身近にいる黒い蜂の危険性や見分け方を徹底解説します!!



黒い蜂が現れた!種類と見分け方を解説!!

日本に多くいるハチの種類はスズメバチ、ミツバチ、アシナガバチの3種ですが、中には全体的に黒色の体をしている、黒い蜂が数種類存在しています

黒い蜂は温厚な種類が多いですが、その中には攻撃性毒性の強い種類も存在します。
本記事では、日本で多く見られる6種類の黒い蜂について、それぞれの見た目や大きさなどの特徴について詳しく解説し、どのように見分ければいいかを紹介していきます。

見分けることは非常に大切で、巣の位置や危険性が把握できるので、自分や家族の身を守るために非常に重要な情報になります
もし黒い蜂を見つけたらどのようにして見分ければいいのでしょうか。


黒い蜂の種類を見分けるポイントとは??

色・模様

胸元に毛があるか腹部の模様体の大きさなど、種類によって見分けられる特徴があります

しかし見分けようとして近づいてみるのは危険です。どこかに止まっていた場合のみ、カメラなどを使用して何の種類か確認するのが良いでしょう。

大きさ

蜂の種類によって体のサイズは様々です。模様や色が確認できなくても、大まかなサイズを確認することで、大体の種類が特定できます
飛んでいると大きさが分かりずらいので、草木などに止まったら、飛び去った後に止まっていた草木の大きさからどのくらいのサイズだったかを特定しましょう。

巣の場所と形状

黒い蜂の中でも巣の形状や巣を作る場所が種類によって異なります

発見した蜂を見分けることによって、どこに巣があるのかを大まかに特定し、駆除完了するまでの自衛のために役立てましょう。


表1: 日本で見られる黒い蜂の種類と特徴

蜂の種類 体長 見た目 危険性 巣の場所
チャイロスズメバチ 20~25mm 黒い体と茶色の頭 高い 木の枝、屋根の下
クロスズメバチ 10〜15mm 腹部に白い縞模様 中程度 土の中
クマバチ 20〜25mm 胸部に黄色い毛、丸い体型 低い 木材の中、竹の中
ドロバチ 15~25mm 腹部に細い黄色の縞模様 低い 木の根元、床下
クロアナバチ 25~30mm 細身で長い体、アリに似た見た目 低い 地面、砂地、芝生
オオハキリバチ メス:20~25mm
オス:15〜20mm
胸部に黄色い毛 低い 木の穴、建物の隙間

黒い蜂の種類と特徴を解説!

1. チャイロスズメバチ
攻撃性が高く、毒性も強い

ハダニの画像

大きさ: 20~25mm

見た目の特徴: 黒い体と茶色の頭

危険性: 高い(非常に獰猛)

チャイロスズメバチは、名前の通り上半身が茶色をしており、下半身が黒色をしているスズメバチです。

体長は20~25mmと蜂の中では大型で、普通のスズメバチと大きさはほとんど変わりません。

日本の黒い蜂の中でも最も攻撃的な性格をしており、他のスズメバチの巣を襲って住みつくこともあるくらい獰猛な性格をしています。

その獰猛さは蜂の中でもトップクラスです。
そのため巣に近づいたり、危害を与えてしまうと集団で人間に襲いかかってきてしまいます。


恐ろしいアナフィラキシーショックとは?

もし刺されてしまうと「アナフィラキシーショック」というアレルギー症状を引き起こす恐れがあります。アナフィラキシーショックとは、体内に入ったハチの毒が引き起こす急性のアレルギー反応です。

チャイロスズメバチに限らず、ハチに刺されてしまうと引き起こす危険性があり、非常な危険な急性なアレルギー反応です。
発症すると、数分から数時間以内に下記の症状が急速に進行します。

  • 呼吸困難:喉や気管支が腫れ、息苦しさや喘息の症状が生じる。
  • 血圧低下:急激な血圧低下により、意識がもうろうとする、めまい、失神などが起こる。
  • 皮膚の痒み:全身に発疹や赤みが広がり、強いかゆみが伴う。
  • 消化器異常:吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などが起こる。

アナフィラキシーショックは命に関わり、非常に危険です。

刺されてしまったら、応急処置として、すぐに患部を流水で洗い冷やしましょう。

もし上記のような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。医療従事者の指示に従って適切な処置を受けましょう。


2. クロスズメバチ
穏やかで小柄なスズメバチ

クロスズメバチの画像

大きさ: 10〜15mm

見た目の特徴: 腹部に白い縞模様がある

危険性: 中程度(基本的には襲ってこない)

スズメバチという名前がついていることから一見非常に危険性が高く、獰猛な性格をしているかと思うと思います。
しかしこのハチは意外にも穏やかな性格をしており、危害を加えない限り襲ってくることはありません。

