自分でできる、ダニ駆除の方法をご紹介

ダニとひと口にいっても様々な種がおり、中には人間の皮膚に寄生して吸血するといった恐ろしいものもいます。

体の小さい吸血性のダニは日本全国に分布しており、しっかり対策をしておかないと、庭や家の中に巣を作り、さまざまな被害を及ぼします。今回は、ダニの被害に悩まされている方にとって役立つ情報をまとめましたので、ぜひ一度目を通してみてくださいね。

ダニが及ぼす被害には、どんなものがある?

ダニにかまれるなどした場合、アレルギー症状だけでなく、もっと恐ろしいライム病・重症熱性血小板減少症候群・日本紅斑熱・つつが虫病・マダニ媒介性回帰熱などの感染症の症状があらわれることがあります。ライム病はインフルエンザに非常に似た症状を引き起こす病気で、発症した人の75%の人が自宅や周辺の庭でダニに刺されています。

もし普通に生活していてダニに刺されたら、自宅の周辺にダニが繁殖していると考えましょう。その場合すでにほかの害虫も繁殖している恐れがありますが、ダニの駆除用の薬剤は、ダニ以外の害虫にも効果があるものがほとんどです。せっかくなので、ダニ以外の害虫もこの機会に駆除してみてもいいでしょう。

ホームレスキュー株式会社では、害獣・害虫の駆除に役立つ情報を提供しています。当社は害獣・害虫駆除の専門業者です。ご自身での駆除に行き詰ったり、困ったりしたことがあれば、お気軽にお問合せ下さい。

ダニってどんな生き物?

ダニは昆虫の一種と思われることもありますが実はクモ類であり、サソリ、ダニ、クモと同じ仲間です。日本では多種のダニが生息しており、その中でも吸血性をすることで有名なマダニだけでも47種類もいます。

ダニを見分ける方法

ダニは、灰色、白、茶色、黒、赤褐色、や黄色とさまざまな色のものがいます。成虫はへん平で楕円形の形をしています。飼料や肥料に用いる血粉を食べると、トウモロコシの粒のように体がふくれて丸くなります。また、成虫のダニは8本の足を持っていますが、ダニの幼虫は6本で、砂粒ほどの大きさです。

家にダニが現れる原因

自宅にダニが出る原因は、大きく分けて二つあります。一つは屋外で衣服などに付着したものを持ち帰ってしまう場合、二つ目はネズミや犬などの動物から自宅に侵入する場合です。

ダニは暗くて湿度が高い場所を好むため、屋外であれば背の高い草、湿った土、そして直射日光がずっと当たらない場所に生息していますが、住居内では、襖・タンス・カーペット・ベッド・カーテン・段ボールなどに注意しましょう。

自宅にダニがいるか確認する方法

1.掃除機+ストッキングで調べる方法

室内のダニは、身近なもので調べることができます。たとえば、掃除機に目の細かいストッキング、もしくは和紙などを先端に付け、弱めの吸引力で怪しい場所を掃除します。1分ほど掃除したあと、ガラス板や白い平らな板の上に埃を落とすと、目視でダニの動きを確認することができます。ダニは小さいものだと砂粒ほどの大きさしかないため、虫眼鏡などの拡大鏡があると、見落としを防ぐことができます。

2.ダニアレルゲン量計測

ネット通販などでも購入できるの商品なので、簡単にダニの生息箇所や量などを調べることができます。インターネットで「ダニ 調査キット」などのキーワードで検索すると、さまざまな商品がヒットします。仕様や価格に幅がありますので、しっかり見定めてから購入しましょう。

3.旗ずり法

白色のタオルや布類を、調べたい場所で「引きずる」方法です。部屋の隅や押し入れの中などで旗ずりしたあと、ガラスや白色系の板の上に付着物を払い落として、ダニがいないか確認します。1.)と同様で砂粒ほどのサイズのダニを探すことになるので、注意して探すようにしましょう。※この方法は屋外でも可能です。

3.ペットの毛の中を調べる。

犬や猫を飼っている場合、非常に高い確率で毛の中にダニがいます。ダニにとって動物の体毛の中は隠れやすく快適な場所。ダニ被害に悩まされているお宅でペットを飼っていることが多いのは、こうした理由からです。

自分でダニを駆除する方法

ダニは薬剤での駆除が一般的ですが、ダニ用薬剤の毒性は非常に強力です。そのため用法・用量を間違えてしまうと、ペットに被害が及んだり、近隣住民に被害が出てしまったりする可能性があります。次は、より安全にダニを駆除できる天然成分を使用する方法を紹介しましょう。

