ニパウイルスは日本で流行する?コウモリの感染症について【2026年】

ニパウイルス 感染症 サムネ
AI要約

ニパウイルスの日本国内での感染リスクは極めて低く、厚生労働省が2026年2月に公式評価を発表(致死率40〜75%だが国内定着なし)

AIによる【要約】

ニパウイルスの基本情報【要約】

  • 1998年マレーシア・シンガポールで初確認された人獣共通感染症
  • 致死率40〜75%と報告(ただし医療環境により実際は低い可能性あり)
  • オオコウモリ(フルーツバット)が自然宿主で発症せずウイルス排出
  • 潜伏期間4〜14日(最長45日)で初期は発熱・頭痛・筋肉痛
  • 進行すると脳炎・意識障害・けいれんなど神経症状を引き起こす

日本での感染リスク評価【要約】

  • 厚労省が2026年2月5日に「国内感染リスクは低い」と公式発表
  • 日本国内にオオコウモリの定着報告なし、在来コウモリからも検出なし
  • 動物間感染サイクルが日本に存在せず市中感染の可能性も低い
  • 空気感染せず濃厚接触が必要なため日常生活では広がりにくい
  • 万一輸入例が発生しても連鎖的な流行には至りにくい特性あり

感染経路と予防法【要約】

  • 感染コウモリ・ブタ・ウマとの直接接触や汚染された樹液・果物摂取
  • ヒト-ヒト感染は患者との濃厚接触(看病・医療行為)で発生
  • インフルエンザのような空気感染ではなく体液接触が必要
  • 流行地域では動物市場・養豚場への接近や生樹液の摂取を避ける
  • 帰国後14日以内の発熱・頭痛は検疫所または医療機関へ連絡必須

ワクチン開発の最新状況【要約】

  • 2026年2月時点で承認済みワクチン・特効薬は世界的に存在せず
  • 東京大学発の麻疹ベクターワクチン(MV-NiV)が2026年4月に臨床試験開始
  • 動物実験でハムスター・サルに完全な防御能を確認済み
  • 国際共同開発でCEPI・ベルギー製薬企業・スタンフォード大学等が参画
  • SCARDA(先進的研究開発戦略センター)が国内開発を戦略支援中

日本国内のコウモリ感染症【要約】

  • レプトスピラ症:コウモリ尿に含まれる細菌で発熱・黄疸・腎障害を引き起こす
  • ヒストプラズマ症:乾燥糞の胞子吸引で肺炎様症状、免疫低下者は重症化リスク
  • 狂犬病:日本国内のコウモリからは未検出だが理論上は保有可能性あり
  • アレルギー症状:糞に含まれるダニ・カビによる呼吸器症状や皮膚炎
  • コウモリは5mm程度の隙間から侵入し天井裏・換気口に住み着く

コウモリ侵入時の注意点【要約】

  • 鳥獣保護管理法により無許可での捕獲・殺傷は禁止されている
  • 糞清掃時は必ずマスク・手袋・ゴーグル等の防護具を着用すること
  • 乾燥糞を掃除機で吸うと胞子が舞うため湿らせてから処理する
  • 侵入口となる5mm以上の隙間を金網・シーリング材で完全封鎖
  • 自力対処が困難な場合は専門の害獣駆除業者へ相談を推奨

流行地域への渡航者向け情報【要約】

  • インド・バングラデシュ・マレーシア・フィリピンで発生報告あり
  • 渡航中は動物市場や養豚場への接近を避け野生動物との接触厳禁
  • 生のナツメヤシ樹液・地面の果物・かじられた果物は絶対に食べない
  • 帰国時に発熱等の症状があれば検疫所で申告し渡航歴を伝える
  • 帰国後45日以内の発症は速やかに医療機関受診し渡航歴を報告
こんな人におすすめ
ニパウイルスが日本で流行するか不安に感じている方
インド・バングラデシュなど流行地域へ渡航予定がある方
家にコウモリが侵入して感染症リスクが心配な方

