猫にネズミを駆除させるのは危険

ネズミを駆除してくれる動物といえば、「猫」というイメージがとても強いですよね。猫は古くから人間と密接な関係を持ちながらも野生動物としてのDNAも濃く残っている珍しい動物です。そのため非常に優れた狩猟能力が健在で今でもネズミの駆除ができるのではないかというイメージがあります。

そこで今回は、現代の環境でも本当に猫がどれほど頼れるのか、ネズミの駆除に対してどれほどの役目を果たしてくれるのかについて細かく紹介いたします。

結局、猫はネズミを駆除してくれる?

結論として、猫を飼ってネズミを駆除するのはあまりお勧めできない手法です。実は、近年の飼い猫はネズミを見つけても追いかけない子の方が多いのです。その理由としては、現代では猫を放し飼いにして家の外でも出入りできるように自由に暮らしている猫は少なく、ネズミと遭遇したことのある猫なんてほとんどいないのが現状です。しかもネズミは日本の都市化と共に人やその他の天敵から身を守る術を身に着け、毒餌に対する抵抗を持つスーパーラットなんて呼ばれるまでに進化するまでになりました。

野生環境で日本の都市化の中で進化を続けるネズミと、自宅から一歩も外に出たことの無い品種改良された猫とではあまり争うことすらなくなってしまったのが現状ということになります。

しかし、すべての猫の狩猟本能が失われたわけではなく、野良猫や屋外でも自由に放し飼いされている猫であればネズミを狩猟することが得意な個体もたくさんいます。もしどうしても猫にネズミを駆除させたいなら、こういった系統の猫を家に引き入れると駆除できるかもしれません。

下記に、猫でネズミを駆除する方法をご紹介いたしますが、猫にネズミを駆除させることは極めて危険な行為です。その危険性を先にご紹介いたします。

ちょっと待った!猫に駆除させる危険性

ネズミを駆除する猫は病気を抱える

ネズミを狩って食べている猫は非常に多くの病原菌をネズミからもらいます。ネズミは下水道やゴミの中の物を食べて生活しているため、様々なウィルスを媒介することになります。軽い食中毒を引き起こす病原菌から治療ができない難病を引き起こす病原菌まで数多くのウィルスを媒介しているため、ネズミは汚染度の高い動物であることを忘れてはいけません。そのウィルスに猫が感染してしまったら、確実に飼い主の人間にも病原菌が移ってしまいます。

ネズミの持つ病原菌をワクチンなどでは完全に防ぐことはできないため、また特に打てる対策がないため猫での駆除は行わない方が得策です。

ネズミの体毛には1000匹を超えるノミやダニがいる

想像したくもありませんが、ネズミの体毛はノミやダニが1000匹以上も生息しているのは事実です。汚れた環境がこれらの害虫の栄養源となり無数な数のノミとダニがネズミ体毛の中で繁殖します。猫がネズミを狩猟し、食べている間に猫の体毛にノミ・ダニが移ってしまいます。その猫が室内を徘徊することにもなりますので絨毯や洋服にノミダニが運び込まれてしまいます。ノミとダニは人を噛んだり、人によってはアレルギーを起こす人もいるため定期的な殺虫剤の散布が必要になります。

またダニもネズミの持っていた危険な病原菌を媒介している可能性もありますので注意が必要です。

猫を天井裏に送り込む必要がある

猫にネズミを駆除してもらうためには天井裏に猫を送り込む必要があります。ネズミの被害がお宅に出ている場合のほとんどは「天井裏」「壁の中」「床下」にネズミが巣を作りここから音がしたり、室内に入り込むと言った被害が現れます。このネズミを駆除しないことには被害が止むことがありません。

さらに天井裏は積もるほど埃が溜まっている空間であるので、猫が嫌がって帰ってくる可能性の方が高いです。もし、送り出すことに万一成功しても、そこには電気配線が通っており、齧ってしまったりすると停電の原因になったり、漏電が発生して火災の原因になることも考えられます。

