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幼い頃、触っても丸まらないダンゴムシを見つけた経験がある人はいるのではないでしょうか。それがワラジムシです。間違えて見分けがつかないほど、その見た目はダンゴムシに非常に似ています。
ワラジムシが家の中や庭に出現すると、不快に感じる方も多いでしょう。特に湿気の多い落ち葉の下や床下などの場所では、ワラジムシが大量発生しやすいです。
そんな害虫と言われているわらじ虫ですが落ち葉を食べて土壌を豊かにしてくれる恩恵もあります。
本記事では、ワラジムシの特徴から発生場所、被害とその予防・駆除方法まで、専門業者であるホームレスキュー株式会社が詳しく解説します。
ワラジムシは、節足動物に分類される小型の無脊椎動物です。
その体長は約10~15mmで、体は平たい長楕円形をしており、全身が外骨格に覆われています。この外骨格は、体を保護するだけでなく、乾燥から守る役割も果たしています。
ワラジムシの体色は主に灰色や茶色で、環境や個体によって微妙に色合いが異なることもあります。また、体表には細かい模様や線が見られ、これは個体によって様々です。
ワラジムシは夜行性で、光を避ける性質があるため、日中は暗い場所や物陰に隠れていることが多いです。夜間になると、エサを求めて活動を始めます。
ワラジムシとダンゴムシは見た目が非常に似ていますが、明確な違いがあります。
まず、ワラジムシの体は名前の由来である「草履(ぞうり)」のように平たいのが特徴です。そのため、ダンゴムシのように球形に丸まることができません。
また、ダンゴムシの体色は一般的に黒色や濃い灰色で、光沢があり、非常に硬い殻を持っています。その一方で、ワラジムシは茶色や灰色で光沢はなく、殻はダンゴムシと比べ柔らかいです。
ダンゴムシは天敵から身を守る時に体を丸めますが、ワラジムシは丸まることができないため身の危険を感じた時は走って逃げます。そのためワラジムシは足が速く、捕まえようとすると逃げるという特徴があります。
ワラジムシには尾肢という2本の突起がお尻から出ています。ダンゴムシも尾肢は持っていますが、常に隠れているので見た目で見分ける時には、お尻に突起があるかどうか注目して見てみましょう。
ワラジムシもダンゴムシも全国的に生息していますが、ワラジムシは関東以北に多く、ダンゴムシは関東以南に多い傾向にあります。
ワラジムシは湿った場所を好むため、主に湿気がこもっているジメジメした場所に発生します。
特に屋外では、落ち葉や枯れ葉が積もった場所、植木鉢の下、花壇など、常に湿気がある場所が発生源となります。ゴミ捨て場などもワラジムシの格好の生息地です。
屋外では長期間放置された落ち葉や枯れ葉の下は、土から蒸発した水分が葉に付着しているため長い時間放置されている落ち葉の下は非常に湿気がこもっているため注意が必要です。落ち葉を取り除いて、湿気のある場所をなるべく減らすようにしましょう
植木鉢の下や花壇は水やりをする関係上、土が湿っている状態が長く続いている場合が多いので、湿気が多く、ワラジムシが好んで生息しています。定期的に土を混ぜて湿気がこもらないようにしましょう。
また雨が降った後はワラジムシが地表に出てくることが多いです。その後の数日間は湿気がこもってしますので今までいなかった場所にもワラジムシが生息してしまうことがあります
屋内では、床下や浴室の周辺などもワラジムシの主な発生場所となります。
特に古い建物など換気ができない場所では、湿気がこもりやすく、ワラジムシが発生しやすい環境になっています。
屋内にワラジムシが発生すると、食べ物を求めて動くことがあります。夜行性のため気づかないうちに被害に遭ってしまっていることもあります。
家の中でワラジムシを見つけたら、湿気が多い場所から侵入経路を特定しましょう。
床下は湿気がこもりやすい場所であり、換気が不十分なことが多いため生息していることが多いです。ジメジメしており暗いためワラジムシにとって最高の環境です。
また、浴室周辺は湿気が溜まりやすいため窓がある場合などは注意が必要です。
さらに、ベランダは水捌けが悪かったり、落ち葉が溜まっていたりするとワラジムシが発生してしまいます。ワラジムシは体が平べったいため、小さい個体などはベランダの窓の隙間から侵入する恐れがあります。
また、梅雨の時期や台風後は、家内の湿度が急激に上昇するため特に注意しましょう。
ワラジムシは一年を通して見かけることができますが、特に活動が活発になるのは4月から10月頃です。
この時期は気温と湿度が適度に保たれており、ワラジムシにとって理想的な環境が整っています。
特に4月~6月、9月~10月の温暖な時期には、繁殖活動が盛んに行われ、ワラジムシの数が急増します。
春先には冬を越したワラジムシが活発に動き出し、秋には冬に備えてエサを求めて活発に行動します。この時期に庭や家の周りでワラジムシを見かけることが多いでしょう。
また、夜行性のため、昼間は見かけなくても、夜に多く出現することがあります。
年間を通して注意が必要ですが、特にこの活動が活発になる時期には、発生を予防する対策を強化しましょう。
ワラジムシは、時に作物に被害を与えることがあります。
特に若い苗や根をかじることで、農作物に被害を与えることがあります。気がつかないうちに作物の成長が阻害され、収穫量が減ってしまう可能性があります。
特に家庭菜園をやっているご家庭では、ワラジムシの被害がある場合、大きな被害を受けてしまうのでしっかりと予防・駆除するようにしましょう。
