ゼロから始めるプロのネズミ駆除方法

ネズミ駆除について、またプロの業者がどのように駆除作業を行っているのかについて疑問を持ったことはありませんか?
この記事では、ネズミの駆除方法に関する疑問を解消するために、ネズミの種類や特徴から駆除方法まで詳しく解説させていただければと思います。

ネズミの種類別特徴

ドブネズミ

  • ドブネズミは3つの一般的なネズミの種類の中で最も大きく、成獣は22~26cmに達し、500グラムにもなることがあります。
  • 体色は褐色や灰色です。
  • 元々湖畔や水辺に生息していたため、水を恐れません。
  • 知能は低く、罠や毒餌にかかりやすい傾向があります。
  • 雑食性ですが、ミミズやナメクジが好物です。
  • 最近ではクマネズミに生活範囲を追われてきています。

クマネズミ

  • クマネズミは近年、ドブネズミと同じくらいの大きさの個体が増えています。
  • 元々はインドネシアなどの熱帯地域のジャングルに生息していました。
  • 物によじ登ったり、電線の上を歩くことが得意で、歯を研ぐために電気のコードや石けんなども噛んでしまいます。
  • 寒さに弱く、特に秋以降に屋内に侵入することが多いです。
  • 警戒心が強く、学習能力も高いため、罠や毒餌をすぐに認識します。
  • 人前に姿を表すことは少ない傾向があります。

クマネズミは17世紀にヨーロッパに黒死病をもたらし、ロンドンに大疫病を引き起こしました。日本では見かけることは少ないですが、英国ではほとんど見られません。

外観

ドブネズミは体重が0.5キロを超え、尾を除いた長さは約23cmに達します。特徴的な尖った鼻先、大きくて毛のない耳、細長い体、そして体よりも長い尾があります。

特徴

クマネズミは嗅覚、味覚、触覚が発達しています。
彼らは鋭い聴覚を持ち、コミュニケーションのために超音波を使用し、急な騒音に非常に敏感です。クマネズミは急速に繁殖し、約3か月で成熟することがあります。
メスは年に3~12匹の子供を6~8回産むことができます。
成長中、クマネズミは切歯をすり減らすために何かを噛む必要があり、木工品、プラスチック、鉛管などを損傷し、電線の絶縁体を剥がしてしまうことがあります。

また、新種のネズミが「スーパーラット」と呼ばれ、毒餌に対してほとんど効果がないとされています。

ネズミによる被害

ネズミによる被害はさまざまですが、以下はその主な例です。

1. 精神的被害

  • 安眠の妨害、情緒不安定、ネズミ過敏症などがあります。
  • ネズミは通常、夜間に活動するため、住人が就寝した後に騒音を立てることが多いです。これは深夜に続くため、不眠症や緊張を引き起こす可能性があります。

2. 衛生上の被害

  • ペスト、発疹熱、ダニ、ツツガムシの発生などが報告されています。
  • ネズミの糞尿は、細菌の媒体となり、サルモネラ菌やレプトスピラ菌などの病原体が含まれています。これらの細菌に曝露することは、食中毒や肝不全などの健康問題を引き起こす可能性があります。

3. 火災のリスク

  • ネズミは物を齧る習性があるため、電気コードなどを噛んで火災の原因となることがあります。漏電火災はネズミによるものが多く、注意が必要です。

4. 経済上のリスク

ネズミはあらゆるものを齧るため、経済的被害も深刻です。以下はその例です。

  • 食品への被害
    ネズミは食品を穴を開けて食べることがあります。
    これにより、貯蔵されている食品が汚染され、食品廃棄物が増加します。
  • 家具・電化製品への被害
    家具や電化製品のコードや配線を噛むことがあり、これによって修理や交換が必要になります。特に電子機器の修理は高額になることがあります。
  • 建物への被害
    ネズミは建物の構造部分を齧ることがあり、壁や床、屋根に損傷を与えることがあります。
    これにより、建物の修復や補修が必要になる場合があります。