はじめに

2026年1月、インド西ベンガル州で複数のニパウイルス感染者が確認されました。

さらに同年2月、WHOがバングラデシュで1月に死亡した女性の感染を正式に発表。

アジア地域での報告が相次いだことで、ニュースや SNS を通じて「次のパンデミックが来るのでは」という不安が広がっています。

しかし、厚生労働省は2026年2月5日、国立健康危機管理研究機構(JIHS)のリスク評価として「日本国内ではウイルスを保有するコウモリの報告はなく、感染リスクは低い」と公式に発表しました。

【厚労省・JIHSリスク評価(2026年2月5日)の要点】
①国内でニパウイルスを保有するコウモリの報告がない
②日常生活での接触で容易にヒト-ヒト感染が広がる感染症ではない
 → 国内での感染リスクは低く、市中での伝播可能性も低い

感染症における「リスクゼロ」は理論上は存在しません。

ただし「極めて低いリスク」と「パニックになるべき状況」は全く異なります。

本記事では、

  • ニパウイルスとは
  • 日本での感染リスク
  • ワクチン開発について
  • 日本で感染事例のあるコウモリの感染症
  • コウモリが侵入している時の対処法

などをわかりやすく解説します。

是非、ご一読ください。

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    ニパウイルスってどんな感染症?

    ニパウイルスとは コウモリ 解説

    まずは、ニパウイルスがどのような感染症なのか、発見の歴史や、感染経路や症状など詳しく紐解いていきます。

    発見の歴史

    ニパウイルスは1998〜1999年にかけて、マレーシアおよびシンガポールで初めて確認されました(国立健康危機管理研究機構・JIHS 2026年1月発表)。

    最初の流行では、オオコウモリからブタにウイルスが伝播し、ブタから養豚業従事者へ感染が広がるという経路が確認されました。

    その後、フィリピン・バングラデシュ・インドで発生報告が続いており、特にバングラデシュとインドでは2001年以降ほぼ毎年のように症例が報告されています。

    致死率と重症度

    WHOはニパウイルスをパンデミックを引き起こしうる優先病原体(Priority Disease)の一つに位置づけています。

    致死率は推定40〜75%と報告されていますが、この数値の解釈には注意が必要です。

    JIHSは「地域によってサーベイランス能力や医療体制が異なるため、軽症例が見逃され致死率が過大評価されている可能性がある」と指摘しています。

    現地の医療環境が整っていれば、実際の致死率はこれより低い可能性があります。

    症状の経過

    潜伏期間は通常4〜14日(最長45日の報告あり)です。

    ニパウイルス  コウモリ 症状

    初期症状(感染後数日)

    • 発熱・頭痛・筋肉痛
    • 倦怠感・喉の痛み・嘔吐
    • インフルエンザに類似した症状

    進行期(1週間前後)

    • めまい・傾眠・錯乱などの神経学的症状
    • 意識障害・けいれん・急性脳炎
    • 一部では呼吸器症状(肺炎・呼吸困難)を合併

    現時点では、承認されたワクチンも特効薬も存在しません。

    治療は対症療法・支持療法が中心となります。

    感染経路

    動物からヒトへの感染

    ニパウイルスの自然宿主はオオコウモリ(フルーツバット)です。コウモリ自体は発症しませんが、唾液・尿・糞などの分泌物を介してウイルスを排出します。

    ニパウイルス コウモリ 感染経路
    • 感染したオオコウモリ・ブタ・ウマなどとの直接接触
    • コウモリの体液で汚染された生のナツメヤシ樹液の摂取
    • 動物にかじられた痕のある果物・地面に落ちた果物の摂取

    ヒトからヒトへの感染

    感染者との濃厚接触(介護・医療・家族内の看病など)でヒト-ヒト感染が起こることは確認されています。

    ただし、重要な点があります。

    ニパウイルスは、インフルエンザや新型コロナウイルスのように空気中を漂って不特定多数に広がる「飛沫核感染(空気感染)」をするタイプではありません。

    感染には感染者の体液との濃厚な接触が必要であり、電車の中やスーパーで隣にいるだけで感染するウイルスではありません。

    日本での感染リスク

    ニパウイルス 日本でのリスク コウモリ

    気になるのは、日本での感染症リスクですよね。

    日本での感染症リスクは低いと先述しましたが、その根拠をご説明します。

    公式評価の根拠

    厚生労働省は2026年2月5日、JIHSによるリスク評価を受けて次の2点を公表しました。

    • 国内でニパウイルスを保有するコウモリの報告はなく、国内での感染リスクは低い
    • 日常生活での接触で容易にヒトからヒトへ広がる感染症ではないため、市中で伝播する可能性も低い

    この評価の背景には、以下の科学的根拠があります。

    • 日本にはオオコウモリ(フルーツバット)が定着していない
    • 国内の在来コウモリからニパウイルス抗体保有の報告がない
    • 動物間感染のサイクルが日本国内に存在しない

    輸入例が発生した場合は?

