ネズミ種類別の特徴を紹介

ネズミは大きく分類すると、イエネズミ(家ネズミ)ノネズミ(野ネズミ)に分けられます。この記事では最も住宅で被害を出す、イエネズミに注目して特徴や習性についてご紹介いたします。

イエネズミには3種類の代表的なネズミおり、「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」がいます。日本に限らず世界中に分布しており人間社会に根強く共生をしている動物です。これらのネズミを駆除するにもそれぞれ食べ物の好みや行動が違いを知っておくととても便利ですので各種の特徴について紹介します。

目次

▶各ネズミの特徴
▶糞の形やサイズ
▶ネズミの好きな食べ物
▶ネズミの現れる場所
▶駆除する方法

各ネズミの特徴

品種ドブネズミクマネズミハツカネズミ
見た目
尻尾が体より短い

尻尾が体より長い

尻尾が体長に等しい
体長15~28cm15~20cm6~9cm
毛色褐色褐色・灰色・黒色灰褐色
好物穀物・肉・魚・植物油穀物・果物・芋類穀物・果物・野菜
侵入口下水道管・便器・床下通気口・など床下通気口・軒下・屋根の隙間・エアコンダクト穴・など床下通気口・電気配線の穴・屋根の隙間・エアコンダクト穴・壁の亀裂・など
特徴寒さに強く、水辺や湿った場所を好む天井裏などの高い位置を好んで巣を作る静かで自然環境に近い環境を好む

ネズミの糞の違い

ネズミの種類によって糞の違いをご紹介します。まず最初に、ご注意事項としてネズミの糞には様々なウイルスが付着しています。軽い胃炎から治療が難しい病気まで様々な病原貴を媒介していますので直接触らないようにしましょう。

ドブネズミ

ドブネズミの糞は1cm前後のものが多く、直径3~5mmの糞をします。食べているものが動物性のものが多い関係で表面がツルっとしており、先端が尖った形状になっていることが多い。床下でこのような糞が落ちていると、ドブネズミの仕業である可能性が高いと言えます。

クマネズミ

クマネズミの糞は1cm未満のものが多く、直径3~4mmの糞をします。糞は棒状で小さなクレーターのような穴が複数空いており表面はザラザラしています。天井裏でこのような糞が落ちていれば、まずはクマネズミの可能性が高いと考えられます。

ハツカネズミ

ハツカネズミの糞は5mm前後のものが多く、直径2~3mmの糞をします。茶色味を帯びており、先が尖った形状の糞をします。表面がザラザラしており米粒であることが特徴となります。家具の裏などに黒い米粒のような糞が落ちていればハツカネズミの可能性が高いでしょう。

ネズミ別の食の違い

ドブネズミの好きな食べ物

ドブネズミはお肉やお魚の動物性の食べ物を好んで食べます。雑食性であり、人間が食べるものほとんどすべての物を食べることができます。好物としては穀物(お米・パン)、お肉(ハム・ベーコン)、お魚(魚肉ソーセージ)、植物性油です。主に夜に餌を食べるために行動し、平均的なドブネズミは一日に50gの餌を食べます。

クマネズミ

クマネズミは穀物や果物や芋類の植物性の食べ物を好んで食べます。都心部に多く生息しており、ビルの飲食店などで被害が出やすい。好物としては、穀物(お米やパン)、果物(バナナ、リンゴやメロン)、芋類(サツマイモやジャガイモ)です。主に日没直後と日の出前に行動し、平均的なクマネズミは1日に40gの餌を食べます。

ハツカネズミ

ハツカネズミは穀物や果物や野菜を好んで食べます。自然環境を好み、農作物に被害を出すことが多い。好物としては、穀物(お米やパン)、果物(バナナ、乾燥バナナ)、野菜(レタス、ジャガイモ、ニンジン)です。主に夜に行動し、平均的なハツカネズミは一日に3gの餌を食べます。

