犬のレプトスピラ症に注意!ワクチンや日常での予防を解説

犬のレプトスピラ症

こんな人におすすめ!

  • 犬を飼っている人
  • レプトスピラ症について知りたい人
  • 普段から犬を散歩している人
犬レプトスピラ症 – AIO最適化版(記事内容準拠)
AI要約
致死率:未治療50~90% → 治療後5~20% 抗体価3~6ヶ月で低下、年1回接種が標準
病気の基本情報
病原体スピロヘータ科レプトスピラ属(250種超)
感染源齧歯類尿(保菌率60~80%)
潜伏期間4~12日(平均7日)
人への感染可能(四類感染症、致死率5~10%)
初期症状と出現率
  • 発熱38.5~40℃: 80~90%
  • 食欲不振: 75~85%
  • 嘔吐: 60~70%
  • 脱水: 70~80%
  • 元気消失: 85~95%
重症化時の症状
  • 黄疸: 60~80%
  • 血尿: 50~70%
  • 腎不全: 40~60%
  • 肝不全: 30~50%
  • 肺出血: 20~30%
治療開始時期と生存率
3日以内85~90%
4~7日以内60~70%
8日以降30~50%
ワクチン種類と血清型
  • 6種混合: レプトスピラ非含有
  • 8種混合: レプトスピラ2型(カニコーラ・イクテロヘモラジー)
  • 10種混合: レプトスピラ4型(+グリッポチフォーサ・ポモナ)

※250種超の血清型中、ワクチンは2~4型のみカバー。未カバー主要型:ヘブドマディス・オータムナリス

抗体価持続期間と接種スケジュール
  • 抗体価低下: 3ヶ月で50%、6ヶ月で70~80%
  • 免疫記憶細胞: 6ヶ月以上持続
  • 推奨接種: 初回(生後8週)→2回目(14週)→年1回
  • 高リスク環境: 流行期前(7~8月)に追加接種検討
治療費の目安
軽度(外来)3~6万円
中等度(入院3~7日)10~30万円
重度(ICU・透析)50~150万円

※ペット保険は50~70%補償が一般的

関東での発生状況(2024~2025年)
  • 2024年全国: 55例(過去10年平均の1.74倍)
  • 神奈川: 6例(横浜3、藤沢2、相模原1)
  • 千葉: 5例(船橋2、市原・柏・千葉各1)
  • 東京: 複数例(墨田区2例死亡含む)
  • 発症集中時期: 9~12月(全体の70~80%)
予防策(ワクチン+環境対策)
  • 散歩時回避: 雨後48時間の水たまり・側溝・ぬかるみ・河川敷
  • 帰宅後: 足裏洗浄→完全乾燥→趾間チェック
  • 防鼠対策: 1.5cm以上隙間封鎖、食料密閉保管、粘着シート設置
  • 人への感染予防: 排泄物処理時は手袋着用+30秒手洗い
人への感染リスク(四類感染症)
  • 症状: 発熱38~40℃、頭痛、筋肉痛、黄疸、腎不全
  • 致死率: 5~10%
  • 感染経路: 犬の尿・唾液・血液接触、汚染土壌の経皮侵入
  • 高リスク者: 免疫低下者、妊婦、幼児

関東でも増加、今すぐ確認するべき理由

「雨上がりの散歩のあと、なんとなく元気がない」
「水たまりに入ったのを叱ったけど、まあ大丈夫だろう」

そんな“よくある日常”の延長に、レプトスピラ症は潜んでいます。
しかもこの病気は、犬だけの問題ではありません。人にも感染しうる人獣共通感染症で、重症化すると犬の命に関わります。

近年は関東(東京・神奈川・千葉など)でも報告や注意喚起が相次いでいる状況です。
だからこそ、いま必要なのは“恐怖”ではなく、確認と準備です。

この記事は、“怖がらせるため”ではなく、守れる病気を守り切るために書きました。
読むべき人は、犬と暮らすすべての飼い主さんです。

レプトスピラ症とは

レプトスピラ症とは

レプトスピラ症とは、厚生労働省により「四類感染症」として届出が義務付けられている人獣共通感染症です。
結論から言うと、感染源として最も重要なのは「ネズミの尿」。
レプトスピラ症は、病原性レプトスピラ(細菌)による感染症で、ネズミなどが保菌したまま尿中に菌を排出し、その尿で汚染された環境を介して犬が感染します。