    万一、流行地域から帰国した人が発症した場合、どうなるのでしょうか?

    そういった状況での可能性も、発表されています。

    • 家庭内感染や医療関連感染(医療スタッフへの感染)の可能性はゼロではない
    • しかし、日常的な市中感染が連鎖的に広がる可能性は低い

    これはニパウイルスの感染力の特性(濃厚接触が必要)によるものです。

    致死率が高いと広がりにくいって本当?

    • 早期に重症化するため、入院や隔離につながりやすい
    • 活動期間が短く接触機会が減る
    • ウイルスは生きた細胞でしか増殖できないので、宿主が死亡すると増え続けにくい

    そのため、「強力すぎるウイルスは広がりにくい」という説もあります。

    一方、新型コロナのように軽症や無症状でも感染が広がるタイプは、気づかないうちに接触が続き、爆発的に流行しました。

    感染拡大には致死率だけでなく、感染力や潜伏期間が大きく影響するのです。

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      日本発のワクチンが臨床試験を開始

      ニパウイルス コウモリ 日本初のワクチン

      2026年2月現在、世界的に承認・実用化されたニパウイルスのワクチンは存在しません。

      しかし、2026年の4月より、ニパウイルスのワクチンの臨床実験を開始することがわかっています。

      現時点での状況

      ニパウイルスのワクチンが存在していないのはなぜ何でしょうか?

      それは、感染者数が少なく、流行地域も限られているためです。
      ワクチン開発には数百億円規模の費用と長い研究期間が必要とされています。

      しかし接種対象となる人口が少ない場合、販売数が限られ、企業が投じた開発費を回収するのが難しくなります。
      そのため、民間企業だけでは開発が進みにくく、公的資金や国際支援が重要になります。

      治療についても現時点で特効薬はなく、呼吸管理や脳炎への対応など、症状に応じた医療が中心です。

      東京大学発・麻疹ベクターワクチン

      しかし最近、重要な進展がありました。

      東京大学先端科学技術研究センターが開発した「麻疹ベクターワクチン(MV-NiV)」が、2026年4月からベルギーで第1相臨床試験を開始する予定です。

      これは日本発のニパウイルスワクチンとして世界最前線の取り組みと言えるでしょう。

      このワクチンの仕組み

      このワクチンは、はしか(麻疹)の弱めたウイルスを“運び役”として利用する仕組みです。
      そこにニパウイルスの一部の設計図、つまり特定のたんぱく質を作るための遺伝情報を組み込んでいます。

      体内に入ると、作られるのはニパウイルスそのものではなく、その一部分だけ。
      免疫はそれを異物として認識し、将来本物のウイルスが侵入した際に素早く反応できるよう備えます。

      はしかワクチンは、1回の接種でも長期間持続する強い免疫を誘導することで知られています。
      その性質を応用した設計といえるでしょう。

      動物実験での成果

      ハムスターおよびサルの感染モデルを用いた前臨床試験では、ニパウイルスの致死的な感染に対して「完全な防御能」が確認されています(東京大学・甲斐研究室)。

      第1相臨床試験では、ヒトでの安全性と免疫原性(抗体産生能)を確認します。

      国際的な開発体制

      このプロジェクトは東京大学をリーダーとした国際共同開発です。

      CEPIのほか、ベルギーの製薬企業・欧州ワクチン開発支援機構(EVI)・スタンフォード大学・バングラデシュの国際下痢性疾患研究センター(ICDDR)が参画しています。