ネズミの巣の場所

ドブネズミの巣の場所

ドブネズミは床下、壁の中、下水道によく出現します。暗くて湿気の多い場所を好み、排水溝などの下水から繋がっている箇所から侵入してきます。他にも、側溝の中を通ることもあり、住宅の基礎部分にある通気機構から侵入してくる場合もあります。

クマネズミの巣の場所

クマネズミは高所に棲みつくことが好きで天井裏、壁の中によく巣を作る。木登りが得意で家の壁を簡単に登ることができ、屋根の隙間や通気口などを使って侵入してきます。天井裏の断熱材や室内の綿製品(布団など)を使って巣を作ります。

ハツカネズミの巣の場所

ハツカネズミは狭い隙間を好み、壁の中や家具などの隙間に出現します。他のネズミより小柄で大きなネズミが縄張りを侵さないような狭い隙間を選んで棲みつきます。主に、床下通気口やエアコンのダクト穴や屋根の隙間など100円玉ほどの隙間がある箇所であれば侵入してきます。

ネズミを駆除する方法

ネズミは種類によっては警戒心がつよい種類や、好奇心旺盛なネズミがいたりと状況に応じての判断が必要ですのでネズミの種類別の駆除方法をご紹介いたします。まず最初に、一般的なネズミの駆除の方法として4種類ありますのでその手法についてご紹介いたします。

毒餌で駆除する

ネズミ向けの毒餌で市販されている商品には2種類あります。1つ目は「蓄積毒」というよく主成分に”ワルファリン”が使用されている毒餌です。ネズミが定期的に服用して一定の許容値を超えたら死に至る毒餌です。2つ目が「急性毒」と呼ばれる”リン化亜鉛”がよく主成分として使われる即効性の毒餌があります。急性毒は誤食の危険性を考え、小児やペットがいる家庭では避けて、蓄積毒を採用することをお勧めします。

毒餌を設置する際は、ネズミが通る場所に設置するようにして使用してください。もし、毒餌を置いていても全然食べてくれないときは様々な理由が考えられます。その理由の一つには、ネズミの個体によって食べ物の好みが違いがあり、毒餌によっては食べてくれないときはがあります。そのような時は、別の種類の毒餌を試してみるようにしましょう。

もし急性毒をご使用される際に誤食をしてしまった際は、急いで病院やペットの場合は獣医にかかるようにしましょう。

トラップで捕獲する

ネズミを粘着性のシートで捕獲する方法があります。ネズミは基本的に、家の中を通るときは壁際を通るため、壁際や天井裏に設置することがお勧めです。壁際に設置する際は、粘着トラップを90度折り曲げた状態で壁側にL字の状態で設置します。賢いネズミは平面で壁際においても、トラップの端部分(粘着剤が無い部分)を器用に通る場合もありますので取り逃しが無いように壁際でL字にして捕獲しましょう。

※参考

ネズミは種類によって警戒心が非常に強かったり、体が極端に汚れてトラップの上を歩ける個体がいたりと、なかなかトラップに引っかからない場合があります。そのような時は、いくら設置しても捕まらないため早めに別の方法で駆除するように切り替えましょう。

ネズミは繁殖スピードが速い動物ですので捕まらない場合は、次の一手を打たなければあっという間に急増してしまします。そのようなことにならないように

忌避剤を追い払う

忌避剤はネズミを追い払うために使われるもので、ネズミの嫌う臭いを炊いて退散することのできる商品です。出入りしている箇所で炊くようにして使用しましょう。また、室内で使うことも可能ですが家電に悪影響を与える可能性がありますので商品の使用方法をしっかり確認してから炊くようにすることがお勧めです。

忌避剤には煙で追い出すタイプと強力な臭いのする固形物を設置するタイプの主に2種類あります。煙タイプは炊いた周辺一帯にネズミの嫌う臭いを付着させることができ忌避効果は非常に高いためお勧めです。ただし、長くて3か月も経てば臭いが薄れてなくなってしまいますのでネズミが再来する可能性があります。

