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病気を媒介することがあるネズミは、昔から害獣として知られている小動物の一種。
あちこちに出没しては人間の暮らしをおびやかし、さまざまな害をもたらすので大きな悩みの種となります。
ただ、ネズミは体が小さいうえにすばしっこいので素人が捕獲するのは至難の業。
あれこれ試したけど手応えがなく、疲れて諦めてしまったという人も少なくありません。
ですが、ネズミ害は長く放置すればするほどどんどん被害が拡大するので、見て見ぬ振りをせずに早急に駆除しましょう。
ここではネズミ駆除の重要性とその理由について説明します。
ネズミは世界中に1,300種以上いると言われていますが、特に人間の生活に害を及ぼすのはドブネズミ、ハツカネズミ、クマネズミといった「イエネズミ」と呼ばれる3種です。
それぞれ食べ物の好みはあるようですが、基本的になんでも食べる雑食性で、穀物や果実、魚介類、肉類をはじめ、ペットフードや家畜の飼料、さらには観葉植物の葉や茎が食べられることもあります。
小型ですが1日に体重の1/4~1/3を食べるほどの大食漢。昼間はあまり動きませんが、夜行性なので夜から明け方になると動きが活発になります。
ネズミは日本のほぼ全域に棲息しているため、どこにいてもネズミ被害を受けるリスクはゼロとは言い切れません。
ネズミは500円玉程度のすき間があれば侵入できると言われており、知らないうちに棲み着かれている可能性があります。
ネズミに侵入されたら早い段階で駆除しないと、以下のような被害を受ける可能性が高いので要注意です。
ネズミの門歯は一生伸び続けることから、常に硬い物をかじって前歯をすり減らすという習性を持っています。
そのため、ネズミがいると家の中のあらゆるものがかじられ、破損や汚損の被害が甚大となります。
ソファなどの家具に穴を開けられたり、壁に傷をつけられたりするほか、断熱材を巣の材料にされ、断熱効果が下がってしまうことも。
住人にとって住みにくい部屋になってしまうのはもちろん、ネズミに荒らされた家は著しく資産価値が下がり、家の売却に悪影響を及ぼす可能性があります。
ネズミは夜行性で深夜から明け方前にかけて活発に動き回ります。天井裏を走り回る音は思った以上に家中に響き渡るため、不眠症やノイローゼにかかってしまう人もいるようです。
大胆なネズミになると寝ているすぐそばを駆け抜けていくため、うかうか寝ていられないという声も多く聞こえます。
ネズミは下水道など不衛生な場所を好む傾向にあります。不衛生な環境にはさまざまな細菌やウイルス、虫がはびこっており、ネズミが病原菌を持ち込む可能性も少なくありません。
ネズミが媒介となってサルモネラ菌やハンタウイルス、レプトスピラ菌などに感染することもあり得ます。
ネズミはハクビシンやイタチといった他の害獣のエサになるため、家にネズミがいるとこれら害獣を呼び寄せる原因にもなります。
ハクビシンやイタチも家を荒らしたり、食害や悪臭、騒音のもとになる動物なので、最悪の場合、二重苦・三重苦になってしまうこともあります。
ネズミは食べ物に限らず、どんなものでも噛みちぎる習性を持っています。
たとえば電気ケーブルをかじってショートさせたり、ガス管に穴があいてガス漏れが起こったりすると身近なものに引火し、火災が起こってしまう可能性もあります。
実際、ねずみが冷蔵庫の配線被覆をかじったせいで出火し、火災が起こったという事例も報告されています。
ねずみは体が小さいので、最初は侵入されたことに気づかないことも多々あります。
しかしネズミは繁殖力が高く、1度に平均5~7匹もの子供が誕生します。
出産の回数も年に5~6回とハイペースで、しかも生まれた子供は3ヶ月後には大人になり、繁殖活動の仲間入りをします。
急激に数が増えることを「ネズミ算式に増える」といいますが、本当に短期間であっと言う間に増殖するため、早期発見・早期駆除が何より重要なポイントとなります。
最近は自宅で使えるネズミ駆除のアイテムも増えてきましたが、たとえばイエネズミの一種であるクマネズミは警戒心がとても強く、罠をよけたり、毒に耐性を持っていたりするので素人が駆除するのは困難です。
手遅れになる前にプロの手を借りて一気に完全駆除してしまうことをおすすめします。