      また国内では SCARDA(先進的研究開発戦略センター)がニパウイルス感染症を重点感染症に指定し、開発を戦略的に支援しています。

      流行地域への渡航者が知っておくべきこと

      ニパウイルス コウモリ 流行地域に行く際の注意点

      インド・バングラデシュ・マレーシア・フィリピンなど流行報告のある地域へ渡航する場合は、以下の点に注意してください(厚生労働省・FORTH より)。

      ニパウイルス コウモリ 流行地域

      渡航中の注意事項

      • オオコウモリ・ブタ・ウマなどの動物との直接接触を避ける
      • 生のナツメヤシ樹液(ジュース)や、動物にかじられた痕のある果物を食べない
      • 地面に落ちている果物は摂取しない
      • 動物市場・養豚場・観光での動物ふれあい体験にも注意
      • 感染者の体液に接触する可能性がある状況では適切な防護具を着用する

      帰国時の対応

      • 帰国時に発熱・頭痛・倦怠感などの症状がある場合は、必ず空港・港湾の検疫官に申し出る
      • 帰国後14日以内に症状が出た場合も、医療機関を受診する前に電話で渡航歴を伝える

      日本で現実的に注意すべきコウモリ由来感染症

      ニパウイルス コウモリ その他の感染症

      ニパウイルスは国内での感染リスクは低いですが、日本でも発症例のある、コウモリ由来の感染症は存在します。

      ご紹介しましょう。

      レプトスピラ症

      コウモリやネズミの尿が環境を汚染することで感染する細菌感染症です。

      ニパウイルス コウモリ レプトスピラ症

      症状は主に下記の通り。

      • 突然の高熱
      • 頭痛
      • 強い筋肉痛
      • 黄疸
      • 腎障害・肝障害(重症例)

      日本でも毎年一定数の報告があり、水害後の浸水地域への立ち入りや農作業、河川での活動に関連した感染が見られます。

      早期に診断・治療することが大切。

      また、散歩中に水たまりや泥にペットが触れることで感染する事例も多数報告されています。

      ペットが重症化したり、ペットから人にうつることもあるので、注意しましょう。

      ヒストプラズマ症

      コウモリの糞が乾燥して胞子状になったものを吸い込むことで感染する真菌(カビの一種)感染症。

      ニパウイルス コウモリ ヒストプラズマ症

      症状は下記の通り。

      • 発熱
      • 頭痛
      • 乾いた咳
      • 強い倦怠感

      国内での発生は非常にまれで、報告例の多くは海外渡航歴と関連しています。

      しかし、屋根裏にコウモリが住みつき、フン被害が発生している場合、注意が必要。

      コウモリのフンは、乾いた状態で清掃しないようにしましょう。

      コウモリが建物に侵入している場合の対処法

      ニパウイルス コウモリ 対処法

      家屋や建物にコウモリが侵入している場合は、感染予防の観点からも適切な対処が必要です。

      ご紹介しましょう。

      侵入防止の基本

      1. 屋根裏・軒下の隙間(5mm程度でも侵入可能)を塞ぐ
      2. 換気口・通気口には目の細かいネットを設置する
      3. 外壁のひび割れや目地の劣化部分を補修する
      4. シャッターボックスや戸袋の隙間も点検する

      実際に見てみよう!

      当社がご相談を受けた、実際のコウモリの侵入口はこちら。

      ニパウイルス コウモリ 侵入口

      かなり小さな隙間からでも、コウモリは侵入することができます。

      糞の処理

      1. N95マスク・使い捨て手袋・ゴーグルなどの防護具を必ず着用する
      2. 掃除前に糞をわずかに湿らせて粉塵の飛散を防ぐ
      3. 清掃後は熱湯または消毒液で周辺を処理する

      実際に見てみよう!

      当社がご相談を受けたコウモリのフン被害はこちら。

      ニパウイルス コウモリ フン被害

      こうした累積したフンが感染症の元になります。

      法律上の注意点

      コウモリは「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)」で保護されており、許可なく捕獲・殺傷することは違法です。

      コウモリを傷つけずに追い出し、侵入経路を塞ぐことが適法かつ推奨される対処法。

      自己対処が難しい場合は、専門業者へ相談することを強くお勧めします。

      実際に見てみよう!

      ご相談を受けて、お伺いしたところ、住宅に住み着いているコウモリの姿も確認できました。

      ニパウイルス コウモリ 

      コウモリを許可なく、捕獲・殺傷する行為は禁止されています。

      傷つけるような行為はやめましょう。

      迷ったら害獣駆除対策センターへご相談ください!