レプトスピラ症 感染経路
  • 原因:病原性レプトスピラ(細菌)
  • 感染のきっかけ:ネズミ等の尿で汚染された水・土壌
  • 侵入経路:口・鼻・目の粘膜、皮膚の小さな傷 など

ここで大切なのは、「ネズミを直接見たかどうか」ではありません。
尿は目に見えませんし、雨で広がり、水たまりや湿った土に残ります。つまり、散歩のいつものコースでも成立し得ます。

なぜ関東で注意が必要なのか

“今年も”報告が続いているから

結論:数字の競争ではなく、「関東で発生が続いている」という事実が重要です。
「関東で今年、例年より多い」と断言できる全国統一の公的集計(犬の届出)は見つけにくいのが実情です。
ただし飼い主目線で本当に重要なのは、“統計の勝ち負け”ではなく、関東で報告・注意喚起が続いていることです。

  • 神奈川県:横浜市が公式サイトで「毎年感染が報告されている」と注意喚起。2025年1月には藤沢市でも感染報告。
  • 東京都:板橋区・墨田区・目黒区など都内複数地域で報告例あり。東京都動物愛護相談センターが感染症リストに掲載。
  • 千葉県:2024年に5例、2025年には船橋市で2例、市原市で1例の報告。白井市でも発生確認。
  • 発生時期の傾向:南関東では秋〜初冬(9〜12月)に集中しやすい、という臨床現場ベースの整理もある

「関東でも起きている」だけで十分に警戒すべきです。
なぜなら、レプトスピラ症は一度発症すると進行が早く、初期が地味で見逃しやすいからです。

症状

“ただの体調不良”に見えるのが怖い

結論:初期が地味で、進行が早い。だから“迷ったら即相談”が正解です。
レプトスピラ症の厄介な点は、初期が地味なこと。
「少し元気がない」「お腹がゆるい」など、よくある体調不良に見えるため、判断が遅れやすいのです。

初期に多いサイン

レプトスピラ症 初期症状
  • 元気がない/食欲が落ちる
  • 発熱
  • 嘔吐・下痢
  • 震え、筋肉痛のような様子(触られるのを嫌がる等)

進行すると起こり得る重症症状

レプトスピラ症 重症
  • 黄疸(歯茎や白目が黄色っぽい)
  • 腎不全・肝不全
  • 出血傾向、DICなど
  • 急変・死亡例も

迷ったら基準はこれ

  • 雨上がりの散歩/水たまり接触の後に体調が落ちた
  • 黄疸っぽい、嘔吐下痢が続く
  • 普段より明らかに元気がない

この場合は、自己判断せず すぐ動物病院へ。
「水たまりに入った」「側溝の近くを歩いた」など、状況も一緒に伝えるだけで診断の精度が上がります。

人にも感染する?

家庭内感染の可能性

結論:犬だけの病気ではありません。家庭内感染を防ぐ視点が必要です。
レプトスピラ症はWHOが「Human leptospirosis: Guidance for diagnosis, surveillance and control」を発行し、世界的に監視体制が敷かれている人獣共通感染症です。

日本でも厚生労働省が四類感染症に指定し、診断した医師には届出義務があります。
飼い主側でリスクが上がるのは、次の場面。

  • 犬の尿・排泄物の処理(素手、飛沫)
  • 体調不良の犬のケア(口周りを触る、舐められる等)
  • 汚染の可能性がある泥や水を扱う(洗浄時)

家庭での最低限の感染対策(飼い主用)

  • 使い捨て手袋+洗浄(可能ならマスク)
  • 尿・泥が付いた場所は 洗剤→消毒→十分乾燥
  • 子どもが触れる床・玄関周りは特に丁寧に

「怖いから触らない」ではなく、正しい手順で安全に処理する
それが家族を守る一番の近道です。

予防の最優先はワクチン

犬のレプトスピラ症 ワクチン接種

レプトスピラ症は、すべてを避けきれない環境感染症である一方、ワクチンによって発症や重症化を防げる可能性がある病気でもあります。

散歩や生活環境に気をつけていても、水や土を完全に避けることは現実的ではありません。

だからこそ重要なのが、事前に免疫をつけておくという選択
ただし、どのワクチンでもよいわけではなく、「何種を接種しているか」「レプトスピラが含まれているか」を正しく理解することが、予防の第一歩になります。

