鳩の危険性と鳩駆除方法

鳩(ハト)は平和や希望の他に愛などの象徴として使われることがあります。
平和のシンボルの他の形も多用されている。
ハトの危険性と聞いて、『え?』と思われるかもしれませんが、実は、危険な場合があります。
今回は、ハトの危険性とその駆除方法をご紹介させていただこうと思います。


鳩(ハト)の好む場所

ハトが好む場所は日当たりがよくて、安全で外敵から攻撃されづらい場所を選び巣作りをするようです。ハトの好む場所としては下記のような場所があります。

・マンション、アパート、集合団地の階段の天井の縁

・ベランダの下、屋根の縁

・天井の裏

・屋根や軒下の隙間

・室外機の裏

・太陽光パネル

ハトの糞がもたらす二次被害

  • アレルギーや感染症の原因になる
    鳩の糞には様々な病原菌がありますので、感染症にかかりかねないです。
    中でもオウム病は重症化すると拝見に似た症状を引き起こす危険な病気です。
    詳細に関しては後述します。

病原菌

景観が悪化がする

  • 金属を腐食させる
    ハトの糞は強酸性のため、
    ベランダの金属部分などに鳩が大量かつフンを放置したままにしていると、
    金属が変色したり腐食する場合が多々あります。

  • 景観が損なわれる
    きれいな場所でもハトの糞まみれになっていると・・・。
    他の取りよりもフンの量が多く、その量は1日あたり約29~30gほどです。
    そのため、ハトが複数いるとフンがたまり美観や清潔さが損なわれます。
    また、ハトの糞は乾いても強い悪臭を放つため、悪臭が漂います。
  • ゴキブリなどの害虫を呼び寄せる
    ゴキブリは鳩の糞を好物にしています。
    そのため、ハトの糞が大量に落ちていると外から餌を求めてゴキブリがやってきて住み着きます。

ハト起因で感染する病原菌

ハトが原因で感染する可能性がある病原菌がいくつかあります。
それらの病原菌についてご紹介いたします。

鳥インフルエンザ

鳥インフルエンザは、鳥類を中心に感染するA型インフルエンザウイルスによって起こる感染症です。多くの鳥類が腸内に原因ウイルスを保有しています。
野鳥に発症することが少ない反面、鶏、あひる、七面鳥といった家禽が感染すると、強い感染力を示して大量に死亡する恐れがあります。
通常、鳥インフルエンザが人間に感染することは稀ですが、世界には鳥インフルエンザがヒトの間で広まった例もいくつもあります。
鳥インフルエンザへの感染対策としては、不用意に鳥類に近づかないことが挙げられます。
特に市街地に生息する鳩は人馴れしているため、餌を求めて寄ってくることもありますが、触れたり顔を近づけたりしないようにしましょう。
鳩の糞についても同様です。
なお、商業施設や公共施設、集合住宅では、できるだけ鳩を寄せつけないように鳩対策を行うことが、鳥インフルエンザへの感染対策につながります。


鳥アレルギー

鳥のフンに含まれている成分が原因だそうです。
また、羽毛布団を長年使っている方も発症することがあります。
羽に含まれている鳥のタンパク質に対して体がアレルギー反応を起こることで発症することがあります。
ここでいうアレルギー反応とは、アレルギー性鼻炎、結膜炎、気管支ぜんそく、じんましん、アトピー性皮膚炎をさします。

オウム病

オウム病の病原体は、オウム病クラミジア(Chlamydia psittaci)。
感染経路としては飛沫、接触、捕食によって哺乳類へ感染が広がる。
感染源となった鳥との接触歴は重要で、感染しているハトなど
鳥の乾燥した分泌物・排泄物の吸入によって肺炎などの気道感染症をおこします。
ハトがオウム病に感染している場合、症状は元気がなく、目を閉じて羽を逆立ててふくらんでいる。
お尻が汚れ。
やせており、ヒナや若鳥で症状が重くなるが、成鳥では無症状のことがある。

感染経路

人獣共通感染症であるオウム病は、セキセイインコ、オウム、ハトなどが保有している頻度が高く、
トリの糞便や唾液中に病原菌が排出されます。
このため、排泄物の粉塵を吸い込んだりすることにより感染します。

潜伏期後、突然の発熱で発病する。
初期症状として悪寒を伴う高熱、頭痛、全身倦怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛などがみられる。
呼吸器症状として咳、粘液性痰などがみられる。
軽い場合は風邪程度の症状であるが、高齢者では重症になりやすい。
胸部レントゲンで広範な肺病変はあるが、理学的所見は比較的軽度である。
重症になると、呼吸困難などがみられ、診断が遅れると死亡する場合もある。

