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「衣替えの時期に服を出したら小さな穴が…」
「防虫剤を使っているのになぜか虫食いがなくならない…」
といった悩みを抱えていませんか?
実はその被害の多くはカツオブシムシという害虫が原因かもしれません。
今回は服に穴を開ける虫「ヒメマルカツオブシムシ」についてご紹介します。

「ヒメマルカツオブシムシ」はコウチュウ目カツオブシムシ科に属する小型の甲虫です。
見た目は小さく可愛らしいですが、その幼虫が衣類や食品に大きな被害をもたらします。世界中に広く分布し、日本でも全国で発生が確認されています。
人を刺したり病気を媒介したりはしませんが、室内に侵入すると大切な衣類や食品を食い荒らす危険な害虫です。
一度発生すると被害が広がりやすいため早めの対策が必要となります。

ヒメマルカツオブシムシは、成虫と幼虫でそれぞれ異なる特徴と生態を持つ小型の甲虫です。
主に衣類に被害を及ぼすのは「幼虫」です。
成虫は主に5~6月の春から夏にかけて活動します。
体長は約2~3.5mmの大きさで、丸みを帯びた楕円形の形状をしており、背面は茶色や黒の斑点模様があります。
成虫の寿命は約30~50日で、この期間に30~70個の卵を産みます。
成虫自体は衣類や食品を食害しませんが、産卵のために室内に入り込まれてしまうと、被害を引き起こします。
幼虫は暗く静かな場所を好み、衣類や乾燥食品を食害します。
体長が約4~5mmほどで細長い体は毛で覆われており、刺激を受けると長い毛を広げて威嚇する特徴があります。
幼虫の期間は約300日と長く、この間に7~9回の脱皮を繰り返しながら成長します。
幼虫は3~4月に蛹化し、気温の上昇とともに成虫へと変態します。
冬でも活動が可能で、低温の環境でも生き延びることができるため、1年中発生する可能性があります。

ヒメマルカツオブシムシの幼虫は、暗くて静かで、人の出入りが少ない場所を好みます。
特に、ウールやシルク、羽毛などの動物性の繊維製品やホコリ、髪の毛などをエサにするため、以下のような場所によく発生します。
ヒメマルカツオブシムシの幼虫は衣類に被害を及ぼすのは有名ですが、その他の布製品や乾燥食品にも被害を及ぼします。
ここでは主な被害内容を3つ解説します。

ヒメマルカツオブシムシの幼虫は、ウール・シルク・カシミヤなどの動物性繊維を好んで食害し、衣類に小さな穴を開けます。
特に汗や皮脂、食べこぼしなどの汚れが残ったまま保管された衣類は被害に遭いやすく、長期間クローゼットやタンスにしまっている間にボロボロにされてしまうこともあります。
クローゼットやタンスなど暗くて静かな場所はヒメマルカツオブシムシが活動しやすい環境のため、長くクローゼットに入っている衣類は、穴が空いているかをしっかり確認し、必ず洗濯をしてから着用するようにしましょう。

鰹節や煮干し、乾燥エビ、粉ミルクなどの乾燥食品も好んで食害します。
特に開封後に密閉されずに保存されている食品は、においに引き寄せられ、袋の中で幼虫が繁殖してしまうこともあります。
袋の中でウジのような幼虫がうごめいていたり、粉がダマになっていたりしたら要注意です。
食品が食べられなくなり、食べてしまうと健康面でも悪影響があります。
必ず食品は密閉して保管しましょう。

動物性繊維を含むカーペットや布張りの家具も食害します。
特に、長期間掃除されていないカーペットの裏や、ソファやクッションの隙間など、暗くて人の目が届きにくい場所に潜みやすい傾向があります。
また、カーペットの裏側に糞や抜け殻が残ってしまっていると、最悪の場合アレルギーの原因に繋がることもあるため、定期的に掃除と点検をしましょう。

ヒメマルカツオブシムシのライフサイクルは、卵、幼虫、蛹、成虫の4段階を経て進みます。
5~6月に成虫が活動し、交尾と産卵を行います。家に入ってきたメスは自分の子供たちの餌になりそうな場所を探し、衣類や繊維の隙間に約30~70個の卵を産み付けます。これが成長の始まりになります。
その後、6~8月にかけて卵が孵化し、幼虫が発生します。
その幼虫たちは衣類の繊維はもちろん、ホコリや乾燥した食品を餌にしながら成長していきます。
9月~翌3月にかけて幼虫は脱皮を繰り返しながら成長し、翌年の3~4月に蛹化します。
そして5~6月に再び成虫へと変態します。
成虫の寿命は1~2か月程度で、この間に繁殖活動を行い、再び卵を産むことで次世代を残します。

