ネズミが石鹸を齧る理由

ネズミは一般的に好奇心旺盛な齧歯動物です。彼らは見つけたものを何でも食べ、新しい食べ物を本能的に口にしようとします。彼らは肉、穀物を中心に食べますが、場合によっては接着剤や石鹸さえも食べることができます。

では、なぜネズミは石鹸を食べるのでしょうか?石けんに動物性脂肪が含まれている場合、ネズミにとっては食べることが可能な食品となります。石けんは、大量に摂取しない限り、ネズミに毒性はなくネズミにはなんの害はありません。

ネズミは石けんを好んで食べているのか?

ネズミは動物性脂肪を含む食品を好んで食べている傾向があります。そして多くの石鹸は、この植物性や動物性の脂肪とアルカリを化学反応して製造されています。しかし、ネズミが好んで石鹸を食べるわけではありません。ネズミが食べ物を探し歩いている際に、通りに道に石鹸があったから齧ってしまっているだけです。ネズミは自分の通り道で見つけたものほどんど何でも齧るのが好きです。本能的な問題ですので石鹸でもなんでも一度噛んでみるという行動をします。

石けんはネズミにとって有毒なのか?

石けんは物によりますが、天然成分ではない石けんは有害です。ただし少量では害がなく、ネズミが多量に口にした場合に限って体に害が現れ始めます。そのため、多少齧ってしまったからと言って体に悪影響が出たり、死に至ることはありません。また、石けんには忌避剤としての効果は見込めませんので、不用意に散布したり塗布しても忌避効果は期待できません。

ネズミが石けんを口にした場合どうなる?

ネズミは見つけたものを何でも食べます。野生のネズミの場合は、種・葉っぱ・茎・根・昆虫・幼虫などを主食としています。人間環境と共に生活しているネズミは、人間の出すゴミや廃棄物を主食とし、不足すれば室内に入り込み家の中の食べられそうなものを物色するようになります。

その過程でよく口にしてしまうのが石けんですが、果たしてネズミは石けんを食べても大丈夫なのかと疑問におもうことでしょう。石けんは大きく分けて2種類あり、種類によって害の有無が変わります。

『石けん』『合成洗剤』の2種類があります。

石けんは牛脂・パーム油や天然成分から作られている為、ネズミが食べても問題はありません。むしろ栄養を補給することだってできるでしょう。

合成洗剤は石油を原料にして製造されています。プラスチックも石油を原料に作らているように、これらの物は消化することができません。ネズミが口にしてしまった場合は、消化器官にダメージが与えられ嘔吐・腹痛・消化不良などの症状が出ることになります。ただし、よほどの量を食べない限り死に至ることは無い為、石けんで駆除することはできないでしょう。

ネズミが石けんを食べないようにする方法は?

ネズミが石けんを食べに来ないようにするためにはどうしたらよいか悩む方へ、対策方法をご紹介いたします。

対策に使える方法は2つあり、「石けんを蓋付き入れ物に入れる」「ネズミを駆除する」です。

『蓋付きの入れ物に入れる』

最も単純ですぐに対策できるのは、蓋つきの入れ物で守ってしまえば食べられる心配はなくなります。だたし石けんを定期的に食べに来ていたネズミであれば、食料源を断たれることになります。他の食料を探すために室内を徘徊し始めますので可能な限り、他の食品にも蓋をしておいた方が良いでしょう。

『ネズミを駆除する』

ネズミの被害を放置すれば、ネズミ算式と言うように瞬く間に個体数が増えてしまいます。そしてまた、室内にネズミが現れるようになった場合はネズミが大家族になっていることを証明しています。半年から数年前からネズミと同じ家で共同生活していたことが考えられ、天井裏やその周辺の環境では食料が足りなくなってきたから室内に入り込んでいると考えましょう。

ただし、ネズミにとっては人間の住んでいる室内に侵入することは、命の危険が伴うため最終手段として室内に入り込んできます。ネズミの気配を感じたころには駆除が難しい状態になっていることが多いので、個人で駆除を試してみても失敗に終わることの方が多いでしょう。失敗した場合は駆除業者に速やかに依頼するようにしてください。

個人での駆除方法を確認されたい場合は当社の別記事でネズミを駆除する方法を紹介しておりますので是非ご確認ください。

参照:正しいネズミの駆除方法

石けんでネズミを追い払えますか?