      「どこに頼んだらいいかわからない・・・」

      害獣・害虫駆除の専門業者はたくさんあるため、迷ってしまいますよね・・・
      そんな時は「害獣駆除対策センター」にお任せください。

      害獣対策駆除センターでは、経験豊富な害獣・害虫駆除のプロが徹底的に駆除・予防をいたします!
      調査・お見積もりは無料で行いますのでお気軽にご相談ください。

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        まとめ

        ニパウイルス コウモリ まとめ

        ニパウイルスは致死率が高い感染症として報じられていますが、日本での感染リスクは「低い」と厚生労働省が公式に発表しています。

        つまり、今すぐ私たちが過度に心配する状況ではありません。

        ただし、もしご自宅の屋根裏などにコウモリが入り込んでいる場合は話が別です。

        フン被害やレプトスピラ症など、日本でも実際に報告のある感染症は存在します。

        「もしかして?」と感じるサインがあれば、早めの確認が安心につながります。

        感染症のリスクや自分での対処が不安であれば、プロにご相談しましょう。

        害獣駆除対策センターホームレスキュー株式会社では、コウモリ対策を(税込)7,880円〜承っております。

        お見積もり・点検は無料なので、是非ご気軽にご相談ください。

        よくある質問(Q&A)

        ニパウイルス コウモリ よくある質問
        Q ニパウイルスは日本で流行する可能性がありますか?

        結論:厚生労働省の公式評価により、日本国内での流行可能性は極めて低いとされています。

        2026年2月5日、厚労省は国立健康危機管理研究機構(JIHS)の評価として「国内での感染リスクは低い」と発表しました。その根拠は以下の通りです。

        • 自然宿主であるオオコウモリが日本国内に定着していない
        • 日本の在来コウモリからウイルス保有の報告がない
        • 動物間感染サイクルが国内に存在しない
        • 空気感染せず濃厚接触が必要なため市中感染が起きにくい
        • 万一輸入例が発生しても連鎖的流行には至りにくい特性
        Q ニパウイルスの致死率はどのくらいですか?

        結論:推定40〜75%と報告されていますが、医療環境により実際はより低い可能性があります。

        WHOはニパウイルスの致死率を40〜75%と推定していますが、この数値には注意が必要です。

        • 発生地域のサーベイランス能力や医療体制により数値が変動
        • 軽症例が見逃され致死率が過大評価されている可能性
        • 医療環境が整備された地域では致死率が低下する傾向
        • 早期発見・早期治療により予後改善の可能性あり
        • 現時点で特効薬はなく対症療法・支持療法が中心
        Q ニパウイルスは空気感染しますか?

        結論:空気感染はせず、感染には感染者の体液との濃厚接触が必要です。

        ニパウイルスはインフルエンザや新型コロナのように空気中を漂って広がるタイプではありません。

        • 飛沫核感染(空気感染)は確認されていない
        • 感染には患者の体液・分泌物との直接接触が必要
        • 電車やスーパーで隣にいるだけでは感染しない
        • 医療現場や家族内の看病など濃厚接触でヒト-ヒト感染
        • 適切な防護具着用により感染リスクを大幅に軽減可能
        Q 日本のコウモリはニパウイルスを持っていますか?

        結論:日本国内のコウモリからニパウイルス保有の報告は一切ありません。

        厚生労働省およびJIHSの調査により、日本国内のコウモリは安全とされています。

        • 自然宿主のオオコウモリ(フルーツバット)が国内に定着していない
        • 在来種コウモリからのウイルス検出例なし
        • 国内での動物間感染サイクルが存在しない
        • ただし他の感染症(レプトスピラ症等)のリスクはあり
        • コウモリ侵入時は適切な駆除・清掃対策が必要
        Q ニパウイルスのワクチンは存在しますか?