また、猫はそれほど後先のことを考えて行動する動物ではないため、壁に挟まって動けなくなったり、迷ってしまい出てこれない心配もあります。

現代でもネズミを駆除できるかもしれない猫

上記危険性をもってでも猫にネズミを駆除させたい!まだそのようなお考えをお持ちでしたら下記から、猫でネズミを駆除する可能性のある方法いくつかご紹介いたします。最適な猫の種類や駆除方法などについて解説させていただきます。

・野良猫

野良猫は路上で生まれ、自力で生き残らなければならなかったので、ネズミを駆除する術を身に着け居ている可能性が最も高いです。駆除経験のある野良猫を選定して、家に引き入れることができるならネズミ駆除をしてくれる見込みがあります。またお近くの保健所などでそのようなの猫を探すのも一手です。猫には天井裏や床下を出入りしてネズミを駆除してもらう必要があるため、出入りできる環境を整え放任主義で飼うようにした方がよいでしょう。

・人に慣れた野良猫

人馴れした物分かりの良い猫であればなおさら、家に引き入れてから駆除を担当してくれるまでが早いでしょう。それでも、野良猫を飼いならすのは意外にも難しく猫に無理をさせないでストレスをできる限り与えないようにしましょう。うまくいけば、通常の飼い猫よりもさらにネズミを駆除する狩猟傾向が身に付く場合があります。

・狩猟品種の猫

一部の品種の猫は、他の品種より狩猟に優れています。例えば、メインクーン、シベリア、シャム、ビルマ、マンクス、ターキッシュアンゴラ、ジャパニーズボブテイルなどが含まれます。ただし、猫にもネズミの狩猟が得意な個体や全く駆除してくれない猫もいますので、必ず駆除してくれるわけではないことを覚えておきましょう。

放し飼いの近隣の猫。

一部の放し飼いの近隣の猫(特に農家の猫)は、屋外での生活に慣れていて、狩猟でスリルを味わうことができるので、駆除に最適です。猫をレンタルするまでしなくとも家の周りに立ち寄ってくれるようにキャットフードを設置しておけば庭に現れてくれるようになるでしょう。(※飼い主の承認を取ることを忘れずに)家に立ち寄ってくれることでネズミの駆除も一緒に行ってくれる可能性がある上に、もしかするとアライグマやイタチが家に現れてネズミを狩るかもしれません。

※当記事では猫での駆除は推奨しておりません。実施される場合はあくまで自己責任で行うようにお願いいたします。

では、ネズミを駆除する本当の正解はなに?

つまるところは、プロに相談してみるのが最も早くて確実です。ネズミはイメージ通りに非常に不潔な動物です。ゴミ置き場や下水道などが主な食料を調達する場所であるため、あらゆる病原菌を媒介している可能性が高く専門的な知識がないと、危険な感染病に感染してしまう可能性があります。(ネズミの媒介する病原菌については弊社の別記事にてご紹介しておりますので興味がございましたらご確認ください)

それでも、ご自身で駆除をご検討されている場合は下記手順を行うようにしてください。

【駆除の手順】

1.追い出し(忌避剤の散布)
2.掃除清掃(防毒マスク着用で糞尿の清掃)
3.殺菌消毒消臭(高濃度のアルコール消毒)
4.固形の忌避剤の設置
5.侵入経路の特定
6.硬度の高い部材を加工して侵入経路封鎖(鉄以上の硬度)

※ネズミが完全にいなくなるまで5.と6.を繰り返す。

改めて記載致しますが、ネズミは多くの病原菌を媒介しています。中には感染すると後遺症が残ったり、最悪命を落とす可能性もあるためご自身で駆除を実施する場合はあくまで自己責任でお願いいたします。

最後に弊社のネズミ駆除サービスについて

ホームレスキュー株式会社では調査とお見積りまでのサービスを無料でご提供しております。一度ご自宅を調査してお見積りにご満足いただけなくてもキャンセル料がかかることは一切ございません。さらに、ネズミが一匹たりともいなくなるまで駆除をすることをお約束しております。長年ネズミで苦しんでいても弊社が一発で解決してきた事例なども数多くありますので一度お気軽にご相談を頂けますと幸いです。

相談窓口:0120-072-739

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参照※furontiers in Ecology and Evolution

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