天然成分で駆除する方法

杉オイルのスプレーを使用する

杉油 (別名シダーオイル)は、ダニが嫌がる忌避剤として非常に有効です。天然成分のため、人の肌に直接スプレーしても安全です。ハイキングなど自然豊かな場所に出かける時に携帯しておくと良いでしょう。ただし、目や鼻に直接かからないよう注意しましょう。ペットの場合も同様です。

杉油スプレーはお店や通販で購入することができますが、添加物が入っている商品もありますので、購入前に商品ラベルをチェックしましょう。心配な場合は自作することもできます。

【杉油スプレーを自作する方法】
・水:60ml
・エタノール:25ml
・杉油オイル:60滴

100円ショップなどで購入できる100mlのスプレーボトルの中に、水(60ml)とエタノール(25ml)を入れ、杉の木のエッセンシャルオイルを60滴ほど混ぜれば、ダニの忌避スプレーの完成です。

ユーカリとニームオイルを使用する

ユーカリオイルとニームオイルをまぜると、ダニに有効な駆除剤になります。100mlの精製水とユーカリオイル、ニームオイルそれぞれ30滴ほどをスプレーボトルに入れ、よく振って、ダニを駆除したい場所にスプレーすると良いでしょう。

珪藻土を使用する(屋外使用推奨)

バスマットとしても使用される珪藻土(けいそうど)は、吸水性の強い植物性プランクトンの化石粉末で作られています。現在、珪藻土は人的被害がないとされていますが、心配な人は用法・用量に注意して取り扱いましょう。

珪藻土に接触するとダニは脱水状態になり、数時間ほどで駆除されます。珪藻土を駆除剤として使用する際は、庭のダニが生息している場所に珪藻土の粉末を撒きます。また撒きかたによっては、バリアのようにマダニの侵入を防ぐ効果もあります。ただし珪藻土の粉末は大雨が降ってしまうと流れてしまい、効果が薄まるため、数週間ごと様子を見るようにしましょう。

薬剤でダニを駆除する方法

ダニの駆除に用いられる薬品は非常に強力な薬剤を使用しているため、ペット・近隣住民・家電などへ影響が出ないよう注意して使用しましょう。

燻煙タイプ

燻煙タイプの薬剤は、効果範囲が広く、かつ隙間なく害虫を駆除することができます。燻煙の効果があるのは、イエダニ、ノミ、シラミ、ゴキブリなどの害虫です。またダニについては、成虫・幼虫は駆除できますが、孵化前の卵には効果がありません。そのため、燻煙後に孵化したダニが被害を及ぼしてしまう場合があり、その際は、前述の自然由来性のオイル駆除剤を併用するとよいでしょう。

ただしマダニは薬剤への耐性が強く、適切な製品を選ばなければ駆除が難しくなります。そのため、マダニの被害は専用の燻煙剤を使いましょう。

スプレータイプ

スプレータイプは燻煙タイプと違い、薬剤をピンポイントで噴射するため、家電の故障や近隣住民への影響も少なく、より手軽に使うことができます。

スプレータイプの駆除剤は大きく分けて二種類あり、【表面吹きかけタイプ】と【注入噴射タイプ】の二種類です。スプレーのみでの駆除する場合は、両方のスプレーを、ダニが生息しやすい場所、「布団」「カーペット」「カーテン」「マット類」「段ボール」「衣類」「畳」すべてに使用するようにしましょう。

プロの業者は、どんな方法で害虫を駆除している?

自分での駆除が難しい場合は、早急に駆除業者に依頼しましょう。対策が遅れるとその間もダニが繁殖を続けるため、被害が拡大します。ダニ駆除は、早めの対策することを心がけましょう。では、プロの駆除業者はどのような方法で駆除をしているのでしょうか。私たちホームレスキュー株式会社の駆除方法をもとにご紹介していきます。

1.ダニ調査

ホームレスキュー株式会社では、訓練を受けた認定の害虫駆除技術者が無料の調査とお見積りにおうかがいします。現場に到着後は、まず徹底的なダニの調査を行います。ダニの生息範囲や今後の被害予測を割り出し、どこから来ているのか、どうしてダニが自宅に現れたのかなどを特定します。

たとえば旅行の荷物(鞄や衣服など)、輸入家具の輸入、自然豊かな山間部でのアクティビティなどからもダニが自宅に運び込まれてしまう場合があります。もし、これらに心当たりがなくダニが発生した場合、床下や天井裏に巣を作っているネズミが運び込んでいる可能性などが考えられます。

2.駆除

調査完了後、駆除の計画をお客様に提案します。被害の大きさに応じて、薬剤噴霧器、液体残留製品、パワー噴霧器などの使用をご相談させていただきます。また、粉状製品、噴霧器、ダニ捕りシート、液体残留製品なども組み合わせながら、より適切な方法で駆除をおこないます。