外に干した洗濯物にヒメマルカツオブシムシの成虫が付着し、そのまま室内に持ち込まれることがあります。
特に成虫は、白い布に引き寄せられる習性があるため、白や明るい色の洗濯物には要注意です。
外出時にカツオブシムシの成虫が衣類に付着し、知らないうちに家の中へ持ち込んでしまうことがあります。
特に、公園や庭、花壇などの植物が多い場所に行った後は注意が必要です。
成虫は気温15℃以上の晴れた日に活発に飛び回り、特に午前10時から午後3時の間に多く見られます。
明るい場所を好み、窓や白い壁にも集まりやすい特徴があります。
そのため窓や網戸にできた隙間から侵入してくる可能性があります。
ここでは駆除におすすめのアイテムを成虫・幼虫それぞれ解説いたします。
注目すべきは”幼虫には殺虫スプレーが効かない”ということです。
殺虫スプレーは即効性があり、ヒメマルカツオブシムシの成虫を見つけたらその場ですぐに駆除できるため、産卵を防ぐことができます。
さらに、クローゼットや家具の裏など手の届きにくい場所にも噴射できるため便利です。
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★★★★★(4.6 / 5.0)
※Amazon・楽天などのレビューをもとにした目安評価です。
粘着トラップは、設置しておくことで成虫を誘引し、捕獲します。
クローゼットや収納ケース内にも簡単に設置できるうえ、薬剤を使わないため子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できます。
ヒメマルカツオブシムシを防ぐためには、クローゼットやタンスの奥、カーペットの下、ソファの隙間など、普段見落としがちな場所を重点的に掃除しましょう。
特に、幼虫や抜け殻、糞らしきものが見つかった場合は注意が必要です。
ヒメマルカツオブシムシの幼虫や卵が付着している可能性がある衣類は、洗濯後にアイロンや乾燥機で加熱するとほぼ確実に駆除することができます。
一般的に、40℃以上の熱を20分以上加えることで、幼虫や卵の生存率を大きく下げることができます。
クローゼットに使用する防虫剤はヒメマルカツオブシムシのような衣類害虫の予防をすることができます。
「ムシューダ 洋服ダンス用」は、ヒメマルカツオブシムシや衣類害虫から大切な服を守る防虫剤です。1年間有効の無香タイプで、クローゼット内でも快適に使えます。吊るすだけで簡単に設置でき、コートやスーツ、着物の保管にも最適。長期収納や衣替えシーズンには欠かせないアイテムです。
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「ネオパラエース」は、強力な防虫成分パラジクロルベンゼンを配合し、ヒメマルカツオブシムシやイガなど衣類害虫に高い効果を発揮します。引き出しや衣装ケースに入れるだけでしっかり防虫。特有のにおいがありますが、即効性と確かな効果を求める方におすすめです。高温時の液化やプラスチックの変色にはご注意ください。
ユーザー評価:
★★★★☆(4.4 / 5.0)
※Amazon・楽天・ヨドバシのレビューを参考にした目安評価です。

自分でできるヒメマルカツオブシムシが発生しづらくなる収納方法を紹介します。
完全密閉できるプラスチックコンテナに衣服を入れておけば、侵入を物理的に防ぐことができます。
また、高温多湿になる可能性があるため、直射日光の当たる場所は避け、防湿剤を使用しましょう。
真空パックすることで、確実に防ぐことができます。
もし卵や幼虫がすでについていた場合でも、真空パックをすることで生存率を下げることができるため、駆除しきれなかったヒメマルカツオブシムシも駆除できます。
また、完全な駆除が難しいと言われるダウンジャケットやニット類もほぼ100%駆除することができるうえ、コンパクトに収納することができ一石二鳥です。
衣装ケースを使用する場合は防湿剤と防虫剤パックを使用します。
防湿剤は電子レンジ乾燥OKのもの、防虫剤は小袋タイプのものを使用するのがおすすめです。
使用する前には、衣装ケースに入っているゴミを捨て、乾拭きをしましょう。
シダーウッドブロックとは防虫・消臭効果があります。
シダーウッドブロックはクローゼットの4隅に置き、ハンガーパイプには掛け型防虫剤を使用しましょう。
クローゼットの大きさによっては数を増やしておきましょう。

カーペットの被害を予防するには、アイロンやスチームアイロンを使用することで駆除することができます。
再発を防ぐためには、前述した侵入経路の対策をしっかり行いましょう。
また収納方法は衣類と同じように前述した方法(密閉プラスチックボックス、真空パック)を使用することをおすすめします。
もしカーペットに被害があった場合は、衣類や食品も被害を受けている可能性が非常に高いため、早急に点検を行い、対策をしましょう。
ヒメマルカツオブシムシは衣類などの布製品に被害を及ぼす、厄介な衣類害虫です。
シーズンの服を出そうと思ったら、大切な服に穴が空いていた・・・なんて嫌ですよね。
発生してしまうと根気よく駆除していかないといけませんが、被害を拡大させないためにも諦めず根気よく駆除しましょう。
駆除後は適切な予防策を行えば、しっかりと防ぐことができますので本記事で紹介した対策方法を実践しましょう。