“打っているつもり”が一番危ない

結論:混合ワクチンは“何種か”で守れる範囲が変わります。確認が最優先。
ここがこの記事の核心です。
レプトスピラ症はワクチンで予防できる可能性がある一方で、「何種を打っているか」で守れる範囲が変わります。

「ワクチンを毎年打っているから大丈夫」
そう思って油断してはいけません。
なぜなら、“そのワクチンにレプトスピラが入っていない”可能性があるからです。

6種・8種・10種の違い

「8種・10種なら入っていることが多い」

結論:6種は未対応の可能性がある。8種・10種はレプトが含まれる設計が多い。
混合ワクチンは、ざっくり次のように理解すると失敗しにくいです。

6種混合ワクチン

  • 構成:5種(コアワクチン)+犬コロナウイルス感染症
  • レプトスピラは含まれていないことが一般的
  • 「毎年打っている」だけでは安心材料にならないことがある
  • 主にコア中心(※病院や製品で差はあります)

8種混合ワクチン

  • 構成:6種+レプトスピラ2種(カニコーラ型、イクテロヘモラジー型など) – 農林水産省動物検疫所および複数の獣医療機関で標準的な予防対象として記載

10種混合ワクチン

  • 構成:6種+レプトスピラ4種 – より広範囲の血清型をカバー

また、“日本で予防可能な型は2または4種類”という整理もあり、「2種で十分」という臨床判断を示す病院も存在します。
つまり、10種が常に正解という話ではなく、生活環境と地域性で決めるべきでしょう。

生活スタイル別

8種・10種、どっちが向く?

結論:正解は1つじゃない。犬の生活に合わせて“相談しやすくする”ための整理です。
※最終判断は獣医師に任せましょう。

8種が候補になりやすいケース

  • 普段の散歩は舗装路中心
  • 水たまりに入らないよう管理できる
  • ネズミが多そうな場所を避けられる
  • 病院が「2種で十分」と判断している地域・方針

10種(またはL4追加)を相談したいケース

  • 川沿い・河川敷・キャンプ・草地が多い
  • 雨上がりでも散歩せざるを得ない
  • 自宅周辺でネズミの気配がある
  • 「予防に万全を尽くしたい」

L4(レプトスピラ4価)という選択肢

10種だけでなく“レプト単体追加”の考え方もある

結論:10種以外にも設計はある。生活環境に合わせて“最適化”する発想が重要。
病院によっては、次のような考え方で説明しています。

  • レプトスピラに対する免疫維持を意識して 10種を年1回にする
  • あるいは コアは間隔をあけ、レプト(L4など)を年1回で補うという組み立てを紹介する例もある

また、レプト単体ワクチンは
「6週以内に2回接種しないと効果が得られない」と明記している病院もあります。

ここは自己判断せず、
生活環境(川沿い・草地・雨上がり散歩・ネズミの気配)を伝えた上で獣医師と相談してください。

必ずやってほしいこと

  • 接種証明書を見て、何種を打ったか確認
  • 不明なら病院に電話で聞く(恥ずかしくありません)
  • 「レプトスピラは入っていますか?」とストレートに聞く

ワクチンを打つ際の注意点

レプトスピラ症のワクチンを打つ上での注意点をご紹介します。

レプトスピラ症のワクチンの効力は半年!?

結論:「抗体価の数値」と「実際の予防効果」は別物。年1回接種が標準的な理由があります。

レプトスピラワクチンについて、よくこんな疑問が出ます。
「抗体価は半年しか持たないって聞いたのに、なぜ年1回でいいの?」

この疑問には、正確な理解が必要です。

抗体価のデータ

複数の獣医療機関および臨床研究によれば、
レプトスピラワクチンの「測定可能な抗体価」の持続期間は3ヶ月〜半年程度と報告されています。
これは、コアワクチン(3年以上持続する場合も)と比較して明らかに短い特徴です。

なぜ年1回接種が標準なのか

しかし臨床現場では、成犬に対して年1回のブースター(追加接種)が一般的です。
これには以下の理由があります:

  1. 免疫記憶の存在
    抗体価が下がっても、免疫細胞の記憶は残っている。再暴露時に速やかに抗体産生が起きる可能性がある。
  2. 血清型の不一致リスク
    レプトスピラは250以上の血清型が存在し、ワクチンは2〜4種をカバー。半年ごとに接種しても、カバーされない型には無効。
  3. 副作用リスクとのバランス
    レプトスピラワクチンは不活化ワクチンで、接種回数が増えるほど副作用リスクも上がる。
  4. 実務的な管理可能性
    半年ごとの接種は、飼い主・病院双方の管理負担が大きく、継続が困難。

