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自宅周辺や庭などでイタチを見掛けたことはありませんか?
イタチは一見したところではくりっとした愛らしい目をもつ動物ですし、ペットとして人気のフェレットもイタチの仲間です。そのため、野生のイタチを見掛けてもつい駆除するのをためらってしまう人も多いのではないでしょうか。
しかしイタチは見た目の愛らしさとは裏腹に、アライグマやハクビシンと並んでさまざまな害をなす害獣として知られています。
放置しておくと生活に支障を来すことになりますので、早めに対処するようにしましょう。
ここではイタチの性質や特徴、イタチを駆除する重要性について解説します。
日本には現在5種8亜種のイタチが棲息していますが、よく見かけるのはニホンイタチやチョウセンイタチといった比較的大型のイタチ類です。
このうちニホンイタチはもともと日本全国に広く分布していますが、チョウセンイタチは毛皮目的の養殖やネズミなどの害獣駆除のために放たれたことがあり、その後だんだんと繁殖。当初は対馬のみに棲息していたのが、現在は九州や四国、本州中部地方以南にまで分布するようになりました。
イタチは本来夜行性の動物ですが、実は特に活動時間帯が決まっているわけではなく、昼間でも活動することがあります。
見た目は愛らしいのですが、気性は荒く、非常に攻撃的なのでうっかり近づくと攻撃されるおそれがあります。
細長い体型で3cm程度の穴からも侵入できることから、屋根裏や床下に難なく入り込み、勝手に棲み着くケースが多く報告されています。
イタチを含む害獣駆除のプロは口をそろえて「イタチは早めに駆除すべし」と言います。
なぜイタチを駆除しなければならないのか?その理由と重要性についてまとめてみました。
イタチは屋根裏や床下に入り込んだ後、屋根裏の断熱材や壁の材料などを使って巣を作ります。
材料が巣作りに使われることで壁が傷ついたり、断熱材の効果が落ちたりして家がどんどん傷んでしまいます。
また、イタチが糞や尿を繰り返すと天井板にシミがついたり、腐って抜け落ちたりすることもあるので注意が必要です。
イタチは肉食寄りの雑食で、ネズミなどの齧歯類や鳥類、ウサギなども単独で捕食します。そのため糞が非常に臭く、イタチに棲み着かれると悪臭に悩まされることになります。
また、イタチは敵に攻撃されると肛門付近にある臭腺からきつい悪臭を放つため、中途半端に手を出そうとするとさらに臭いの問題が深刻化するおそれがあります。
イタチは一日中活動しますが、特に夜間の動きは活発で、人間が就寝している真夜中に天井裏や床下を走り回ったりします。
イタチの体重はニホンイタチのオスで300~700g、チョウセンイタチのオスだとさらに大きく、650~800g程度もあります。
大型のイタチがしんと静まりかえった屋内を走り回る音は並大抵のものではなく、人によっては不眠症に陥ってしまうケースもあるようです。
イタチは雑食で基本的に何でも食べるため、住宅内にある食べ物や生ゴミを食い荒らされることがあります。
家畜やペットがイタチに襲われたという報告も後を絶ちません。
イタチの体にはダニやノミが寄生していることがあるため、屋内に棲み着かれるとぜんそくやアトピーといったアレルギー症状が発生しやすくなるおそれがあります。
また、イタチは雑食ゆえに、サルモネラ菌やペスト菌、レプトスピラ菌、鼠噛症菌、ハンタウイルスなど、人間に害を及ぼす病原菌を保有していることも。
特に小さなお子さんや高齢者の方など免疫力の低い方はイタチを介して病原菌に感染してしまう可能性があるので要注意です。
イタチの繁殖期は一般的に年に1回ですが、一度に3~7匹産む上、生後70~80日程度でほぼ大人と同じ体重になります。
3ヶ月もすると子供だけで行動し始め、5ヶ月後には完全な単独生活をスタートさせると言われています。
野生のイタチの平均寿命は2年弱と決して長くはありませんが、多胎妊娠することや独り立ちが早いことを考えると、放置することによって被害が拡大してしまう可能性大。
見た目がかわいいからと情けはかけず、家周辺でイタチを見かけた、屋内に巣を作られた形跡があるのなら早急にプロに駆除してもらいましょう。