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日本には主にニホンイタチとチョウセンイタチ(別名シベリアイタチ)の2種類が生息しています。イタチは西日本を中心に生息している動物で、チョウセンイタチが1940年頃に輸入されて以降、ニホンイタチより一回り体格が大きいことからニホンイタチの数が減り、今では目撃するイタチの多くはチョウセンイタチになってきています。今回はこの2種類のイタチに焦点を当てて特徴をご紹介いたします。
イタチは(イタチ科イタチ属)として分類される哺乳類動物です。胴体が細長いことが特徴で、小さい穴や隙間を通り抜けれるような骨格をしています。
見た目としてはオコジョやフェレットがイタチ属に分類され非常に近い種族の動物であるため似ています。食の習性は、雑食ですが肉類を好んで食します。
彼らは代謝がとてもよく、食料を毎日大量(体重の40%の重さ程度)に捕食する必要があります。その為、主にはネズミ、トカゲ、カエルなどを捕食して食べます。
性格は気性が荒く攻撃的です。特に縄張りの中に足を踏み入れるとすかさず噛みついてきたり、引っ掻くなどの攻撃をしてきます。巣穴や天井裏に侵入したイタチを追い払う際は、最善の注意が必要です。
またハクビシンともよくフォルムが似ているため間違えやすいですが、ハクビシンはジャコウネコ科ハクビシン属ですので全く違う動物です。
イタチの概要と特徴
ニホンイタチとチョウセンイタチを見分ける時に最も判別しやすいのは毛色の違いです。ニホンイタチの毛色は、「茶褐色」や「赤褐色」で、チョウセンイタチは「明るい山吹色」をしています。ただし、冬季になるとニホンイタチの毛色が山吹色に変わるため、毛色だけでの判別することが難しくなります。他の特徴としては尻尾の長さです。ニホンイタチの尻尾は頭から胴体の長さの半分より短く、チョウセンイタチは頭胴長の半分より長いため尾の長さでも区別できます。
ニホンイタチ | チョウセンイタチ | |
写真 | ||
毛色 | 茶褐色・赤褐色 | 明るい山吹色 |
寿命 | 1.9年(野生環境) | 2.1年(最長8.8年) |
体長(オス) | 39cm~53cm | 44cm~60cm |
体長(メス) | 23cm~34cm | 38cm~47cm |
尻尾の長さ | 頭胴長の長さの半分以下 | 頭胴長の長さの半分以上 |
イタチは主に西日本を中心に生息している動物で、特にチョウセンイタチ(シベリアイタチ)が数を増やしています。下記データは2016年の物で少し古く、今では当社に寄せられるイタチの被害相談は関東エリアにまで広がっています。これらのイタチは韓国の個体が1940年に九州に持ち込まれたことから繁殖が始まりここまで生息エリアを広げております。着実に分布エリアを広げていると当社は確認しておりますので東日本だから被害は出ないと一概には考えることができない時代になりました。
イタチの糞はねじれた形状をしていることが多くイラストのように縄状の糞をします。ただし、イタチの食すものに応じて崩れやすかったりするので、必ずしも同じ形をしているとは限りませんが固形を維持した状態であればこちらの形となります。
またイタチには肛門に臭腺と呼ばれる臭いを発する器官があり強烈な臭いを発します。外敵に襲われたときに逃げるために臭腺からこの強力な臭いを発することで身を守ります。同様に糞にも臭腺の臭いが付着します。そのため糞の形状でのイタチか判別が難しい場合は、臭いでの判別をすることも可能です。イタチの糞の臭いは、麝香(ムスク)を超高濃度にしたような臭いがするといった表現ができますが、平たく表現すると極度なアンモニア臭がします。※イタチの糞には様々な病原菌がついており空気感染で感染する病気もありますので至近距離で匂うことはしないようにお願いします。
イタチは春の4~6月の間に1~2回の交尾を行い、一度に1匹~10匹の子供産みます。6月をピークに繁殖し、平均で3~5匹の子を産みます。仔イタチは生後夏にかけて、70~80日程度で成獣に成長し秋には独り立ちします。早速冬にかけて脂肪を蓄えるために食料を確保するために非常に活動的になります。
また、イタチは他の哺乳類と違った高濃度の特有な脂肪を蓄える特徴があり褐色の脂肪を付けます。この脂肪によって冬季に食料に困ってもある程度の蓄えを体内に持つことができます。ただし、同様の行動をとる熊などの冬眠動物と違いイタチは冬眠に入ることはありません。その代わり彼らは、代謝が減り現代で言うところの省エネモードに入ります。温かいうちは、毎日自分の体重の約40%の食料を一日に捕食しますが、冬には低代謝期に入り20%まで捕食量が減ります。そして冬があけると交尾相手を探すといったサイクルを行っている動物です。