一方で、ワラジムシは土壌の分解を助ける役割も持っており、枯れ葉や有機物を分解して豊かな土壌作ってくれます。これにより、土壌の通気性が向上し、他の植物にとってもいい影響を与えます。
しかし、その存在が過剰になると、作物への被害が大きくなるため、ワラジムシが大量発生した場合は迅速に駆除しましょう。
ワラジムシの発生を予防するためには、湿気のこもる場所をなくしましょう。
家の周りには湿気がこもっている場所が思っているよりたくさんあります。
湿気がこもりがちな場所に対策をすることでワラジムシの発生を抑えることができるので、これから紹介する対策を実践してみてください。
屋外では長期間放置された落ち葉や枯れ葉の下は、土から蒸発した水分が葉に付着しているため、長い時間放置されている落ち葉の下は非常に湿気がこもっているため注意が必要です。
ワラジムシにとっての最高の住処であり、最高の食糧でもあるため、家の周りに落ち葉や枯れ葉が落ちている場合は定期的に掃除をしましょう。
植木鉢の下は非常に湿気が溜まりやすいです。そのためずっと置きっぱなしにしているとワラジムシにとって最高の住処になってしますため、定期的に植木鉢を動かすことによって予防しましょう。
また、画像のようにプランタースタンドで植木鉢を浮かせても良いでしょう。
また、外に置いてあるBOXやバケツなどの下も、雨の影響で湿気がこもっていることがあるので、定期的に換気するか移動させて予防しましょう。
土は表面が乾燥しているように見えても、少し掘り起こすと湿っている色が変わった土が出てきます。
掘り起こすことによって、中にある湿った土が地表に出てきて乾燥させることができるので、土の中の湿気を減らすことができます。被害がひどい時は土を掘り起こしてワラジムシの発生を予防しましょう。手間のかかる作業ですが、非常に効果的なのでおすすめです。
ワラジムシは体が薄っぺらいためわずかな隙間からも家の中に侵入してきます。
隙間さえあれば窓やドアから侵入する恐れがあるため、隙間があった場合は市販の隙間埋めテープなどを使用して侵入経路をなくしましょう。
床下は暗くジメジメしているため、ワラジムシにとって最高の環境です。
床下は十分に換気できていないことが多いので、換気口を設置したり、換気扇を設置することで予防できます。
床下を除湿したり換気口、換気扇を設置するのは個人では知識と技術が必要なので専門業者にお願いすることをおすすめします。
また、上記で解説した予防方法と忌避剤併用することで、屋内屋外に関わらずワラジムシ発生の予防になり、再発を防ぐこともできます。
日常的なメンテナンスと合わせて、忌避剤を組み合わせることで、効果的なワラジムシの予防にな流のでおすすめです。
おすすめの忌避剤
住友化学園芸 不快害虫剤 サンケイデナポン
サンケイデナポンは撒くだけで、ワラジムシを誘引し、食べさせて退治する薬剤です。散粒容器入りなので、散布しやすく手を汚さず手軽に使用できます。
ワラジムシを見つけたら市販の駆除剤を使用して駆除しましょう。
屋外で見つけた場合は1匹だけでなく、数十匹いる可能性が高いので、可能性がある場所を探し、徹底的に駆除しましょう。
その後、住処になっていそうな場所の除湿をして、予防することも忘れないようにしましょう。
また、屋内で見つけた場合、ワラジムシは非常におとなしい生き物なので簡単に捕えることができます。捕まえて外に逃がしてもいいのですが、もう一度侵入してしまう可能性もあるので、逃すのではなく必ず駆除するようにしましょう。
長期間効果が持続するタイプの殺虫剤もありますので、再発防止にも効果的です。
おすすめの殺虫剤
虫コロリアース エアゾール
虫コロリアースは速効性、致死効果にすぐれている殺虫剤で、ワラジムシはもちろん150種類の虫を駆除することができます。また、待ち伏せ効果もあるので発生しやすい場所の周辺に噴射しておくことで、1ヶ月の間近付いてきたワラジムシを駆除してくれます。さらに使いやすい2Wayノズルを採用しているので、奥に入り込んでしまったワラジムシも確実に駆除することができます。
予防しても駆除しても全く改善されない・・・
何年もワラジムシの被害にあっている・・・
そんな時は害虫駆除のプロ専門業者に依頼して駆除してもらいましょう。
プロの業者に任せれば、的確にワラジムシの発生場所、侵入場所を特定することができるので、確実に駆除・予防することができます。
ホームレスキュー株式会社は皆さまが安心して生活できるよう、プロの害虫駆除の職人が確実な駆除・予防いたします。
駆除依頼を希望の方はお気軽に相談・見積もりしてさい。
ワラジムシは、見た目がダンゴムシに似ているため混同されがちですが、丸まらない点や見た目などに違いがあります。
ジメジメして暗い環境を好み、落ち葉や枯れ葉の下、植木鉢や花壇、床下などに生息しています。
落ち葉や枯れ葉の掃除、植木鉢の移動、床下の換気など、湿気を取り除くことで予防することができます。
ワラジムシを見つけた際は、市販の駆除剤を使って確実に駆除しましょう。
そんなワラジムシは作物を荒らしてしまうという被害を与えてしまう恐れがあります。しかし、土壌の分解を助けてくれる役割があり、土壌の通気性をよくしてくれるという恩恵もあります。
また、被害が広がったり、自力での駆除が難しい場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。ホームレスキュー株式会社では、確実な駆除・予防対策を提供し、皆さまの快適な生活環境をサポートします。ぜひお気軽にご相談ください。