イタチ駆除について

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イタチとは

イタチ属に属する動物は、世界全体で16~18種類おり、そのうち日本に生存するのは7種類です。日本で建物に被害を及ぼすイタチの多くは【二ホンイタチ】か【チョウセンイタチ(シベリアイタチ)】のどちらかです。
体長は二ホンイタチ、チョウセンイタチ共にオスが約27㎝~39㎝で、メスは二ホンイタチが16㎝~25㎝、チョウセンイタチが25㎝~31㎝になります。尻尾の長さはオスの二ホンイタチで12㎝~16㎝、チョウセンイタチが16㎝~21㎝で、メスが二ホンイタチで7㎝~9㎝で、チョウセンイタチで13㎝~16㎝となっています。体重はオスが二ホンイタチで290g~650g、チョウセンイタチで650g~820g。メスが二ホンイタチで115g~175g、チョウセンイタチで360g~430gです。
チョウセンイタチは二ホンイタチと比べると全体的に大型で、尾率(体長に対するしっぽの長さの割合)が50%を超えます。イタチ属はしなやかな細長い胴体、短い脚、顔は鼻先がとがっており、丸く小さな耳が特徴です。毛色は、顔を除く全身が茶褐色から黄褐色で、口元は白く、丸く可愛らしい目の周りは黒い色です。周囲を見渡すために立ち上がる習性があります。その可愛い見た目とは裏腹に、かなり獰猛なので、むやみに手を出すのは大変危険です。
イタチは、ペットとして飼われるフェレットや同種の野生動物であるテンやオコジョなどと見た目は似ていますが、性質は全く異なります。イタチの被害に遭われている方へ、これからその習性や生態、イタチが引き起こす被害について紹介しますので、参考までにご覧ください。

イタチの習性と生態

イタチは見た目は可愛い動物ですが、非常に獰猛で、肉を好む雑食です。主食としては、ネズミや小鳥等の小動物、両生類、カニやザリガニ、昆虫類を食べ、その他にもクワの実、桜、山葡萄などの植物質である実なども食べます。時にイタチは、自分よりも大きな生き物も獲物として鋭い歯を使い捕食することもあります。
イタチの天敵は、キツネやフクロウ、タカやワシなど動きの速い動物で、数センチの隙間に入り込むことができる柔軟性と地面に穴を掘ったり、垂直に壁を上ったりする機動性を活かし、敵から逃れる習性があります。
イタチは沖縄以外の全国各地に分布しており、在来種に限ると【二ホンイタチ】【チョウセンイタチ】【イイズナ】【オコジョ】の4種類が生息します。その中でも被害の多い【チョウセンイタチ】と【二ホンイタチ】の生態についてお話します。
イタチは、繁殖期以外は主に単独行動を基本とし、冬眠せず一年中、決まった活動時間などもないため、昼夜問わず活動します。二ホンイタチは手と足の指の間に水かきがあることから泳ぎも得意とします。冬も水に潜ることがあり、主な活動地域は湖や池などの陸に囲まれた湖沼のような水辺ですが、水辺から離れた森林地帯にも生息しています。鋭い爪を器用に使い木にも登ることがあり、行動範囲が非常に広いのが特徴です。また、チョウセンイタチは周辺に農耕地や森がある受託地や農村周辺など、山と平地の境界付近に生息します。沢の下流を除き山間部にはあまり入り込まないことで知られています。大阪市などの住宅密集地でも生息が確認されており、主に人里に多く生息しています。
二ホンイタチの繁殖は地域によりますが1年に1~2回で、1回の出産で1~8匹の赤ちゃんを産みます。チョウセンイタチは春に繁殖期を迎え、一回の出産で2~12匹の赤ちゃんを生みます。授乳期間は40日前後で、生後10週目あたりから幼獣自身で餌を狩りに行くようになり、秋には親離れします。

イタチが及ぼす被害

近年ではイタチが住宅などに姿を現し、例えば民家へ侵入し棲みついてしまうといったケースが多く見られています。その他にも、イタチにより農産物を荒らされてしまったり、飼育しているペットが襲われたりと、様々な被害が報告されています。
代表例として民家へ侵入されて起こり得る被害ケースをご紹介します。まず、棲みつかれた場合、基本的にはイタチが自ら出ていくことはありません。天井裏には断熱材が使用されている家が多く、イタチはそのふかふかで温かい断熱材の上で繁殖をします。
また、棲みつかれた際に一番厄介で、かつ最も多い被害が、騒音と悪臭です。夜になると天井や壁の中で「ドタバタ」「ガリガリ」といった、耳につく騒音を発するので、「夜眠れない」と悩まれる方も多く、ひどい方だとノイローゼになってしまう場合もあります。そして、日々溜まっていった排出物やイタチ独特の獣臭により、天井裏や床下から悪臭が発生します。イタチは肉食な為、糞の臭いも強く、その匂いが原因で新たな動物を引き寄せる原因にもなるのです。
その他の被害で最も怖いのが、菌や寄生虫による病気です。野生動物には必ず、ダニやノミが寄生していたり、多くの菌が潜んでいます。イタチが運んできたダニやノミに刺されてしまうと激しいかゆみに襲われたり、ダニの死骸はアトピーやぜんそくの原因になります。また、食中毒の原因となるサルモネラ菌なども潜んでいる可能性があり、棲みつかれた場合はこのような健康被害にも注意が必要なのです。

最後に

侵入されてお困りの方は、イタチの嫌いな臭いを発する動物用忌避剤等を紙玉に染み込ませて固く絞ったものを敷いて追い出したり、棲みつかれた屋根裏で燻煙剤を炊き、煙で追い出す方法などがありますが、それでも出ていかない場合もあります。
もしも家にイタチが棲みついてしまった場合には、追い出したり捕まえたりして駆除をすることはもちろん、健康被害防止と再発防止の為に消毒・殺菌・消臭も徹底して行う必要があります。また、イタチのメスは鳥獣保護法により、殺してはいけない動物と定められています。
無理に自分で駆除をしようとせず、一度プロの専門家にご相談されることをおすすめします。