侵入経路の封鎖

ネズミが侵入に使っている入口を塞ぐことで根本的にネズミが出ないようにする方法です。ネズミは小さくて100円ほどの小さな隙間を通り抜けることもできますので入口を塞ぐ際は見落としが無いように慎重に入口を塞ぐよう注意しましょう。また、ネズミの顎の力は強く木の板や柔らかい素材の物は齧って自分で穴を開けることもできます。そのため塞ぎ作業を行う際は、できる限り頑丈な素材(鉄)を使って封鎖しましょう。

ドブネズミ

ドブネズミは忌避剤で追い払うことと侵入経路を塞ぐことでの駆除が有効です。まず、忌避剤(煙タイプ)でネズミを追い出した上で侵入経路を封鎖する方法がスムーズに駆除に繋がります。また、ドブネズミは中には、通称スーパーラットと言われる毒に耐性がある個体がいるため毒餌での駆除が難しい場合があります。他に、トラップで捕獲する方法については、下水を通って生活しているため、極端に体が汚れています。そのため、粘着トラップの上を汚れが引っ付くだけで何事もなく上を通過されてしまうことがあります。

有効な駆除方法忌避剤(煙タイプ)/侵入口の封鎖
毒餌の有効性△(※個体によっては免疫がある)
保有する病原菌ハンタウィルス、ペスト、鼠咬症、レプストピラ菌など
調査の費用無料
駆除料金ドブネズミ:18,000円~

クマネズミ

クマネズミは忌避剤で追い払うことと侵入経路を塞ぐことでの駆除が有効です。クマネズミは警戒心が非常に強い種類のネズミですので毒餌を食べなかったり、トラップを設置しても避けて通られてしまいます。そのため、直接的に忌避剤で追い払った上で侵入口を封鎖する方法が簡単に駆除できます。また、クマネズミの中にも毒に対して免疫がある個体もいるため毒での駆除は無理にしない方が得策です。

有効な駆除方法忌避剤(煙タイプ)/侵入口の封鎖
毒餌の有効性△(※個体によっては免疫がある)
保有する病原菌ペスト、ハンタウィルス、鼠咬症、など
調査の費用無料
駆除料金クマネズミ:17,000円~

ハツカネズミ

ハツカネズミは毒餌、トラップ、忌避剤や侵入経路の封鎖をすることのどれもが有効です。ハツカネズミは好奇心が強い動物でもあり毒餌やトラップには他の種類のネズミに比べて捕まりやすい傾向にあります。ただし、繁殖スピードが速いため、最終的には侵入経路を塞がないと根絶はなかなか難しい傾向にあります。忌避剤で追い払うときは、固形タイプの忌避剤より煙タイプの忌避剤を使って追い払うことがお勧めです。ハツカネズミは体が小さい分狭い隙間に入りますのでまんべんなく効果が行き届く煙タイプを採用しましょう。

有効な駆除方法毒餌/鼠トラップ/忌避剤/侵入口の封鎖
毒餌の有効性
保有する病原菌サルモネラ菌、パラチフス菌、E型肺炎など
調査の費用無料
駆除料金ハツカネズミ:15,000円~

ネズミの被害が収まらないときはプロへ相談しましょう

ネズミはご住宅によっては個人での駆除が難しい場合があります。市販の商品などを試した結果ダメだった場合に放置してしまうと、ネズミの数はドンドン増えていってしまいますので早めに駆除することをお勧めいたします。もちろん業者に依頼する場合になると駆除費がかかってしまうことになりますが、駆除が遅れるとその分だけ駆除費用が嵩んでしまいますので早めに相談だけでもすることをお勧めします。

当社での駆除について

ホームレスキュー株式会社では、無償で調査とお見積りを差し上げるサービスを行っております。調査の元、お見積りを提出した上でご検討いただいた上で依頼を頂くかどうかをご判断してもらうことができます。

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