        結論:2026年2月時点で承認済みワクチンはありませんが、日本発のワクチンが臨床試験段階です。

        東京大学が開発した「麻疹ベクターワクチン(MV-NiV)」が2026年4月からベルギーで第1相臨床試験を開始予定です。

        • はしかウイルスを運び役としたワクチン技術を採用
        • ハムスター・サルの実験で完全な防御能を確認済み
        • CEPI・ベルギー製薬企業・スタンフォード大学等が国際共同開発
        • SCARDA(先進的研究開発戦略センター)が国内支援
        • 実用化までには安全性・有効性の確認に数年単位の期間が必要
        Q ニパウイルスの感染経路を教えてください

        結論:主な感染経路は動物からヒト、ヒトからヒトへの濃厚接触です。

        感染経路は大きく分けて2つあります。

        • 動物からヒト:感染したオオコウモリ・ブタ・ウマとの直接接触
        • 汚染された生のナツメヤシ樹液・かじられた果物の摂取
        • コウモリの尿・糞・唾液などの体液との接触
        • ヒトからヒト:感染者の体液・分泌物との濃厚接触
        • 医療現場・家族内看病・介護時の防護不足による感染
        Q ニパウイルスの潜伏期間はどのくらいですか?

        結論:通常4〜14日ですが、最長45日の報告もあります。

        感染から発症までの期間には個人差があります。

        • 一般的な潜伏期間は4〜14日程度
        • 過去の症例で最長45日間の潜伏期間が報告されている
        • 流行地域から帰国後45日以内の発熱は医療機関受診必須
        • 初期症状は発熱・頭痛・筋肉痛などインフルエンザに類似
        • 進行すると脳炎・意識障害などの神経症状が出現
        Q 流行地域へ渡航する際の注意点は何ですか?

        結論:動物との接触回避、生樹液・果物の摂取禁止、帰国後の健康観察が重要です。

        インド・バングラデシュ・マレーシア・フィリピンなど流行地域では以下に注意してください。

        • オオコウモリ・ブタ・ウマなどの動物との直接接触を避ける
        • 生のナツメヤシ樹液や地面に落ちた果物は絶対に食べない
        • 動物にかじられた痕のある果物の摂取を避ける
        • 動物市場・養豚場への不必要な接近を控える
        • 帰国後45日間は健康状態を観察し発熱時は速やかに受診
        Q 日本国内でコウモリ由来の感染症はありますか?

        結論:ニパウイルスとは別に、レプトスピラ症やヒストプラズマ症のリスクがあります。

        日本国内のコウモリが媒介する主な感染症は以下の通りです。

        • レプトスピラ症:コウモリ尿に含まれる細菌で発熱・黄疸・腎障害
        • ヒストプラズマ症:乾燥糞の胞子吸引で肺炎様症状を引き起こす
        • 狂犬病:国内コウモリからは未検出だが理論上は保有可能性
        • アレルギー症状:糞に含まれるダニ・カビによる呼吸器症状
        • コウモリ侵入時は防護具着用で清掃し専門業者への相談推奨
        Q コウモリが家に侵入した場合の対処法を教えてください

        結論:防護具着用で糞を清掃し、侵入口を封鎖、自力対処困難なら専門業者へ依頼してください。

        コウモリは5mm程度の隙間から侵入するため、適切な対策が必要です。

        • 鳥獣保護管理法により無許可での捕獲・殺傷は禁止
        • 糞清掃時は必ずマスク・手袋・ゴーグル等の防護具を着用
        • 乾燥糞を掃除機で吸うと胞子が舞うため湿らせてから処理
        • 侵入口となる5mm以上の隙間を金網・シーリング材で封鎖
        • 天井裏・換気口など自力対処困難な場合は専門業者へ相談
        Q ニパウイルスに治療薬はありますか?

        結論:2026年2月時点で承認された特効薬は存在せず、対症療法が中心です。

        現時点での治療は症状を和らげる支持療法が主体となります。

        • ウイルスを直接攻撃する承認済み治療薬は世界的に存在しない
        • 呼吸管理・脳炎への対応など症状に応じた医療が中心
        • 早期発見・早期治療により予後改善の可能性あり
        • 集中治療室での全身管理が必要となるケースが多い
        • ワクチン開発と並行して治療薬の研究開発も進行中
        Q レプトスピラ症とは何ですか?

        結論:コウモリの尿に含まれる細菌による感染症で、発熱・黄疸・腎障害を引き起こします。

        日本国内でも発生報告があるコウモリ由来の感染症です。

        • コウモリの尿に含まれるレプトスピラ菌が原因
        • 感染すると発熱・頭痛・筋肉痛・黄疸・腎機能障害が出現
        • 重症化すると肝不全・腎不全・髄膜炎を併発する危険性
        • 治療には抗生物質が有効で早期治療が重要
        • コウモリの糞尿清掃時は必ず防護具を着用すること
        Q ヒストプラズマ症とは何ですか?