5. 不快さと危険性

  • 臭い
    ネズミの糞尿により、異臭が発生します。ネズミは天井裏や壁の中に巣を作り、そこが臭いの源になります。
    糞尿を取り除いても、臭いはしばしば残ります。
  • 周囲への拡散
    一対のネズミから年に約6回の繁殖が行われるため、
    周囲の住宅や建物にもネズミが侵入し、被害を広げることがあります。
  • 噛まれる危険
    ネズミは乳幼児や高齢者などが寝ている際に、
    口の周りについた食べかすなどを噛むことがあります。
    これにより、感染症やソシ症と呼ばれる病気にかかる危険性があります。

ネズミ駆除方法

ネズミの駆除にはさまざまな方法があります。
以下は一般的な駆除方法の概要です。

毒餌設置

  • ネズミの通り道や巣の周辺に毒餌を設置します。
    毒餌は穀物などの好物に混ぜて食べさせます。
    設置場所としては台所、押し入れ、床下、中天、大天、排水枡(マス)などがあります。

排水桝は、配管の清掃や点検、配管が詰まった際に配管の様子をチェックするために設置されています

トラップ設置

  • ネズミの通り道や巣の周辺にトラップを設置します。ただし、トラップで捕まるのは経験の浅い子ネズミが多く、成体のネズミを捕獲するのは難しいことがあります。

接触毒剤

  • ネズミの通り道や巣の周囲に毒剤を散布します。ネズミは手や体をなめる習慣があるため、毒剤を経口摂取することがあります。散布場所としては床下などが選ばれます。

忌避剤散布

  • ネズミが嫌がる忌避性能のある薬剤(人体には有害ではない)を散布し、ネズミを建物から追い出します。

ネズミ駆除工事

  • 防鼠工事
    ネズミの進入経路を見つけ、進入口を塞ぐために忌避剤入りパテやワイヤーブラシ、ステンレスなどを使用します。
  • 環境改善工事
    ネズミの巣を撤去し、再発を防ぐために断熱材や巣を取り除く工事を行います。
  • ネズミ対策リフォーム工事
    屋根の張替え、壁の補修、床下環境の改善など、建物の中に巣を作りにくくするためのリフォーム工事を行います。
  • 室内環境改善
    クリーニング、不要な物品の廃棄、新しい収納の設置など、居住空間内の環境改善も重要です。

ネズミ駆除は早期に行うことが重要であり、また駆除後には防除対策を継続的に行うことが再発を防ぐために必要です。
ネズミの被害を最小限に抑えるために、専門家の助けを借りることを検討することをお勧めします。

営巣された場合の対策

ネズミが建物内に巣を作った場合、状況はより複雑になります。ネズミは警戒心が強く、巣を営むと駆除が困難になります。そのため、以下の対策が必要です。

  1. 永住化の防止: ネズミが建物内に巣を作ることを防ぐために、建物の隙間や穴を塞ぎます。特に、排水管や電線の隙間に注意が必要です。
  2. 繁殖への対処: ネズミの繁殖は非常に速いため、早期に対処する必要があります。
    巣を見つけた場合は、専門家に相談し、適切な措置を講じることが必要です。
  3. 巣の清掃: ネズミが巣を作った場所は、糞尿や巣材で汚染されている可能性が高いです。
    巣を見つけたら、保護具を着用し、注意深く清掃します。
    この際、糞尿の粉塵を吸わないように注意が必要です。
  4. 再発防止策: ネズミが巣を作った原因を特定し、再発を防ぐための措置を講じます。
    建物の隙間や通路を塞ぎ、食品を適切に保管し、清潔を保つことが大切です。
  5. 専門家の協力: ネズミの巣の駆除や再発防止は、専門の駆除業者や害虫駆除専門家に依頼するのが最善です。
    彼らは効果的な対策を提供し、安全な方法で問題を解決します。

ネズミの駆除と防除は繁雑な作業であり、専門知識と経験が必要です。
DIYアプローチはリスクが伴いますので、できるだけ専門家の協力を仰ぐことをおすすめします。

まとめ

ネズミの存在は、人々の生活にさまざまな健康上のリスクや経済的な損失をもたらす可能性があります。
そのため、早期の対策と予防が重要です。
ネズミの駆除や防除に関する情報を正しく理解し、専門家の協力を得ることで、ネズミの被害を最小限に抑え、安全で快適な生活環境を維持することができます。

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