しかし毒性はスズメバチらしく強力なので絶対に巣を刺激しないように注意しましょう。

全身が黒く、白い縞模様が入っているのが特徴で、大きさは10~15mmで細身な体をしており、スズメバチという名前のわりに小柄な体をしています。

また、地中に穴を開けて巣を作る地中性のハチなので、普通の蜂とは違い、蜂の巣が目に見えないため気がつかないうちに巣が大きく成長してしまっていることもあります。

もし現れた場合は庭の地中や家近くの地中に巣を作られている場合もありますので注意しましょう。


3. クマバチ
見た目は怖いが、とても温厚

クマバチの画像

大きさ: 20~25mm

見た目の特徴: 胸部に黄色い毛、丸い体型

危険性: 低い(ほとんど襲ってこない)

クマバチは全身が黒く、非常に太くがっしりとした体型を持ったハチです。体長は約20~25mmほどで、体型も相まって大きく見えるのが特徴です。

見た目は迫力がありますが、クマバチは非常に温厚な性格で、攻撃的ではなく人間に対しても無害です。巣を刺激しなければ襲ってくることはありません。

通常の蜂とは違い、木材や竹に穴を空けてその中に巣を作ります。目に見えないところに巣を作るので気がつかないうちに巣が成長していることもあります。
また木材に巣を作られると、家の倒壊や庭の木の倒木の可能性があるので注意が必要です。

蜜を食料源としているため、植物の受粉を助ける役割を持っており、私たちの農業や健康には欠かせない存在の1匹です。


4. ドロバチ
泥で小さな巣を作る

ドロバチの画像

大きさ: 15~20mm

見た目の特徴: 細い黄色の縞模様

危険性: 低い(ほとんど襲ってこない)

ドロバチは大きさは15〜20mmで、見た目がスズメバチに似ていることで有名です。

黒い体に細い黄色の縞模様が入っているのが特徴ですが、スズメバチと比べて体の黒色の面積が大きく、黄色の縞模様が細いという違いがあります。

また、ドロバチは名前の通り、土や泥を使って、木の根元や床下など土の中に巣を作ります。

ドロバチは非常に温厚な性格で、攻撃的ではなく人間に対しても無害です。巣を刺激しなければ襲ってくることはありません。


5. クロアナバチ
土に穴を掘って巣穴を作る

クロアナバチの画像

大きさ: 25〜30mm

見た目の特徴: 細身く長い体、アリに似た見た目

危険性: 低い(ほとんど襲ってこない)

クロアナバチは、黒く、細長い大型のハチです。その見た目は、アリに似ているのが特徴です。
しかし、その細長さからあまり”大きい”という印象は持たれづらいハチです。

その名前の通り、主に庭などの土の中に穴を開けて巣を作ります。クロアナバチが地中に巣を作ることで土壌の通気性を高めてくれるので、私たちに大きな恩恵を与えてくれるハチでもあります。

巣は土の中にあることに加え、小さく目立たないため、庭作業中に誤って巣を刺激しないよう注意が必要です。

クロアナバチは非常に温厚な性格で、攻撃的ではなく人間に対しても無害です。巣を刺激しなければ襲ってくることはありません。


6. オオハキリバチ
竹筒や木の穴に巣を作る

クロアナバチの画像

大きさ: メス:20~25mm、オス:15〜20mm

見た目の特徴: 胸部に黄色い毛

危険性: 低い(ほとんど襲ってこない)

オオハキリバチは、大型のハナバチの一種で、黒い体に、胸元に黄色の毛が生えています。

体長は性別によって大きく異なり、メスが20~25mmと中型で、オスが15〜20mmと小柄です。

ハキリバチ類は植物の葉を切り取り、それを使って巣を作ることから名付けられていますが、オオハキリバチは葉ではなく松脂(マツヤニ)で巣を作ります。

巣は基本的に竹筒か木の穴の中に作ります。
松脂で壁を作り、その上に花粉で作った花粉団子を敷き詰めて、その上に産卵する習性があります。

オオハキリバチは非常に温厚な性格で、攻撃的ではなく人間に対しても無害です。巣を刺激しなければ襲ってくることはありません。


黒い蜂とよく間違われる「アブ」について解説!

アブの中でもハエ目ハナアブ科に属する昆虫の総称である「ハナアブ」は見た目がミツバチやクマバチに非常に似ていることで有名です

そんなハナアブには「ハチモドキハナアブ」という種がおり、その名の通りハチに見た目が非常に似ており、その中でもドロバチに見た目が非常に似ています

ハナアブには、敵から身を守るための針がありません。そのため、ハチに姿を似せることで、敵がハチだと勘違いして襲ってこなくなるのだそうです。ハチと見た目を似せることで身を守っているのです。


