和室の構造とその名称を解説

今回は、ネズミの侵入経路となることもある和室の構造の名称を解説します。
日本家屋、和室は構造的にねずみによって侵入しやすい構成になっています。

和室の構造

和室の構造は、畳や障子、襖などが特徴的な日本の伝統的な空間です。一般的には、以下のような構造になっています。

  1. 基礎:建物の下部に位置する部分で、床下に設けられています。土台と呼ばれる枠組みによって床板を支え、柱によって建物全体を支えています。
  2. 柱:建物の骨組みとなる部分で、木材を使用しています。柱の位置や本数、寸法は建物の大きさや用途によって異なります。
  3. 梁:柱と柱をつなぐ部材で、横方向の荷重を支える役割を担います。建物の大きさや用途に応じて梁の本数や寸法が変わります。
  4. 建具:日本の伝統的な建具として、障子や襖があります。これらは、木製の枠組みに和紙や綿などを張って作られています。
  5. 床:和室の床には、畳が使われることが一般的です。畳は、稲わらを編んで作られた床材で、柔らかくて温かみがあります。

和室は、建築構造だけでなく、内装や家具、照明なども独特のデザインや雰囲気を持っています。和室の素材や構造を理解することで、和室に合った内装や家具の選び方、メンテナンス方法などに役立ちます。

和室の構造物の名称

和室の構造と名称について、よく使用されるものを以下に挙げます。

  1. 畳:和室の床に使われる床材で、稲わらを編んで作られています。畳は四角い形をしており、一般的なサイズは約90cm x 180cmです。
  2. 襖(ふすま):引き戸の一種で、木枠に和紙などの素材を張って作られています。襖は、部屋の仕切りや、壁面の装飾などに使われます。
  3. 障子(しょうじ):襖と同じく引き戸の一種で、薄い木枠に和紙や綿などを張って作られています。障子は、窓の代わりに使われることが多く、風通しを良くすることができます。
  4. 縁側(えんがわ):和室につながる広い踏み場のことで、通常は建物の外側にあります。縁側は、外に面しているため、風通しの良い場所になっています。
  5. 柱(はしら):建物の骨組みとなる部材で、天井や屋根を支える役割を担っています。柱は、太いものから細いものまで、様々なサイズがあります。
  6. 梁(はり):柱と柱をつなぐ部材で、横方向の荷重を支える役割を担っています。梁は、柱と同じく木材を使用しています。
  7. 畳敷き(たたみしき):畳を敷いている部分のことで、畳の下には繊維製の薄い敷物が敷かれています。

和室の構造や名称は、地域によって異なる場合がありますが、一般的なものとして上記のようなものが挙げられます。

その他の和室の造作部材

かまち

和室において、床材である畳を敷いた上に、その周りに立ち上がった縁板のことを「かまち」といいます。畳を固定し、床下への風通しを良くする役割があります。また、かまちには襖や障子を収める「襖入れ」と呼ばれる収納スペースがあります。かまちによって和室の床面積が畳数よりも少し広くなることがあるため、実用的な面でも重要な要素となっています。

鴨居(カモイ)

和室において、壁と天井をつなぐ梁の下に設けられた装飾的な枠組みを「かもい」といいます。かもいには、建築様式や地域によって様々なデザインがあり、美しい和室の要素の一つとして重要な役割を果たしています。また、かもいには扉を収納する「戸袋(とどけ)」と呼ばれる部分があります。戸袋には引き戸や襖をしまうためのスペースがあり、和室の引き戸や襖の開閉に欠かせない要素となっています。

縁板(えんばん)

畳を固定するための周囲の板で、畳の下にある床材を覆う役割もあります。

障子紙(しょうじがみ)

障子や襖に貼り付ける紙で、日本の和紙が一般的です。

日本家屋、和室はネズミが侵入しやすい?

日本の伝統的な家屋では、和室の長押しの裏には通常、穴が開いており、壁の中からネズミが部屋に入ってくる可能性があります。

このような場所を防ぐために、自治体の防除ガイドブックにも記載されているように、金網やスチールウールなどを使用するのが効果的です。
ただし、金網を長押しのサイズにカットするのは一般の人には難しいことかもしれません。
そこで、長さが5〜6メートルのスチールウールが役立つことがあります。

これは簡単にハサミで切ることができ、長押しの裏に挿入するだけで対処できます。
ネズミを防ぐ場合、粗い方が細かいものよりも効果的であることがあります。
スチールウールを切るときに細かい金属のくずが出るため、
作業の際には手袋を着用し、新聞紙などを敷いた上で行うことをおすすめします。

現時点では、私たちの家ではネズミが部屋に入ってくる兆候は見当たりません。
ネズミを防ぐためには、比較的低コストで試すことができる方法です。
困っている方は、一度検討してみる価値があると思います。

最後に

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