イタチの命は短命で、ニホンイタチは飼育下で平均寿命が1.4年で野生環境の個体は1.9年が平均の寿命です。また、日本に最も多く分布するチョウセンイタチは平均2.1年で最も長生きした個体は8年10か月の前例があります。
種類 | ||
成熟期間 | 70~80日 | 70~90日 |
平均寿命 | 1.9年 | 2.1年 |
短命の理由
イタチは心拍が非常早く、1分で最大400回脈を打ちます。霊長類を省いた動物では、心拍数が早ければ早いほど短命である傾向にあるとされ、この極端に早い心拍数が短命の理由と考えられます。また他に考えられる理由としては、Ku70と呼ばれる細胞を修復するためのタンパク質が人類と大きく違い事が挙げられます。ヒトでは細胞内にこのKu70は位置しますが、イタチの場合では細胞外に配置される構造をしているため、ヒトより細胞や病に対する早期自己治療ができないことが原因で短命であると考えられます。
※参照:『Smart, Fierce, Built to Hunt』
これらの考察は日本国内のイタチの場合においての予想であり、海外のイタチの死因とは大きな違いがあります。海外(イギリス)の研究では2歳に達する個体は全体の10%以下と日本のイタチよりさらに短命であることが発表されています。研究結果では、主な死因は冬季の食料難による餓死が原因とのことです。最大の違いは日本では農作物や民家への侵入で豊富な食料にありつけていることが他国との平均寿命に差が出ている原因と考えられます。
※参照:『雑誌Traverse』
イタチを追い払う為に効果的な臭いには大きく分けて2種類あり、1つは「イタチの嫌う臭い」で家に寄せ付けない方法と、2つ目は「イタチの臭覚を麻痺させる臭い」で捕食物が近くにないと錯覚させる臭いの2つがあります。これら2種類の臭いについてご紹介いたします。
細かくは別記事にてご説明いたしますが、画像のようにイタチは苦手とする臭いや鼻を麻痺させる臭いがあります。簡単に入手できるアイテムを中心にピックアップ致しましたのでお困りの際はお試しいただくと効果が発揮できるかもしれません。
イタチが天井裏に入り込んで自分で対策をするのはちょっと怖い・・・
自分で駆除をいろいろ試したけど全然イタチに効果がなかった・・・
このような、お悩みを抱えていらっしゃるご家庭は大変多くあります。どのような対策を行ったら良いか分からず、放置してしまうことで、被害が拡大してしまう事例もしばしあります。当社ではこのような被害を早めに駆除してしまうことで最悪の事態に繋がる前に駆除して駆除費用も安く済むうちに駆除してしまうことを推奨しております。
天井裏でイタチの気配を感じた時点では、すでに棲みつかれており、被害が深刻な状況だったということもありますので、音を聞いたら早めに駆除業者にご相談することをお勧めいたします。
彼らは1日に体重の40%分の捕食をすることに比例して排泄物の量も多く、併せて臭くて病原菌にもまみれています。最悪の場合には、天井が抜けて室内に溜まった糞や尿が室内に零れ落ちてくることになりますのでこのようなことにならないように気を付けましょう。
こちらの画像はイタチの尿によって天井にシミができ始めている写真です。画像では伝わらないですが、ここまで被害がひどくなると室内では尿の臭いが充満してとても室内にはとどまっていられないほど強いアンモニア臭がたちこめます。
イタチの被害で困っていたらプロに相談するのが一番早くて確実!
イタチの駆除を確実に行うためには、少なくとも下記の5つの対策が必須になります。
などと個人での対策は非常に困難な処置が多い為、プロにお任せいただくことをお勧め致します。
さらには、1項目目の追い出し作業が失敗して天井裏に登った瞬間にイタチに襲われてしまう可能性もありますので個人での直接的な駆除はお勧めできません。それでも個人での駆除が必要な場合は、最大限に身の安全を確保した上で対策にあたるようにしましょう。
ホームレスキュー株式会社では調査費・見積料はもちろん、ご契約を頂くまで一切費用が発生することはございません。併せて天井裏や床下に担当スタッフが潜り込んでしっかりと調査をし、被害箇所の撮影を行った上でご説明を差し上げます。そしてご依頼いただかない場合でもキャンセル料の類も全くございませんのでお気軽にご相談いただけます。お困りの際は、当社フリーダイヤルにご連絡ください。
相談窓口:0120-072-739