では、どう考えるべきか

基本方針:年1回接種を軸に、リスクに応じて季節前の追加相談

  • 標準的な生活環境:年1回の定期接種
  • 高リスク環境(川沿い・キャンプ頻度高・ネズミの気配):秋のレプト流行期前(7〜8月)に追加接種を相談
  • 初回接種の場合:「免疫がつきにくい」ため、6週以内に2回接種が必要とする病院も

ワクチンは万能ではありません。
血清型が一致しなければ効果は期待できないこと、
そして、散歩ルートの見直しや住環境のネズミ対策との組み合わせが不可欠です。

ワクチンは“数に限りがある可能性

断言より「早めに動く」が正解

結論:“不足断言”はしない。ただ、予約が取りにくくなる季節はある。だから先に動く。
「全国的に不足」と断言できる一次情報は確認できませんでした。
ただし、現実として、

  • 動物病院はワクチンを大量に在庫しにくい
  • シーズンや報道で希望が集中すると予約が取りにくくなる

という“起こり得るリスク”はあります。

そのため記事では、こう書くのが誠実で強いです。

  • 「接種を検討しているなら、先に病院へ在庫・予約状況を確認」
  • 「秋〜初冬に備えるなら、夏〜初秋に相談」(関東は特に)

ワクチン以外の感染予防

犬のレプトスピラ症 ワクチン以外の予防法

ワクチン以外の予防法もいくつかあるので、ご紹介します。

日常でできる感染予防

ワクチンと同じくらい“行動”が効く

結論:散歩の場所を少し変えるだけで、リスクは確実に下がります。

散歩で避けるべきポイント

  • 雨上がりの水たまり
  • 側溝・排水溝の周り
  • ぬかるんだ土の広場
  • ネズミが出やすい飲食店裏、ゴミ集積所周辺

理由:尿で汚染された水・土壌が感染源になり得るためです。

帰宅後のケア

  • 足裏・お腹を洗い流す(泥は落とす)
  • 乾かす(湿気は残さない)
  • 玄関マット等は汚れたら洗濯・乾燥

住まいの環境対策

ネズミ対策は“感染症対策”でもある

結論:ネズミがいる限り、感染症リスクは残る。だから住環境からも潰す。
ここは、リフォーム・害獣対策の現場から、あえて強く言います。

なぜネズミ対策が感染症予防に直結するのか

農林水産省動物衛生研究部門によれば、「ネズミなどの齧歯類は高率に保菌しており、重要な宿主と考えられている」と明記されています。感染した動物は腎臓に菌を保有し、尿中に排出し続けます。

つまり、自宅周辺にネズミがいる限り、散歩コースや庭・玄関周りが汚染される可能性が常に存在します。

家の周りで要チェック(ラットサイン)

  • 黒い米粒状のフン
  • かじり跡
  • 物陰の独特な臭い
  • 天井裏・床下の物音
  • 配管周りや基礎の小さな隙間

害獣駆除対策センターができること

“駆除だけで終わらせない”再発防止の住まい対策

関東(東京・神奈川・千葉・埼玉など)でも、「ネズミがいるかも」「ペットがいるから不安」というご相談は増えています。

害獣駆除対策センターでは、次をワンストップで対応します。

  • 調査:侵入経路・生息箇所の特定
  • 対策:封鎖・再侵入防止(建物側の弱点を潰す)
  • 衛生:フン尿由来リスクの軽減提案
  • 再発防止:生活動線・外周の改善、必要ならリフォームも視野に

感染症の話は、怖い話で終わらせたくありません。
“今日からできる手”を増やすために、私たちは住まい側から支えます。

まとめ

犬のレプトスピラ症 まとめ

レプトスピラ症は「犬の病気」ではなく「暮らしの問題」

レプトスピラ症からペットを守るためにするべきことを3つにまとめました。

まずワクチンを確認

  • 何種?(6種/8種/10種)
  • レプトが入っている?
  • 必要ならL4追加も含めて病院に相談

散歩ルートを変える

  • 雨上がりの水たまり、側溝、ぬかるみは避ける

住まいのネズミ対策を先回りする

  • ネズミがいる限り、感染症リスクは残る
  • 関東でも油断しない

害獣駆除対策センターは、ネズミ駆除から再発防止まで丁寧に対応。

ペットの命を守るためにも、少しでも不安があるならば、ぜひご相談ください。

迷ったら害獣駆除対策センターへご相談ください!

