アライグマ駆除について

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アライグマとは

アライグマは昔から、毛皮の動物として人間に狩られてきた歴史があり、アライグマの毛皮は今まで、様々な商品になり数多く販売されています。日本国内でも「ラクーン」という表記で多く流通していました。昔は「あらいぐまラスカル」が放映されたことにより日本国内でもペットとして飼育されており、アメリカから大量に輸入が行われ、4万~5万と比較的安い値段で販売されていたため、飛ぶように売れていたそうです。
ただ、アライグマは可愛い見た目とは裏腹に、凶暴な性格で、飼い主でさえも、ためらわずに噛みつくことがあり、懐いているアライグマであっても機嫌を損ねた時に血が出るほど攻撃され、手に負えなかったらしく、ペットとして飼う人の中には、野生動物を飼うことの大変さを知らない人も多くいました。そして販売していたペット業者も知識を持たずに販売していたため、ペットとして飼われていた多くのアライグマを心にもなく捨ててしまうことがあったのです。
2005年以降、現在の日本では農作物などの被害を及ぼすようになり、在来種の生態系を維持するため、外来生物法の特定外来生物に指定されており、個人での飼育や譲渡、輸入は禁止されております。

アライグマの生態

アライグマは肉食動物に分類されており、頭から同の長さが約40㎝~60㎝、尻尾の長さが約20㎝~40㎝、体重が約2㎏~15㎏で、個体によって大きさや重さが大分異なります。メスよりもオスのほうが10%~30%ほど大きく、動物園で飼育されているアライグマは大きくなりやすい傾向があります。
元はカナダ南部からアメリカ、メキシコに生息しており、河川や湖岸などの水気の多い地域を好み、都市部にも生息が確認されています。行動時間は基本的に夜行性ですが、昼間も行動する姿が確認されているので、比較的行動時間が広い動物です。
アライグマは雑食で、なんでも餌にしてしまうほど、適応力が高く、幼獣の成長スピードもとても速いのが特徴です。メスの出産は生後1年で可能になり、1年に約4頭出産するなど、繁殖能力も高く、生まれた幼獣は1年で約1㎏にもなると言われています。本来生息しない地域にもその数をあっという間に増やすことができる動物なのです。
アライグマは、その名の通り、食べ物を洗うような仕草をする、前足が発達している動物です。リスのように物を持つことが出来たり、手の平を返すような仕草まで出来ます。また、長い尻尾を使い、30㎝先にある物に手を伸ばし取ることが出来る器用な動物なのです。
前足が器用に発達しているアライグマは、頭もよいと考えられており、毒を持つ生物を捕まえた時に、臭いで毒があるかを確認し、その後捕らえた生物を10分以上擦り続け、毒を落としてから食べていることが2009年に京都大学の調査で確認されています。そのことから、捕食生物の下ごしらえをして、食べられる状態にする概念があることがわかっています。
アライグマは同じ場所で糞を繰り返す「溜め糞」をする習性のある動物です。アライグマ以外には狸などにも見られている習性で、この習性のせいで多くの被害が出てしまうのです。

アライグマが起こす被害とは

アライグマは、両生類や爬虫類に昆虫、魚に鳥の卵や哺乳類、甲殻類などから植物までも食べる、植生の幅が非常に広い雑食性の動物で、器用に前足を使って獲物を捕獲します。
甘いものが大好物なアライグマは、柿や葡萄、梨、みかん、スイカやトマトなどの農産物の被害を多く及ぼすと報告されているのです。
また、溜め糞をする習性のあるアライグマは、一定の場所に排出物をすることから、悪臭を放つことで有名で、家屋の屋根裏をアライグマのトイレにされることも少なくありません。
日本での回虫の感染例はまだ報告はありませんが、アメリカに生息するアライグマの中には腸内に回虫が規制している個体も発見されており、糞を介して人に感染し、脳神経要害などの思い症状が出るケースや、重い場合だと死に至るケースが確認されています。そのため、アライグマを近くで発見した場合は、手洗いうがい、消毒を必ず行うことをおすすめします。そして、自宅付近で溜め糞を発見した場合、専門業者に連絡しましょう。
日本では、外来種としてアライグマは駆除の対象になっています。
農作物の被害、狂犬病の可能性のほかに、アライグマが日本の在来種を捕食するため、生態系への悪影響を及ぼす危険があると言われています。実際に北海道で、二ホンザリガニやエゾサンショウオ等が捕食されています。日本にはアライグマの天敵が存在しないことから多く繁殖し、今後も各地で保護されている在来種に悪影響を与える危険があるのです。

最後に

かわいらしい見た目のアライグマは、以外にも人間やその他の生物に被害を及ぼしています。
アライグマを見かけた際は、可愛いからと近寄ったりはせず、感染症の危険も大いにあるので、必ず手洗いうがい、消毒をすることをおすすめします。
また、成長したアライグマは気性が荒く、狂暴化するともいわれているので、見かけた祭は気を付けましょう。