クリプトコックス症

クリプトコックス症は、カビの一種であるクリプトコックス属真菌によって引き起こされる感染症です。
土壌に広く分布する珍しい菌ではなく、猫を媒介として感染することもあります。
鳩の糞にはクリプトコックス属真菌の餌となる成分が多く含まれているため、鳩の糞を媒介とする感染が特に危ぶまれているのです。
クリプトコックス属真菌は、経口感染、すなわち口に入ることによって感染します。
たとえば、乾燥した鳩の糞が風で舞い上がったり、小さな子どもが鳩の糞を拾ったりして、人間の口に入ってしまうケースがあります。
体内に入ったクリプトコックス属真菌は、主に肺の中で増殖します。
しかし、健康な大人が感染することは少なく、たとえ発症しても重症化することはめったにありません。症状に気づかないまま、治ることもあります。
ただし、免疫力が低下している人は感染リスクが高く、発症すると重症化しやすいので要注意です。
クリプトコックス症の主な感染対策は、鳩の糞が溜まらないよう小まめに掃除すること。
さらにいえば、鳩が寄りつかないように鳩対策を講じることです。
なお、クリプトコックス属真菌は乾燥に強く、2年以上生存するといわれているので、古い糞でも油断してはいけません。
大量の鳩の糞を掃除するときは、手袋・マスクを着用するか、専門の業者に撤去を依頼することをおすすめします。

サルモネラ菌食中毒

少量の菌数で感染が成立する場合もあり、症状に差がある場合もあり抵抗力の弱い幼児や高齢者では注意が必要です。
症状としては、腹痛、下痢、発熱、嘔吐を起こし、やや高い熱が出るのが特徴の1つです。
動物の腸管内を好む菌ですので無症状での保菌、症状がなくなっても保菌の状態になる場合も多く、
食中毒を広げる原因となります。

感染経路

鶏・豚・牛等の動物の腸管や河川・下水道等の自然界に広く生息する細菌です。
ハトからも人に感染する可能性がある細菌です。

ニューカッスル病

ニューカッスル病ウイルスは感染鶏から鼻水、涙、排泄物に多量のウイルスが排泄されて、鶏の群れ内で伝播する。
ウイルス保有鶏の導入、感染野鳥の侵入、汚染物あるいは人による持込によって他の鶏群に伝播する。
NDはNDウイルス(パラミクソウイルス科トリアブラウイルス1)を原因とする家禽の監視伝染病である。 NDウイルスは家禽のほか、ドバトなど多くの野鳥種に感染する。
NDウイルスは、鶏に対する病原性によって弱毒~強毒ウイルスに分類される。
鳥インフルエンザと誤認される場合もある。

感染経路

感染鶏から鼻水、涙、排泄物に多量のウイルスが排泄される。
ウイルス保有鶏の導入、感染野鳥の侵入、汚染物や人による持込により 他の鶏群に伝播。

トキソプラズマ症

トキソプラズマ症は、トキソプラズマ原虫と呼ばれる単細胞寄生虫によって引き起こされる感染症 です。寄生虫は世界中で発見されていますが、トキソプラズマ 寄生虫に感染している可能性があります。トキソプラズマ寄生虫は人間および他の動物) の体内で長期間寄生する可能性があります。
しかし、健康な人の場合、通常、免疫機能で、寄生虫が病気を引き起こすのを防いでいるため、感染した人の中で症状が現れる人はほとんどいません。
ただし、妊娠中の女性や免疫機能が低下している人は注意が必要です。感染は深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。

感染経路

加熱の不十分な食肉に含まれる組織シスト、あるいはネコ糞便に含まれるオーシストの経口的な摂取により生じる。
眼からも感染するが、空気感染、経皮感染はしない

ヒストプラズマ病

ヒストプラズマ症は肺および播種性感染症であり、しばしば慢性に経過し、無症状の初感染に続いて発症するのが通常である。症状は、肺炎症状または非特異的慢性疾患症状。

感染経路

鳥またはコウモリの糞で汚染された土壌や塵埃中の分生子(菌糸形の真菌が産生する胞子)を吸入することで生じます。
感染のリスクは、樹木の伐採や建築物の撤去により空中に胞子が飛散する場合、または洞窟を探索する場合に最も高いようです。

クリプトコックス症

糞だけでなく、ハトそのものも身体にノミやダニといった寄生虫がいます。
ハトが飛び立つときなど、ノミやダニの死骸が飛び散るなどで人への影響が危惧されます。
糞やハトの体から離れた寄生虫が家の中に入り込んでしまうと、寄生虫に刺されてかゆみや皮膚炎といったアレルギー症状を発症することがあります。