        結論:コウモリの乾燥糞に含まれる真菌の胞子を吸い込むことで発症する肺感染症です。

        免疫力が低下している人は特に注意が必要な感染症です。

        • 乾燥したコウモリの糞に含まれるヒストプラズマ真菌が原因
        • 胞子を吸い込むことで肺炎様の症状が出現する
        • 健康な人は無症状または軽症で済むことが多い
        • 免疫低下者(高齢者・基礎疾患保有者)は重症化リスクあり
        • 糞清掃時は必ず防塵マスク着用、乾燥糞は湿らせてから処理
        Q 日本でニパウイルスの発生報告はありますか?

        結論:日本国内でのニパウイルス感染症の発生報告は一切ありません。

        過去から現在まで、日本では国内感染・輸入感染ともに報告されていません。

        • 国内での自然発生例は過去に一度も報告されていない
        • 流行地域からの輸入感染症例も現時点で報告なし
        • 厚生労働省が継続的にサーベイランス体制を維持
        • 感染症法で四類感染症に指定され医師の届出義務あり
        • 万一発生した場合は迅速な公衆衛生対応が実施される体制
        Q 電車やバスでニパウイルスに感染する可能性はありますか?

        結論:電車やバスなど公共交通機関での感染可能性は極めて低いです。

        ニパウイルスは空気感染しないため、日常的な接触では感染しません。

        • 空気中を漂って広がる飛沫核感染(空気感染)はしない
        • 感染には患者の体液・分泌物との直接的な濃厚接触が必要
        • 隣に座る・つり革を握る程度の接触では感染しない
        • 新型コロナやインフルエンザとは感染力の性質が異なる
        • 万一国内で発生しても感染者は早期に隔離される体制
        Q WHOがニパウイルスを優先病原体に指定した理由は何ですか?

        結論:高い致死率とパンデミックを引き起こす潜在的可能性があるためです。

        WHOは将来的なリスクを見据えて優先病原体に指定しています。

        • 致死率40〜75%と高く重症化リスクが非常に高い
        • ヒト-ヒト感染が確認されており医療現場での集団感染例あり
        • 現時点で承認されたワクチンや特効薬が存在しない
        • 変異により感染力が強化される可能性を否定できない
        • 国際的な研究開発投資を促進するための指定でもある
        Q コウモリの駆除は自分でできますか?

        結論:鳥獣保護管理法で保護されており、無許可での捕獲・殺傷は禁止されています。

        コウモリ対策は追い出しと侵入防止が基本となります。

        • 法律により無許可でのコウモリ捕獲・殺傷は違法行為
        • 自力対策は追い出し後の侵入口封鎖と糞の清掃が中心
        • 糞清掃時は必ずマスク・手袋・ゴーグルで完全防護
        • 天井裏など高所・狭所の作業は専門業者への依頼推奨
        • 害獣駆除業者は適法な手順で駆除・清掃・封鎖を実施
        Q ニパウイルス感染症の初期症状は何ですか?

        結論:発熱・頭痛・筋肉痛などインフルエンザに類似した症状が初期に出現します。

        初期症状から進行すると神経症状が現れるため早期受診が重要です。

        • 初期症状:発熱・頭痛・筋肉痛・倦怠感・喉の痛み・嘔吐
        • 進行期:めまい・傾眠・錯乱・意識障害・けいれん・急性脳炎
        • 一部では呼吸器症状(肺炎・呼吸困難)を合併
        • 流行地域渡航後の発熱は必ず医療機関で渡航歴を報告
        • 早期発見により適切な支持療法を受けることが重要
        この記事の作成者
        害獣駆除の専門家 鈴木 北斗

        害獣駆除センター
        害獣駆除の専門家
        鈴木 北斗


        害獣駆除センターの害獣・害虫駆除の研究員です。害獣と害虫の駆除方法について研究しています。記事で執筆している内容は、自社での実績と経験、国内と海外の学術論文を基に情報提供しています。

        地域別駆除実績

        関西エリア

        関東エリア

        東海エリア

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