昭和時代には、石けんの匂いがネズミを寄せ付けない効果があると信じられていました。しかしそれは全て迷信でネズミを追い払う効果はございません。むしろ石けんの臭いがネズミの好奇心を掻き立て引き寄せる可能性があります。忌避剤として室内の設置するのは間違いですので控えましょう。

ネズミを寄せ付けないようにしたい場合は、市販商品でネズミ用の忌避剤と呼ばれる商品が売ってあります。ネズミやその他の動物が嫌う臭いを出して害獣を寄せ付けませんのでおすすめの対策です。

もし、忌避剤を使用しても効果が出なかった場合は注意が必要で相手にしているネズミが手ごわい個体であることを意味します。そのような場合は、忌避剤が身に危険を及ぼさないことを知っている百戦錬磨のネズミですので個人での対策はなかなか難しいでしょう。

近年では、スーパーラットと呼ばれる毒に対して耐性があるネズミが現れている上に忌避剤や超音波に耐性をつけているネズミもいます。そのようなネズミが相手の場合はプロに任せなければ駆除できないこともありますのでプロに頼るようにしましょう。当社の場合は無料調査と見積サービスをご利用いただくことができますのでお電話にて調査依頼をご連絡ください。

お問い合わせ窓口:0120-072-739

どうしても石けんでネズミの駆除をしたい場合どうすればよい?

一部の人は、ネズミを石けんで駆除することができると考える家庭や駆除業者もいます。ただし、石けんでの駆除は科学的な裏付けは一切なくほとんど効果がでないでしょう。それでもやってみたい方は、下記方法を試してみてもらうと良いかもしれません。

石けんを使ってネズミを撃退するのに最も有名な方法として、強い芳香効果を持つ石けんを用意して細かく砕いてばらまくという方法があります。全てのネズミではありませんが個体によっては、臭いの強い芳香剤入りの石けんを避けることがあります。なぜそのような行動を示すかは不明で、唯一つ考えられる理由は、ネズミの個体によって臭いの好き嫌いがある可能性がある事が考えられます。個体によって避けるネズミも居れば、避けないネズミも居ますのでもし自宅に現れているネズミが芳香剤の臭いが嫌いなら家から離れていってくれるかもしれません。

ペットが石けんを食べてしまったらどうすればいいですか?

ペットが石けんを誤食してしてしまったらまずは石けんの主成分を確認しましょう。もし主成分に「石けん」の文字が含まれていればペットへの害はほとんどありませんので心配する必要はありません。誤食しても問題ない石けんの多くは(石けん素地・カリ石ケン素地・純石けん分)などの記載がありますので確認しましょう。もし、石けんと書いていなければ高い確率で合成洗剤です。合成洗剤は消化器官の組織を急速に腐食させてしまいますので早急に処置をするようにしましょう。

もし合成洗剤を誤食してしまった場合は、すぐに動物病院に駆けつけてください。特にトイレ・換気扇・排水管用の洗剤を口にしてしまった場合は危険です。これらは水や可能なら牛乳を飲ませペット病院へ駆けつけましょう。

どうしてネズミが石けんを食べるの?

ネズミの胃は小さい割に代謝が非常に高いため、一日に多くの食料を必要とします。ネズミは毎日体重の1/3に相当する食べ物を摂取する必要があるといわれており必死になって食料を探すべく駆け回っています。彼らは雑食性ですので何でも食べますが、特に人間同様に肉や野菜を好んで食べています。しかし、ネズミはコンスタントにこれらの食料にありつけるかと言うと難しいため、その場合はもっと手に入りやすい食べ物を探し始めます。それがたとえ石鹸であっても食べることができるかもしれないと考え石鹸を齧っています。だからといって石けんが好物と言うわけではなく通り道にあったから口にしただけですので進んで食べているわけではないでしょう。

家に棲みつくネズミの多くは種類・穀物・パン粉・ペットフード・鳥の餌さらにはゴミ箱に捨てられている食品を食べることが多く、肉や穀物からペットフードが見つかった場合は進んで食べ、巣に帰ります。そしてネズミもリスほどではありませんが、食べ物を蓄える習性があり、場合によっては生物を巣に持って帰ってしまうため腐って虫が湧いてしまうことがあります。

ネズミが液体石鹸を飲むことはありますか?

ネズミは直接水を飲む必要はほとんどなく、食べ物に含まれている水分で充分足りる動物です。乾燥地帯に住んでいるネズミであれば定期的に水を飲む必要がありますが、住宅街に住むは人間の出すゴミから十分に水分が補給できるでしょう。したがってネズミが自ら石けんの原液を飲むことはあまり考えられないでしょう。ただし、飢餓と脱水状態にあるネズミであれば洗剤を飲んでしまう可能性があります。あくまで水分が摂取できると誤解して舐めてしまうだけですので好んで飲んでいるわけではありません。ネズミが空っ腹の状態で液体状を飲んでしまうと消化器官が深刻なダメージを受けてしまいます。多くの場合は、ネズミが衰弱し動けなくなるでしょうが場合によっては命を落としてしまう可能性もあります。

ネズミはどうやって駆除するのか?