ときに、薬剤をもってしてもダニが駆除できない場面があります。ダニが畳や天井裏の断熱材にダニが大量に繁殖すると、薬剤だけでの駆除は難しく、その場合は断熱材を交換したほうが作業時間も早く、また価格も安価におさえることができます。いずれの方法で駆除するかについては、当社スタッフが調査の時点でご提案いたします。ご不明な点なども、ご確認いただきましたら詳細をご説明させていただいております。

3.経過観察

ダニは生息範囲や被害状況の全容を完全に把握することが難しい害虫で、駆除作業の完了後に予期せぬ場所に隠れていることがわかるなど、すべての作業が1日で終わることはまずありません。そのため一次駆除の完了後、1週間~2週間ほど経過観察期間を設け、観察期間終了後に、駆除が完全に成功したのか、それとも引き続き対策が必要なのかを再調査します。

ダニの被害を予防する方法

厚生労働省によると、ダニは人間の生活圏直だけでなく、街中や山間部など、日本全国どこにでも生息しているとされています。そのため発生後の駆除ではなく、生活圏への侵入を予防することで、被害をおさえることができます。

1.害獣の駆除をしておく

ネズミやアライグマ、ハクビシン、イタチなどが屋根裏や家の周辺で見られる場合、体毛やフンからダニが運び込まれてしまう恐れがあります。自宅に侵入した野生動物は放置すると巣を作り、やがて糞や尿をします。またネズミは特に繁殖力が高く、数もあっという間に増えてしまいます。害虫・害獣の問題を先延ばしにして良いことは何一つありません。できるだけ早く、対策をおこないましょう。ちなみにアライグマ、ハクビシン、イタチは鳥獣保護法により、無資格・無許可での捕獲駆除が禁じられています。そのため被害の防止や予防についてはプロの駆除業者へ相談するようにしましょう。

2.家を綺麗に保つ

ダニは、食べ物のカス、髪の毛やふけが落ちている場所、ほこりがたまっている部屋の隅など不衛生な環境を好みます。掃除が行き届いていない家ほど、ダニやゴキブリなどの害虫が発生するので、こまめに掃除するようにしましょう。

  • ・リビングなどのカーペット カーペットはフローリングや板の間に比べて、隙間に食べカスや髪の毛、ペットの毛などが入り込みやすく、ダニにとって住みよい環境といえます。定期的に掃除機をかけるなどして清潔にしておきましょう。
  • ・カーテン カーテンを定期的に洗うことを忘れてしまう人は多いです。以外にもカーテンはダニにとって卵を産んだり、隠れたりするのに最適な場所ですので定期的に洗うようにしましょう。
  • ・ペット 犬や猫だけでなく、ダニはインコやブンチョウなどの鳥やモルモット、ウサギにも付くことがあります。ペットのトイレを定期的に掃除したり、体を洗ってあげたりするようにしましょう。
  • ・ゴミ 菌の繁殖しやすい生ごみを溜めることも、ダニの繁殖を助けてしまいます。ゴミ箱は必ずフタを閉め、こまめに捨てるように心がけましょう。
  • ・段ボール 以外にもダニは、段ボールの中のギザギザした部分を好みます。身を隠せる上に温度変化も小さく、産卵に適しているためです。すぐに使用しない段ボールは放置せず、早めに破棄するようにしましょう。

3.ダニ用にバリアを作る

米国の保健社会福祉省(CSC)は、自宅の周辺に木材チップや砂利で囲うことで、ダニが家に寄り付かなくなるという研究結果を発表しています。ご自宅と自然は近い環境にお住いの場合は、参考にしてみてもいいかもしれません。

4.ダニが嫌う植物を植える

家の周辺に植物を植えることでも、ダニの侵入防止をすることができます。ダニは、ニンニク、セージ、ミント、ラベンダー、ローズマリー、マリーゴールド、ムラサキシキブが苦手といわれています。窓や床下の通気口など、隙間がある箇所の周辺にこれら植物を植えて侵入を防ぐのもひとつの方法です。ちなみにマンションのベランダなど、地植えが難しい場所は、プランター栽培でも一定の効果があるといわれています。(参考:SmithPestManagement)

困ったらホームレスキュー株式会社に相談しましょう!

ダニは、ハウスダストやシックハウス症候群で知られるように、さまざまな健康被害を及ぼす可能性のある害虫です。特に一部のダニには治療が難しい病を引き起こす種類がいますので、駆除や対策が難しい場合はプロにまかせてしまいましょう。ホームレスキューでは現地の調査とお見積もりを無料でおこなっておりますので、お困りになる前にぜひ一度ご相談ください。

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