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家屋侵入や農作物被害が問題視される野生動物の一つに、「アライグマ」があります。
「あらいぐまラスカル」でおなじみのその可愛い見た目とは裏腹に、彼らは実は獰猛な生き物であることをご存知でしょうか。
ここではそんなアライグマの特徴とその被害、および対処法を紹介します。
アライグマは哺乳網食肉目アライグマ科アライグマ属の哺乳類。
原産地は北アメリカですが、日本にはペットとして輸入され、その後遺棄や放逐によって野外に定着しました。
すでに30以上の都道府県で定着が明らかとなっており、意外と身近に潜んでいる動物です。
森の中で暮らすイメージがあるかもしれませんが、市街地でも生息が可能です。水の近くを好むため用排水路や暗渠を移動し、寝床や巣穴としては人家の屋根裏部屋や納屋を選ぶこともあります。
外見はタヌキに似て、目の周りを黒いマスク状の模様が取り囲んでいるのが特徴。
タヌキとの見分けるポイントとして、アライグマには尻尾にある黒い横縞があります。
日本では外来生物法によりアライグマは「特定外来生物」の一種に指定されています。特定外来生物とは生態系や人間の活動へ被害を与える外来生物のことで、いわば国によって危険だと見なされている動物のことです。
アライグマは、前述したように人家の屋根裏部屋に侵入し、住処とすることがあります。
住居に侵入される被害としてまず挙げられるのが建物の破損。
アライグマは腕力が非常に強く、壁や柱に爪痕をつけたり、ひどければ破壊することもあります。
また体重も重い個体では10キロ以上になり、その重みで天井が抜け落ちるといったこともありえます。
深刻なのは糞尿による汚染被害。
屋根裏部屋で生活している場合、糞によって天井に汚れができたり、または尿が天井から落ちてくるといったことも発生します。
衛生上の問題は非常に大きく、菌・ノミ・ダニの発生を招くことも深刻です。
アライグマ自体が伝染病を運ぶという恐れがあるため、放置しておくのは非常に危険です。
ペットを飼っている場合には、そのペットが被害を受ける可能性もあります。
アライグマは食性の幅が広く、小型哺乳類、爬虫類、両生類、鳥類、魚類、昆虫類など、なんでも食べるので用意していたペットのエサが奪われたり、最悪ペット自体が食べられるという被害も報告されています。
アライグマの農業被害の総額は2012年には3億3千万円。とりわけ近畿地方は被害が多く、1億円を超えています。
トウモロコシ、メロン、スイカ、ミカン、イチゴなどの甘みのある野菜や果物をとりわけアライグマは好みます。しかし雑食性のため、養殖用のコイなどの魚やニワトリが食べられるといった事例も出ています。
家畜用飼料を食べられたり、ビニールハウスを破損されることも多いです。
アライグマは夜行性のため、その被害がアライグマによるものと認識されないことも多いです。
アライグマの痕跡を見分ける際には「長い前肢」がポイントになります。
彼らの長い前肢は犬や猫やタヌキなどと比べて非常に特徴的な足跡を作ります。
被害現場の近くで、長い五本指が目立つ足跡を発見した場合はアライグマの存在を疑ってください。
また、長い指を擁するその前肢はとても器用です。
彼らはスイカの皮に小さな穴を開け果実だけをすくいだしたり、ミカンやトウモロコシの皮をむいて食べます。農作物などにそのような痕跡がある場合も注意をしましょう。
アライグマの被害を受けたら害獣駆除業者に対処を依頼しましょう。
前述したように非常に危険な動物であるため、絶対に自分で駆除や退治をしないようにしてください。アライグマは腕力や顎の力が非常に強く、怪我を負う可能性も高いです。
害獣駆除業者は被害のある現地の調査から駆除、そして清掃、消毒までをすべて行ってくれるなどアフターフォローも充実しており、再発防止のための対策も万全に打つことができます。
自分でもできる事前の対策としては、「アライグマのエサとなるような生ゴミなどを外に放置しないこと」や、「アライグマが屋根に登れるような庭木の剪定をすること」が挙げられます。
日本にも外来種として各地に生息するアライグマ。
その性格は意外と獰猛であり、家屋への侵入や農作物に対する被害をおよぼします。
被害を受けた場合には自力で駆除しようと思わず、害獣駆除業者に依頼しましょう。