アライグマが媒介する感染病

日本では野生のアライグマが都心部や地方関係なく全国に広く生息しています。見かけることは少なくても、実はひっそりと我々の生活空間のすぐそばに暮らしています。

そんなアライグマですが、野生のアライグマは大変危険な病原菌や寄生虫を宿しています。

感染すると大変危険なウィルスもありますのでアライグマが万一にもご自宅に侵入してきたときは慎重に対応しなければなりません。

アライグマの媒介する感染病について

アライグマから感染する感染病は、カンピロバクター・サルモネラ症・SFTS・日本脳炎ウィルス・レプストピラ症・アライグマ回虫・狂犬病など様々な病原菌や寄生虫を宿しています。大変危険な感染病も中には含まれていますのでその危険性についてご紹介いたします。

カンピロバクター食中毒(★☆☆☆☆)

食中毒を引き起こす病原菌は様々ですが、カンピロバクターは潜伏期間が2~5日と比較的長いことが特徴で、下痢、腹痛、発熱、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などが症状として現れます。消化器官にも悪影響があるとされており消化不良の症状が1週間も続く場合もあります。

発熱する場合は平均38.3℃まで上がり、ほとんどの場合自然治癒します。

サルモネラ菌(★★☆☆☆)

サルモネラ菌は、アライグマが保有する病原菌の一種で食中毒になる細菌です。一般的にチフス菌を覗いたサルモネラ菌を食中毒サルモネラ菌と呼ばれています。

毎年100~130件、2,500~2,700名ほどの患者が報告されています。致死率の高い病気ではありませんが、子どもやお年寄りなどが感染すれば重症化する可能性は高いです。

予防薬のようなものはないため、食材の十分な加熱などで防ぐしかありませんが、アライグマや野生動物によって菌がばらまかれると調理済みの食品を入れる容器が汚染されて、感染につながる場合もあり、注意が必要です。

SFTSウィルス(★★★★☆)

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は2011年に初めて中国で発見されたウィルスで現在では日本でも感染が確認されるほど広がっています。

日本に生息するアライグマの10匹に1匹がマダニを抱えていると言われており、そのマダニに噛まれることで感染するウィルスです。

噛まれた場合は、6日~2週間ほどの潜伏状態を経て、発熱や消化器官に悪影響が及び6%~30%の確率で死亡に至るとても危険なウィルスです。マダニは冬以外に基本的に活動が活発でアライグマ以外に公園の草むらに生息している場合もあるため近年では注意が必要となってきてます。

レプトスピラ症(★★★★★)

アライグマの排泄物に含まれているレプトスピラ菌が、水や土壌を経て感染する病気です。

特に重症なものはワイル病と呼ばれ、感染者の一割程度いるとされます。日本では、1970 年代前半まで年間50 名以上の死亡例が報告されていましたが、近年は減少しています。ですが、沖縄県では現在でも散発的に流行することがあります

レプトスピラ症は人間だけでなく家畜やペットにも感染する人獣共通感染症のひとつです。犬やハムスターが感染すると急激な症状が出て死亡してしまいます。ワクチンが開発されていますが、菌のタイプによっては対応しないこともあるため、完全な予防法には至っていません。

日本脳炎ウィルス(★★★★★)

1960年代をピークに大流行をし、1990年代以降から現在は毎年10人以下にまで年間感染者数が減少してきているウィルスです。日本脳炎は直接アライグマから人へ感染することは少なく、アライグマの血を吸った蚊から人へ感染する可能性があります。

死亡率が成人で20%~40%と高く、小児や高齢者であればあるほど致死率が高まります。さらに小児が感染をした場合、後遺症を残すことが多くパーキンソン病の様な症状や痙攣・麻痺・神経障害が後遺症として挙げられます。

狂犬病(★★★★★)

アライグマに噛まれることや傷口・目や口などの粘膜を舐められることで感染する場合もある。感染すると1か月~3か月の潜伏期間が多いが場合によっては1年以上の潜伏期間があったという前例があり謎の多い病気です。

自我を失うほど強烈な発熱、頭痛、嘔吐、筋肉の緊張や痙攣が起こる。極度に強力な症状がでるため錯乱・幻覚・発狂をしほぼ100%の確率で死に至る非常に危険なウィルス。

治療法は現状なく、予防としてはペットには予防接種を受けさせることはできますが、野生動物に対しては近づかないこと以外に対策方法はありません。

アライグマ回虫

アライグマ回虫は普段アライグマの小腸に寄生しており、成虫は長いもので22cmもある。人体へ寄生する際は、目などの粘膜から侵入することがあり、感染後はやがて大事な神経に遷移することもある。視力低下から症状が始まり、最終的に眼球に巻き付き分泌物により目が開けられなく閉眼という状態なる。眼球内に一日に十数万個の虫卵を産み落とし神経や脳髄に遷移する。脳炎を引き起こし発育障害や思考能力の低下がおこり場合によっては死に至ることもある。

治療には、感染後1日~3日以内に抗線虫薬を服用することが必要。薬によって中枢神経へ遷移する前に駆除することで治療できる可能性がある。ただし、感染後の自覚症状がない場合がおおい。時には神経に侵入してしまった後で、重症化してからの発見となる場合もあるため注意が必要です。

まとめ

アライグマは想像するよりはるかに危険なウィルスを身に宿しているためご自宅の付近で見かけたり、ご自宅の天井裏に入り込むようなことがあれば直ちに駆除をすることをお勧めします。

当社では徹底的に駆除と消毒や再侵入防止の防除作業も行っておりますのでお困りの際はお気軽にお問合せ下さいませ。

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