、カラスは食べ残しやゴミを賢く利用して生き延びています。

カラスはまた、グループで協力して餌を探すこともあります。
彼らは社会的な鳥であり、群れで行動することで、より多くの食べ物を見つけることが可能です。
一羽が食べ物を見つけると、他の群れの仲間に知らせることもあります。

カラスに効果的な対策は？

嗅覚の弱いカラスに対して、具体的にどのような対策をすればよいのか、解説します。

嫌がる音

カラスは特定の音に敏感なので、カラスの嫌がる音を利用して追い払う方法は効果的です。

例えば、高い周波数の音や大きな騒音はカラスを不快にさせ、彼らを遠ざける効果があります。
市販のカラス用撃退装置には、カラスが嫌がるような特殊な音を出すものがあり、こうした装置を設置することでカラスを追い払うことが可能です。
ただし、この方法は周囲の環境や他の動物にも影響を与える可能性があるため、使用する際には注意が必要です。

ゴミネット

カラスがゴミをあさるのを防ぐためには、ゴミネットの使用が効果的です。
ゴミ箱やゴミ袋にネットをかけることで、カラスが中に入るのを防ぐことができます。
市販されているカラス対策用のネットは、強度があり、カラスのくちばしで破られにくい素材で作られているため、非常に効果的です。
この方法は、簡単かつ経済的で、地域の清潔さを保つのにも役立ちます。

光る物を置く

カラスによる被害が深刻な場合、プロの害獣駆除業者に相談することをお勧めします。
専門の業者は、カラスの行動パターンや生態に精通しており、効果的な対策を提案してくれます。
また、法律に則った安全な方法で対応するため、自己解決よりも安心です。
プロに依頼するメリットは、迅速かつ確実な解決策を得られることに加えて、繰り返し被害に遭うリスクを減らすことができる点です。
カラス被害を防ぐためには、日々の予防策と併せて、必要に応じて専門家の知見を活用することが重要です。