アライグマの脅威とは?狂犬病のリスクあり

ご覧いただきありがとうございます。
今回はアライグマが持つ狂犬病について解説させていただきます。
アライグマはアニメ【あらいぐまラスカル】で見たことがある人が多いと思います。
風貌は可愛く、愛くるしいのですが、アライグマは獰猛でかなり危険な害獣です。
昔はペットとして飼われており、アメリカから大量に輸入されました。
そのペットが逃げ出したり、飼えなくなった飼い主が逃がしてしまい、
全国に野生のアライグマが繁殖して昨今に至ります。
2005年に特定外来生物に指定され、ペットとして飼えなくなっています。

アライグマ被害の例

そんなアライグマの脅威ですが、農作物(トウモロコシ、メロン、イチゴ、スイカなど)や錦鯉が食べられたり、乳牛の乳首が噛み切られたりする被害が出ています。

さらに家の屋根裏などに住み着き、そこで繁殖します。
屋根裏に住み着かれると、断熱材はあらされ、糞尿で汚され、泣き声や足音で夜も眠れなくなります。
怖いですね。

アライグマは狂犬病を持っている?!

一番怖いのが狂犬病を持っていることです。
人間を襲うことは滅多に無いのですが、可能性が無いわけではありません。
過去にアライグマに噛まれたり、引っかかれたりしたことで、
狂犬病になり命を落とされた方もいます。
狂犬病は、1950年以前に多くの犬と人間が感染し命を落としていました。
狂犬病予防法が施工され、犬の登録、予防接種、野良犬、野良ネコなどの抑留がされ、今では感染の報告はほとんどありません。

狂犬病予防法 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC1000000247

狂犬病とは

ヒトとアライグマ含めた野生動物に共通する狂犬病ウイルスです。
この狂犬病ウィルスに感染することで発症します。
狂犬病ウイルスを保有する動物にかまれたり、ひっかかれたりすることで傷口から狂犬病ウイルスが侵入することが感染原因です。
感染しても潜伏期間が長期間ありますが、一旦発症してしまうと現代の医学水準では治療法がありません。そのため、致死率はほぼ100%の感染症です。

症状としては

人の狂犬病の症状としては、ウイルス性脳炎による頭痛→発熱意識障害、けいれんなどです。
症状の経過としては、潜伏期→前駆期→急性神経症状期→昏睡期にわけられます。

○潜伏期:1~3ヶ月。1週間以内や1年以上経過してから発症する場合もあります。

○前駆期:発熱、食欲不振、ひっかき傷部位や咬傷部位の痛みや掻痒感などがあらわれます。
※前駆期とは、急性期を前にして起きる様々な前触れの症状がでる時期です
前駆期では頭痛、発熱、食欲不振、そして咬まれた部位や引っかかれた部位の痛みやかゆみなどの症状が現れます。
前駆期は急性期の前に発生する様々な前触れの症状が表れる段階です。

○急性神経症状期:不安感、恐水及び恐風症状、興奮性、麻痺、幻覚、精神錯乱などの神経症状がでてきます。
急性神経症状期の期間は非常に危険であり、狂犬病になった場合、治療法が見つかっていないため、致死率はほぼ100%です。

○昏睡期:昏睡(呼吸障害によりほぼ100%が死亡)
昏睡状態に陥り、呼吸障害によりほぼ全例が死亡します。
この重篤な症状が現れると、治療の余地はほとんどありません。

狂犬病になってしまうと致死率ほぼ100%の病気です。治療法は見つかっておりません。
アライグマなどの野生動物との接触や関わりには十分な注意が必要です。感染予防のためには、ワクチン接種や噛まれた場合の速やかな医療対応が重要です。そのため、注意深い行動が狂犬病の予防に不可欠です。

アライグマに爪でひっかかれたり、かまれたら・・・

もし、万一、不幸にもアライグマにひっかかれたり、かまれたら即病院に行くことを強くお勧めします。

対処法

1 傷口を洗い流します

傷口には菌やウイルス、不衛生なものがついている可能性があります。
迅速な対応が求められるため、まずは傷口を丁寧によく洗い流しましょう。
清潔な水で洗浄し、アルコールなどで殺菌することが必要です。

2 ガーゼで傷口を抑える

傷口をガーゼなどで抑制することで、ばい菌の侵入を防ぎます。素早い対応が感染リスクを低減させます。

3 すぐに病院に受信し、応急処置をしてもらう

速やかに医療機関を受診し、医師による応急処置を受けることが重要です。医師は適切な抗生物質を処方し、感染のリスクを最小限に抑えます。医師の指示に従いましょう。
3~4日間、はれたり、痛みが強くなったりしないのであれば大丈夫です。

4. 症状の経過観察

傷口が治癒するまで、3~4日間の経過を注意深く観察します。傷口の腫れや痛みが強くなる場合は、直ちに医療機関を受診するよう心がけましょう。

5. 緊急時の対応

腫れや痛みが強くなる、または他の異常が見られる場合は、迅速に病院を受診することが不可欠です。アライグマなどの野生動物による傷害は感染症リスクが高まるため、早期の医療対応が重要です。

これらの対処法を実施することで、アライグマによる傷害からくる感染リスクを最小限に抑え、健康を守ることが期待されます。安全確保のためには、迅速な行動と適切な医療対応が肝要です。

見かけたら近づかない!専門業者にご相談ください。

対策としては、見かけても可愛いからといって近づかないことです。
家に住み着かれた場合は、早急に駆除をする必要があります。
屋根裏から何かしらの物音がしたり、庭にアライグマがいたらお気軽にご相談ください。

地域別駆除実績

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