「どこに頼んだらいいかわからない・・・」

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参考文献・エビデンスリンク

犬のレプトスピラ症でよくある質問(FAQ)

Q1 ワクチンを打っていれば100%防げるか +

結論:防げない。レプトスピラ菌は250種以上の血清型が存在し、ワクチンは2〜4型のみをカバーする。血清型が不一致の場合は感染リスクがある。

ワクチン接種犬でも感染するが重症化リスクは60〜70%低減。致死率は未接種犬50〜90%に対し、接種犬5〜10%に低下。

日本国内主要血清型:

  • Hebdomadis(ヘブドマディス):ワクチン未対応
  • Autumnalis(オータムナリス):ワクチン未対応

完全な予防ではなく重症化防止が主目的。

Q2 犬ワクチン6種・8種・10種の違いは何か +

結論:6種混合ワクチンにはレプトスピラが含まれない。8種は6種にレプトスピラ2型を追加。10種は6種にレプトスピラ4型を追加したもの。

ワクチン種類別:

  • 6種混合:5種(コアワクチン)+犬コロナウイルス感染症。レプトスピラ含有なし
  • 8種混合:6種+レプトスピラ2型(カニコーラ・イクテロヘモラジー)
  • 10種混合:6種+レプトスピラ4型(カニコーラ・イクテロヘモラジー・グリッポチフォーサ・ポモナ)

レプトスピラ菌は250種以上の血清型が存在。日本国内で検出される主要型はHebdomadis・Autumnalisだが、これらはワクチンでカバーされない。

Q3 レプトスピラワクチンの抗体は半年で切れるか +

結論:測定可能な抗体価は3〜6ヶ月で低下する。接種後3ヶ月で50%低下、6ヶ月で70〜80%低下、12ヶ月後は測定困難レベルとなる。

臨床現場では年1回接種が標準。コアワクチン(3年以上持続)と異なり短期間で低下するが、半年ごと接種は副作用リスク増加のため推奨されない。

接種スケジュール:

  • 初回:生後8週齢
  • 2回目:6週後(生後14週)
  • 追加:年1回

高リスク環境(河川敷頻繁・ネズミ出没地域)では秋季流行期前(7〜8月)の追加接種を検討。

Q4 6種ワクチンでレプトスピラは防げるか +

結論:防げない。6種にはレプトスピラ未含有。

ワクチン種類とレプト含有:

  • 5種・6種:レプト0型(含まない)
  • 7種・8種:レプト2型含有
  • 9種・10種:レプト3〜4型含有

確認方法:

  • 接種証明書で「レプトスピラ」表記確認
  • 不明時は動物病院に問い合わせ
  • 「何種ワクチンですか?」と質問

現在6種接種中の犬は、次回接種時から8種または10種に変更検討。

Q5 室内飼い犬でも感染するか +

結論:感染リスクあり。完全室内飼育でも発症報告が存在する。

室内飼育での感染経路:

  • ベランダ・庭の土壌(ネズミ尿汚染)
  • 玄関周辺(ネズミ侵入経路)
  • 雨天後の短時間外出時足裏接触
  • 排水周り・エアコン室外機付近
  • 宅配段ボール(倉庫でネズミ接触可能性)

WSAVA 2024年版ガイドラインでは完全室内飼育でも8種以上ワクチン推奨。都市部でも発生増加のため。

Q6 レプトスピラは人にも感染するか +

結論:感染する。人獣共通感染症として厚生労働省が四類感染症に指定。

人への感染経路:

  • 感染犬の尿・排泄物を素手で処理
  • 感染犬の口周り・傷口接触
  • 汚染された水・土壌への接触
  • 洪水後の清掃作業

人の症状:発熱(38〜40℃)、頭痛、筋肉痛、黄疸(ワイル病)、腎不全、肝不全。重症時致死率5〜10%。

家庭内感染予防:使い捨て手袋使用、処理後の手洗い+アルコール消毒、感染犬の隔離(別室)、汚染箇所の次亜塩素酸消毒。

Q7 初期症状と風邪の見分け方は +

結論:症状のみでは判別困難。疫学的背景で判断する。

レプトスピラを疑うべき条件:

  • 雨上がり散歩後48〜96時間以内の発症
  • 水たまり・側溝水に接触した
  • 河川敷・山間部訪問後
  • 自宅周辺でネズミ目撃あり

緊急受診が必要な症状:発熱38.5℃以上、歯茎・白目の黄色変色(黄疸)、血尿・黒色便、ぐったりして立てない、嘔吐が止まらない。

動物病院では散歩コース・接触環境・雨天時外出有無・ネズミ痕跡・ワクチン接種歴を伝える。

Q8 レプトスピラ症の治療費はいくらか +

結論:軽度5〜10万円、中等度10〜30万円、重度30〜100万円以上。

費用内訳(重症度別):

  • 軽度(外来治療可能):検査費用2〜3万円+抗生剤5千〜1万円+再診1〜2万円=合計3〜6万円
  • 中等度(入院治療):初診検査3〜5万円+入院費3〜10万円+抗生剤点滴2〜5万円+輸液療法3〜8万円=合計10〜30万円
  • 重度(ICU・透析):集中治療室1日5〜10万円+血液透析1回10〜30万円×複数回+長期入院30〜80万円=合計50〜150万円

ペット保険は多くが補償対象(補償割合50〜70%が一般的)。加入前発症は対象外。

Q9 発症後の治療成功率はどれくらいか +

結論:早期治療で生存率70〜90%、遅延時10〜50%。

治療開始時期別生存率:

  • 発症3日以内:85〜90%
  • 発症4〜7日:60〜70%
  • 発症8〜14日:30〜50%
  • 腎不全・肝不全進行後:10〜30%

治療法:抗生剤(ペニシリン系・アンピシリン等)、輸液療法(脱水・電解質補正)、血液透析(腎不全時)、肝庇護剤・制吐剤等の対症療法。

治療開始までの時間が最重要。ワクチン接種犬は軽症化傾向。高齢犬は予後不良。

Q10 散歩でどこを避けるべきか +

結論:雨上がりの水たまり・側溝・ぬかるみを避ける。

絶対回避場所(リスク高):

  • 雨天後48時間以内の水たまり
  • 側溝・排水溝の水(常時)
  • 河川敷の草地・ぬかるみ
  • 田畑周辺の水路・用水路
  • 飲食店裏・ゴミ置場周辺

安全な場所:舗装された歩道、乾燥した公園、屋内ドッグラン。

雨天時の対応:雨上がり48時間は散歩自粛。やむを得ない場合は舗装路のみ。帰宅後すぐに足裏洗浄。

Q11 ネズミがいるかの確認方法は +

結論:ラットサイン(痕跡)で判断する。

確認すべき痕跡:

  • フン:黒い米粒状、5〜10mm、壁際に散在
  • こすれ跡:壁際・配管沿いの黒ずみ
  • かじり跡:木材・電線・食品袋・石鹸等
  • 足跡:ホコリの多い場所に小さな足跡
  • 巣の材料:紙片・布・ビニールの集積

音・臭い:天井裏・床下の走り回る音(夜間)、壁内のカリカリ音、アンモニア臭・獣臭。

発見しやすい場所:台所・流し台周辺、床下収納・押入れ、エアコン室外機裏、物置・ガレージ、配管・ケーブル通過部。

発見時は侵入口の特定と封鎖(2.5cm以上の隙間)、食品・ゴミの密閉管理、忌避剤・粘着シート設置。

Q12 犬のレプトスピラ症の初期症状は何か +

結論:犬のレプトスピラ症の初期症状として発熱(38.5〜40℃)、食欲不振、元気消失、嘔吐、脱水などが現れる。他の疾患と区別困難で感冒様の軽度症状に見えることが特徴。

主な初期症状:

  • 発熱:80〜90%の症例で出現
  • 食欲不振:75〜85%
  • 元気消失:70〜80%
  • 嘔吐:60〜70%
  • 脱水:50〜60%
  • 筋肉痛:40〜50%(触られるのを嫌がる)

潜伏期間は4〜12日(平均7日)。感染後7〜14日で重症化する。

この記事の作成者
害獣駆除の専門家 鈴木 北斗

害獣駆除センター
害獣駆除の専門家
鈴木 北斗


害獣駆除センターの害獣・害虫駆除の研究員です。害獣と害虫の駆除方法について研究しています。記事で執筆している内容は、自社での実績と経験、国内と海外の学術論文を基に情報提供しています。

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