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ムクドリはスズメ目ムクドリ科に属する鳥です。体調は18cm~24cmで、一般的なスズメより1.5倍ほど大きい体をしています。ほとんどのムクドリは灰色か茶色の毛でおおわれており、クチバシと足はオレンジ色がかっているという特徴があります。
ムクドリは通常、竹林や雑木林に巣を作りますが、都市開発が進んだことで近年、民家やビルにも巣を作るようになってきました。家の中に巣を作る際は、ほとんどが天井裏や屋根の軒下で、「リャーリャー」「ピュリリッ」といった鳴き声が室内まで届くこともあります。
この記事では、自宅にムクドリがやってきた場合に必要な情報や対策・駆除方法をご紹介していきます。
ムクドリの被害でお困りの場合、駆除する前に知っておかなければならない注意点があります。
まず最初に、ムクドリが鳥獣保護管理法によって守られていること。無断でムクドリを捕獲したり駆除することは罰則の対象となっており、違反した場合は1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられます。
では、どうやって駆除すればいいのでしょうか。ムクドリは直接的な駆除や捕獲は禁止されていますが、忌避・防除することは許されています。つまり、ムクドリを追い払う目的で、市販されている忌避剤を使用したり、ムクドリが家に入ってこないように対策をとったりすることは問題ありません。
ムクドリは直接的な駆除や捕獲は禁止されていますが、忌避・防除することは許されています。つまり、ムクドリを追い払う目的で、市販されている忌避剤を使用したり、ムクドリが家に入ってこないように対策をとったりすることは問題ありません。
自分で対策をするのが難しい場合は、当社のように駆除業者に相談をいただければ適切に対処いたします。鳥被害は高所での作業が必要になることもありますので、無理せずプロに相談しましょう。
ムクドリは、沖縄を除き日本全土で見ることができる渡り鳥です。日本にやってくるムクドリは、3月~7月が繁殖期で、主に人里離れた山などで繁殖します。しかし近年、都市開発が進んだ影響もあり、民家の天井裏や通気口の中に巣を作るようにもなってきました。また、8月~9月にかけてヒナが大きくなると家族で行動するようになるため、被害が拡大する恐れも出てきます。
ムクドリは他の鳥に対して好戦的です。大きな群れを作る習性があり、数百から数千羽もの大群になることもあります。数の力で他の鳥を巣から追い出し、生息域を奪い取っていくため、一部の環境保護団体はこれらの行動が日本の在来種を脅かす可能性があるとして、対策しています。
一方、ムクドリは農家にとって無くてはならない役割を果たしています。農作物に付着する害虫がムクドリの餌になるため、率先して農作物を守ってくれていることから、農家にとっては有難い一面もあります。
ムクドリは渡り鳥です。そのため、海外から様々な病気を持ち込んでしまう恐れがあります。例えば鳥インフルエンザ、それ以外にもあまり聞きなれない寄生虫から発生する病気などもあるので、あらかじめどのような危険性があるのか、しっかりと把握しておきましょう。
毎年流行する鳥インフルエンザは、渡り鳥から国内に持ち込まれていると考えられており、ムクドリも感染源の1つです。鳥インフルエンザは、感染すると呼吸器症状・発熱・腫れ・倦怠感・消化器官不調などの症状が現れます。例年10月ごろから感染が広まる傾向にあり、ムクドリがヒナを連れて行動する時期とも重なります。
オウム病は、野鳥と直接・間接的に触れることによって感染する病気です。感染すると、肺炎・頭痛・全身倦怠感・筋肉痛・関節痛などの症状が現れます。ムクドリが自宅の壁の中や天井裏に巣を作っている場合、オウム病の病原菌がすでに室内に侵入している可能性もあります。適切な処置を受けなければ死に至る可能性もある非常に危険なウィルスですので、異変を感じたらすぐに病院で治療を受け、駆除や消毒はプロに任せましょう。
クリプトコックス症は、ハトやムクドリの糞から感染する感染症です。健常者であれば無症状ですむこともありますが、持病がある場合や高齢者は注意が必要な病気です。症状は主に皮膚から感染して、発熱・頭痛・嘔気などの症状が現れます。異変に気がついたら、すぐ病院で診てもらいましょう。
ニューカッスル病は、鳥類との接触によって感染する病気です。インフルエンザと症状がにているため、誤診されることがあり注意が必要です。症状や致死率にばらつきがあり、カリフォルニアでは致死率が5%以上という報告例もあります。感染拡大を抑え込むにはワクチン摂取が必要になります。
日本脳炎ウィルスは蚊から感染するとされていますが、豚や野鳥なども感染原因になることがあります。ムクドリもここに含まれています。感染するとウィルス性脳炎の原因となり、最悪の場合、死に至ることもあります。感染を防ぐにはワクチン接種が必要です。
ムクドリは様々な病原菌を媒介しています。そのほとんどは接触や、糞尿に触れることで感染します。ただし屋内で巣を作っている場合は、感染リスクが高くなりますので早めに対策しましょう。
参考資料:
・NIID国立感染症研究所
└「高病原性鳥インフルエンザの発生状況」
└「オウム病(psittacosis )とは」
└「クリプトコックス症の概要」
・鶏病研究会報
・National Livrart of Medicine