いかがでしょうか。ハトにおいては、以上のような病原菌に人が感染するリスクがあります。

バルコニーからハトを駆除する方法

バルコニーなどの狭い場所からハトを駆除することは、比較的単純な解決策で解決できます。

1. ワイヤー
ワイヤーコイルまたはステンレス鋼ワイヤーを使用して、レールに止まるハトを阻止できます。

2. ショックトラック
いくつかのサプライヤーは、バルコニーから鳥を遠ざけるための「ショック トラック」システムを提供しています。ショックトラックは鳥を傷つけることはありませんが、目標となる止まったエリアを魅力的にするのに十分な刺激を提供します。

3. ネットを張る
バルコニーから鳥を物理的に排除するためにネットを使用することを検討するのもいいでしょう。これは最も費用のかかる代替手段ですが、適切に処置できれば 100% の効果があります。

4. 音や反射光
パティオ、デッキ、またはバルコニーからハトを阻止する最も簡単な方法は、音または反射光を使用することです。これは、風鈴、マイラー風船、アルミホイルのフライパン、または CD を吊るすことで実現できます。反射した光が鳥の方向感覚を失わせます。 

5. かかし(フクロウまたはヘビの人形)
かかしの使用を検討してください。
最も一般的な例は、プラスチック製のフクロウやゴム製のヘビです。
残念ながら、その効果はおそらく短いです。
ハトはかかしを脅威ではないものとして認識するようになります。

6. 剣山
鳥がとまるのが好きな場所ならどこにでも取り付けられる、とまり防止スパイクの使用を検討してください。スパイクは、目標が鳥を別の場所に移動させることである限られたエリアに最適です。プラスチックからステンレス鋼まで、さまざまな素材で利用できます。

7. 忌避剤
ハトがとまる棚に忌避剤を使用できます。
表面をベタベタにし、ハトはそれを避けようとします。
残念なことに、ほこりや破片が犠牲になり、再適用が必要になることがよくあります。
小型の鳥がいる場合は、忌避剤の使用はお勧めできません。

産業施設でハトを駆除する方法

屋根に鳩の問題がある場合は、それらを取り除くためにできることがいくつかあります。
まず、そもそもどのようにして屋根に侵入しているのかを把握してください。
侵入口として使用できる穴や亀裂がある場合は、金網またはコーキングでそれらを密閉します。
屋根の周囲に金網のような物理的なバリアを設置することもできます。

1. ハトが尾根にとまるのを防ぐために、
 ワイヤーコイルまたはステンレス鋼ワイヤーの使用を検討してください。 

2. 忌避対策は鳥を屋上から遠ざけるかもしれません

3. ワイヤーまたはネットの使用は、隅を組み込んだ屋根の設計に適しています。
 ハトが巣を作ることができるネットを適用することもできます。

4. 太陽光パネルは、ハトに優れた隠れ家を提供します。
 鳥の巣を作られにくくするための最も効果的な方法は、金属グリッド ネットです。 

5. 平らな商用屋根のスタイルには、独自の一連の課題があります。最初の施策は、欄干の腰掛けエリアを電化することです。2番目の施策は、剣山を取り付けることです。

工場等でハトを駆除する方法

工場の基本的な性質と範囲は、ハトにとって非常に魅力的です。
これらの施設設計は、ハトが出入りできるような構造をしています。
さらに重要なことに、幅広い避難所を提供します。
食料は身近にあり、ハトは植物のある場所から別の場所へ自由に移動できます。

ハトは植物にとって大きな害となる可能性があり、多くの場合、施設が建設されて以来ずっとそこにいます。
時間が経つにつれて、巣、糞は植物の機械的および電気的コンポーネントにかなりの損傷を与える可能性があります。
さらに、鳥の糞やその他のがれきは、すでに危険な地域にさらなる健康被害をもたらします。

ハトを軽減する従来の方法のほとんどは、産業施設にほとんど快適さを提供しません。
意思決定者は、他のすべてが法外に費用がかかるか、非現実的であるため、殺処分ソリューションを選択することがよくあります。
鳥を罠にかけたり、毒を盛ったりするなどの方法で問題を一時的に緩和することができますが、ハトは繁殖が早いため、数週間または数か月で常に非常に魅力的な場所に戻ってきます。

物理的な排除は小規模なサイトでは非常に効果的ですが、大規模なプラントでは通常、選択肢にはなりません。石油精製所や発電所をネットで覆うことは不可能です。

小規模施設向けのより一般的な解決方法は、大規模プラントでの孤立した問題の解決にのみ適しています。

地域別駆除実績

関西エリア

関東エリア

東海エリア