当然ですがネズミが家に入り込んでくる過程で庭・家の周りを通って侵入してきます。庭に植物が生い茂っている場合はネズミを自分の家に招き入れていると同じです。まずは、家の周りの掃除をすることを徹底することが大切で、ネズミが家に寄り付きにくい環境作りが大切です。ネズミは非常に憶病な性格ですので体をさらけ出してしまう広い空間を通りたがりません。したがって、身を隠して通れない1mほどの場所はなかなか通ることがありません。自宅に庭がある場合は茂みと自宅の間に1m以上の間隔ができるように空間を開けておくことでネズミが寄り付かなくなります。

掃除の次は、ネズミが巣を作る可能性のある隠れ場や食べ物をカラーボックスなどに密閉してしまいましょう。ネズミがこの家には食べられるものが無いと判断すれば自ら出て行ってくれます。

ネズミは一度駆除しても、自宅の衛生状態や環境が悪ければネズミは何度でも帰ってきてしまいます。掃除をこまめに行い、定期的に庭の掃除をしておきましょう。

これらの対策を徹底していればネズミはいずれ出ていきますが、家の中から追い出した後に屋外で巣を作ってしまうことがあります。ネズミは屋外家電・車の下やゴミ箱の中を好んで棲みつきます。毎日ゴミを出しておき、この場所は”人間が良く来るから危ない”と感じてもらい逃げてもらうのが得策です。

さらに家の周囲の環境が災いしてネズミが発生してしまうことがあります。最もよくある被害例としては、近所の空き家が取り壊された際に、ネズミが自分の家に移ってしまうことでネズミ被害が発生してしまう場合が多い。対策としては、東京都内であれば解体の14日前には告知をすることが義務付けられていますのでもし、そのような住宅が近所にある場合は事前に侵入防止の対策しておくことが得策でしょう。

他にも、自宅の付近にネズミが餌にできるものがあれば侵入してくる可能性が上がってしまいます。例えば、近くを散歩する犬の糞を処理せずに放置されてしまったり、鳥に餌を撒いている人物がいればネズミが近寄ってしまいます。これらの例のように、自宅周辺の環境によってネズミ被害が発生することがありますので環境の確認をしておくこともネズミ駆除をするのに大切なことです。

それでもネズミの被害が収まらない場合は、全く別の経路からネズミが出入りしている可能性があります。ドブネズミであれば屋外から侵入せずに、下水管やマンホールなどの地下を通って家に侵入してくることができます。上記で紹介した方法では防げないため、ドブネズミ用の対策が必要です。家の周りを細かく観察し、地面から出てきている配管が無いか確認しましょう。もし配管が見つかった場合はタワシなどを詰め込んで出入りできないように塞いでおきましょう。他にも家に亀裂があったり床下にネズミが通れる場所があれば対策をする必要があります。

次に、ネズミの通り道を塞ぐ場合は対策に使う部材選びが重要です。基本的に金属板や金網を使用することが一般的で、近くのホームセンターなどでお買い求めください。布やメッシュ網などの強度の弱いものを使っても意味がありませんので必ず金属板や金網をお選びください。発見したネズミの侵入経路にしっかりと部材を固定して通れないように対策しましょう。

しかし侵入経路の封鎖は失敗に終わってしまうことが多々あります。ネズミが今使っている抜け穴を塞いでも別の穴を見つけたり、新しい穴をこじ開けてしまうためです。もしネズミの被害が手に負えなくなってしまった場合は、ネズミの駆除が得意な知人や、駆除経験の豊富な大工や、当社のように駆除を専門に行っている業者にご相談ください。

ネズミはどこから家に入ってくるのか?

おおよそ指が2本入る隙間であればネズミは通り抜けることができます。そのため、家の周囲にそのような隙間は無いか確認しておくこと良いでしょう。家よって見つかる侵入口は様々ですので、一概にどこからネズミが侵入しているのかは自分の目で確認をすることが最も確実です。ただし、特に注意して観察していただきたい場所としては、床下換気口・シャッター付近・排水溝といった場所です。これらの場所からネズミが侵入することが多いですので注意深くネズミの糞や痕跡が無いか確認しておきましょう。特に日本では床下換気口が鉄格子の形をしており、ネズミが侵入するのに格好の隙間です。今出入りしていなくでもいずれ侵入されてしまう可能性がありますので予め塞いでおくのも一つの手です。

まとめ

ネズミは見つけたものなら何でも食べることができます。彼らは好奇心旺盛な生き物であり、雑食性です。ネズミは石鹸、特に動物性脂肪を含む石鹸を食べることが知られています。石鹸の摂取は、少量摂取してもネズミに毒性はありません。大量の石鹸はネズミに害を及ぼす可能性があります。一部の人々は、石鹸がネズミを撃退するために使用できるという誤解を持っています。

ただし、石けんによる忌避効果を証明する科学的証拠はありません。したがって、この方法を使用してネズミを駆除することはできません。プロの害虫駆除業者のサービスを受けて、あなたの家の周りの環境や家に空いている隙間に指が2本入るほどの隙間が無いか確認ください。

参考サイト:(日本中毒センター)(疾病予防センター

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