住宅でのムクドリ被害は、大きく2つに分けられます。ひとつめは、庭や駐車場、屋根などの糞の被害。ふたつめは、自宅の天井裏や通気口の中などにムクドリが巣を作ってしまう被害です。それぞれ適切な対処法を紹介していきます。
鳥用の忌避スプレーを買いましょう
スプレータイプの忌避剤は鳥を追い払うのに便利です。鳥用の忌避剤は、市販もされているので簡単に手に入れることができますが、一時的な効果しかありません。長期的にムクドリを遠ざけることはできません。
鳥用の忌避剤は、電線や木の枝など止まれる場所や、巣から追い出す際に使います。
軒下などの高いところや屋根と壁のちいさな隙間に巣ができている場合は、離れた場所にスプレーを噴射するための伸ばし棒が便利です。
※伸ばし棒を使って、電線に止まっているムクドリに忌避剤を吹きかける行為は、感電の恐れがあり危険です。絶対にやめましょう。
フクロウやタカの置物を置きましょう
ムクドリはフクロウやタカが天敵です。電線などムクドリが止まる場所から近く、見やすい場所に天敵の置物を置くことで寄り付かなくなる効果が期待できます。フクロウの置物は通販サイトなどで3千円前後で購入することができるので、手軽な対策としておすすめです。
置物でムクドリを寄せ付けないようにするには、ある程度ムクドリに近い場所でないと効果がありません。さまざまな場所を試してみて、効果があるところに置くようにしましょう。
夏から秋にかけてムクドリは数百から数千羽の群れをつくり、他の鳥類に対して攻撃的になります。置物が破損する可能性もあるので、時期によっては置物を一時的に回収しましょう。
防鳥スパイクを設置する
防鳥スパイクを設置することで、被害を防止することもできます。防鳥スパイクは鉄製・プラスティック製・樹脂製など、様々な種類があります。それぞれ設置する場所に向き不向きがありますので、設置場所や価格など適切な商品を選ぶと良いでしょう。ムクドリが留まる場所全体をカバーできる防鳥スパイクを使わなければ効果がありませんので、商品選びのポイントにしてください。
剣山の設置は高所での作業が必要になる場合もあり、プロに任せた方が安心です。ホームレスキュー株式会社では害虫・害獣はもちろん、鳥獣被害にも対応しています。無料で調査とお見積りができますので、お気軽にお問合せ下さい。
相談窓口:0120-072-739
CDなど反射力の強いものを設置する
CDを吊り下げてる対策も、鳥獣被害には一定の効果があります。しかし、カラスやハトなどはいずれ慣れてしまうため、あくまで一時的な対処法でしかありません。設置後、約1か月ほどで効果は薄れてきますので、そのあいだにしっかりとした対策を立てるようにしましょう。
天井裏に巣がある場合
ムクドリにとって、一般住宅の天井裏は安全で子育てに最適な空間です。ムクドリが一度巣を作ってしまうと、ノミやダニが発生して室内に侵入してきてしまいます。またムクドリが巣や天井裏で死んでしまった場合、腐敗し、異臭がするようになります。このようなことにならないために、天井裏で鳥の気配がしたら、放置せずに早急に追い出すことが重要です。
しかし自分の家の天井裏など、見たことが無い人がほとんどだと思います。「点検口」という天井裏に登るための四角い開閉式の扉があるお宅であれば、そこから上がることができます。点検口はお風呂場の天井によくありますが、無い場合は、襖の戸袋の上の板が外れるタイプのお宅なんかもありますので、一度調べてみておくと良いでしょう。
ムクドリは、大声で追い払うことができます。ただ、それでは逃げてくれないこともあり、その場合は鳥用の忌避剤スプレーを購入して、吹きかけましょう。バルサンなど燻煙タイプの忌避剤はムクドリを窒息させ、保護法に抵触してしまう可能性があるため、個人で忌避剤を使用する場合は、必ずスプレータイプを使うようにしましょう。
通気口に巣を作られた場合
ムクドリが通気口に住みついてしまった場合、害鳥スプレーで追い出すのが最も効率的な手段です。画像では直接吹きかけていますが、いきなり吹きかけるとムクドリに攻撃される可能性がありますので、少しずつ吹きかけながら近づきましょう。
また、ムクドリの巣には大量のノミやダニが繁殖していますので、点検口のネジを外して、中身を掃除し、アルコール消毒をするようにしましょう。通気口の場合は、特にこれらの害虫が室内に侵入しやすいため、早めに対処しましょう。
もしムクドリのヒナが孵っていたり、卵がある場合は、親ムクドリに運んでもらえるよう目立に近くに置いておくと良いでしょう。しかし親ムクドリが帰ってこず、ヒナを連れて行かない場合は、息を引き取ったことを確認してから処分するしかありません。
処分の方法が分からない場合は、害獣駆除業者に依頼して回収してもらいましょう。
ホームレスキュー株式会社では害虫・害獣はもちろん、ムクドリの駆除にも対応しています。高所での作業が必要になった場合や、壁の中で手が出せない場所にムクドリが住み着いてしまった場合など、あらゆる場面でも対応いたします。お客様の被害状況に応じた対策方法をご提案させていただきますので、まずは当社の提供する無料の調査・無料見積サービスをお求めください。
参考資料:
・NIID国立感染症研究所
└「高病原性鳥インフルエンザの発生状況」
└「オウム病(psittacosis )とは」
└「クリプトコックス症の概要」
・鶏病研究会報
・National Livrart of Medicine