ハナアブ

特徴:クマバチ・ミツバチに似ている

生息地:お花が群生している場所に集まる

見分け方:触覚・目・飛び方

ハナアブは花の咲く里山や高山のお花畑によく見られることができるアブです。蜜や花粉を採餌するために花にやってくるハエ科の代表種と言われています

ハナアブは胸部に毛が生えていることやフォルム大きさがクマバチやミツバチに似ています。
また、活動時期も初夏から初秋と、ハチの活動時期も被っています。

クマバチと違い、全身真っ黒な体をしている種類は少なく、黄色やオレンジ色の模様が入っている種類が多いことに加え、目が非常に大きく触覚が短いのが特徴です

非常に似ているため見分けるのが難しいですが、飛び方でも見分けることができます。
クマバチやミツバチは蛇行しながらゆっくり飛ぶのに対し、ハナアブはまっすぐに早く飛ぶのが特徴です

また、ハナアブはハエ科の昆虫なので種類によっては人を噛むこともありますが、毒は持っていません。しかし噛まれると血を吸われて赤く腫れることがあるので注意が必要です。


ハチモドキハナアブ

特徴:黒い蜂(特にクマバチ)に似ている

生息地:森林など木が多い場所に集まる

見分け方:飛び方

ハチモドキハナアブはその名の通りハチに非常に見た目が似ており、特にドロバチに非常に似ています
体長も15〜20mmであること腰の部分が細くくびれていること腹部に2本の黄色い縞模様があり、ドロバチの特徴に類似しいます。フォルムも似ていることから見分けるのは非常に難しいでしょう。

ハチモドキハナアブは普通のハナアブとは違い、森林などでよくみられることが多く、成虫はクヌギ、 シイ、 カシなどの樹液に集まります
しかし、花にも集まってくるので森林だけで見られるというわけではありません。

非常に似ているため、見た目で見分けるのが難しいですが、飛び方で見分けることができます。
クマバチは蛇行しながらゆっくり飛ぶのに対し、ハチモドキハナアブはまっすぐに早く飛ぶのが特徴です

また、ハチモドキハナアブはハエ科の昆虫なので種類によっては人を噛むこともありますが、毒は持っていません。しかし噛まれると血を吸われて赤く腫れることがあるので注意が必要です。


ハチを見つけたら絶対にやってはいけない行動とは??


走って逃げる

ハチは大きなものが素早く動くと攻撃されたと勘違いしてしまい、攻撃してくることがあります。逃げたい時は刺激を与えないようゆっくりしゃがんで静かに距離をとりましょう

踏み潰す

やられる前にやりましょうと言うのはハチ相手では間違いです。一撃で仕留めないと返り討ちに遭います。もし一撃で仕留められたとしても、体内にあるフェロモンが靴や衣服についてしまいます。すると他のハチたちがそのフェロモンに反応し、集団で襲ってきてしまいます

香水をつける

香水の匂いはハチの興味をひいてしまいます。フェロモンに似ている香り成分を使っている香水もあるため、ハチが家の近くで見られた時や、森に行くときは、絶対に香水を使うのはやめましょう。


頻繁に蜂を見かけるときは業者に依頼しよう!!

毎日家の近くで蜂が飛んでいる・・・
蜂が出入りしている蜂の巣を見つけた・・・

そんな時は害虫駆除のプロ専門業者に依頼して駆除してもらいましょう。

プロの業者に任せれば、蜂を巣丸ごとを確実に駆除してくれますし、蜂の巣が見つかっていなくても場所を特定してくれるので、確実に駆除することが可能です。

ホームレスキュー株式会社は皆さまが安心して生活できるよう、プロの害虫駆除の職人が確実な駆除・予防いたします。
駆除依頼を希望の方はお気軽に相談・見積もりしてさい。


業者にお願いするとき注意する事

業者に依頼する際には、以下の3点のポイントに注意します。

1.信頼性
業者の評判や口コミを確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。また、害虫害獣駆除は経験が非常に重要な世界なので、HPを見て実績のコラムがあったりと、実績が豊富そうな業者を選びましょう。

2.料金や作業内容
HPを見たり、電話をかけたりして費用や作業内容を確認し、明確であるかを確認しましょう。詳細な料金は実際に現場を見ないとわからないことが多いため、費用や作業料金が明確な複数の業者から見積もりを取って比較しすることを推奨いたします。また、最低料金がある場合があるため必ず確認しましょう。

3.保証内容
駆除したはずなのに蜂が駆除しきれてなかったなんてこともあります。そんなとき、保証がなかったり中身のない保証の場合、追加で費用がかかってしまいます。保証内容が明確であり、保証期間が長く安心できる業者にお願いしましょう。

ホームレスキュー株式会社は皆さまが安心して生活できるよう、プロの害虫駆除の職人が確実な駆除・予防いたします。
駆除依頼を希望の方はお気軽に相談・見積もりしてさい。

この記事の作成者
害獣駆除の専門家 ケーシーさん

害獣駆除センター
害獣駆除の専門家
元田 ケーシー


害獣駆除センターの害獣駆除の研究員です。害獣の生態や効果的な忌避方法を研究しています。記事で執筆している内容は、自社で試験調査した内容や、国内と海外の学術論文を基に情報提供しています。

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