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ムカデが現れた!!でもムカデにしては丸っこい見た目をしている…なんて経験はありませんか??
もしかしたらそれは「ヤスデ」かもしれません。
梅雨や雨の多い季節になると、突然大量発生するヤスデ。
ヤスデは通常、自然環境で落ち葉や腐植物を分解する「益虫」として知られています。
あの小さくて足の多い見た目に驚いた経験をお持ちではないでしょうか?私たちの生活に大きな害はないものの、大量発生すると気持ち悪くて困ってしまいますよね。
大量発生してしまったらどう対処すればよいのか分からず困ってしまうと思います。
本記事では、ヤスデの生態や発生原因を掘り下げながら、家庭で実践できる簡単な駆除方法や予防方法について詳しく解説します。
ヤスデは、多足類ヤスデ綱に属する節足動物の総称のことを言い、日本には約200種類が生息しています。
ヤスデはムカデに似ていることでよく知られ、ムカデと同じく「多足類」の一種です。
体長は種類によって異なりますが、小さい種類では約5mm、基本的には約20〜50mm程度と意外と小さい体をしています。
体幅は約3mm程度で、丸みを帯びた細長い胴体を持っています。
胴体は多数の節(体節)から成り、それぞれの節に2対の足が生えています。そのため、まるで毛のようにウジャウジャと生えており、100〜200本の足が生えています。
見た目の不快さはこの足が原因でしょう。
体色は黒や灰色などの無彩色から褐色や黄色などの明るい色まで様々な色をしています。
ヤスデは毒は非常に弱く、人を咬むこともありません。
そのうえ、土の中にいるヤスデは自然界では腐った植物や枯葉を分解し、土壌を肥沃にしてくれるため「益虫」と呼ばれています。
土の中にいる益虫ということで「ミミズ」と似た虫ですが、その見た目や大量発生することから害虫と呼ばれてしまっているかわいそうな虫です。
益虫と呼ばれる反面、刺激を与えると臭い液を放つため、落ち葉や雑草の下にいたヤスデを知らず知らずのうちに踏んでしまったりすると、そこら一帯に悪臭を放つ危険性があり駆除が必要になる場合があります。
また、その臭い液に軽微な毒があり、皮膚についてしまうと少しヒリヒリするような症状が出ることがあります。
さらに、その見た目が気持ち悪いことで知られており、大量に現れた場合は非常に不快な気持ちになるので駆除することをおすすめします。
時期 | ヤスデの活動内容 |
---|---|
4月〜10月 | ヤスデの活動時期。 |
4月〜5月 | 地中で幼虫が成長して成虫となる。 |
8月~10月 | ヤスデの繁殖期。一度に100〜200個の卵を産む。(成虫は産卵後に死んでしまう) |
10月〜11月 | 卵が孵化する。 |
12月~3月 | 幼虫が地中で越冬する。 |
ヤスデ主に春から秋の間に活動します。
特にヤスデが発生しやすいのは梅雨の時期である5〜7月と雨が多い秋の9〜11月です。雨
が多く降る時期に活動が活発になります。
8月から10月はムカデの繁殖期に入ります。地中の中に一度に100個から200個の卵を産みますが、産卵後は成虫は死んでしまいます。
11月ごろに孵化しますが、孵化した幼虫は土の中で生活しそのまま越冬します。越冬中に幼虫は成虫になり、4月ごろから成長したヤスデが地表に現れるようになります。
ヤスデは大量発生する性質があります。なぜ大量発生してしまうのか、その2つの理由を解説します。
ヤスデは普段は地中にいますが、梅雨の時期や秋の雨が多い季節に地表に現れる可能性が高まり、その活動が活発化します。
その理由は、雨が多く降ると地中の水分量が増え過ぎてしまうことが原因です。
地中の水分量が増えると、ヤスデは呼吸ができなくなってしまい、大量のヤスデが地表に上がってきます。
地表から出てきたヤスデは湿気が多い場所を求めて行動するため、家の庭などに湿気の多い場所があった場合、ヤスデが集まりやすくなります。
また、室内に侵入してくる恐れもあるので注意しましょう。
【庭の湿気が溜まりやすい場所】
なぜ、大量のヤスデが一斉に現れるのかというと、一度に大量に産卵することが関係しています。
ヤスデは1度に100〜200個という大量の卵を産みます。その卵を地中の1箇所に産みつけます。
春になると一斉に孵化し、雨が多く降ると一斉に地表に上がってきてしまいます。
そのため、梅雨時期や雨が多い秋には成虫となった個体が一斉に姿を見せるのです。
これらが大量発生の原因となっています。
ヤスデとムカデは見た目がよく似ているということで有名ですが、似ているのは見た目だけでそのほかの特徴は大きく異なります。
下記の表が主な相違点になります。
ヤスデ | ムカデ | |
---|---|---|
大きさ | 約20〜50mm | 約5〜30cm |
見た目 | 丸みを帯びた円筒形の体 | 平べったい体 |
毒性 | 無毒で人を咬むことはない | 毒を持ち、人を咬む危険性がある |
性格 | おとなしい | 凶暴 |
節の数 | 約30〜80個 | 約10〜20個 |
足の数 | 一つの節に2対(計4本)の足がある | 一つの節に1対(計2本)の足がある |
生息地 | 土の中 | 石や落ち葉の下 |
主な役割 | 落ち葉や腐植物質を分解する益虫 | 小昆虫を捕食する肉食性の害虫 |
体の動き | ゆっくりと動く | 素早く移動する |
ムカデはヤスデよりも体が大きく、平べったい見た目をしています。
またウジャウジャと足が生えているヤスデとは違い、節が少ないことから足の本数も少ないです。
安全でおとなしいヤスデに対し、ムカデは凶暴な性格に加え強力な毒を持っています。そのうえ、素早く動くため注意が必要です。
ムカデの駆除方法を専門業者が紹介!!
まず大前提として、基本的には駆除はしなくてもいいです。
私たち人間に害がなく、自然の土壌を肥沃にしてくれる「益虫」なので放置しておいても問題ありません。
しかし家の中に侵入してきてしまった際は駆除することをおすすめします。
駆除する場合は殺虫剤か凍結スプレーを使用しましょう。
ヤスデは刺激を受けると悪臭を放ちますが、殺虫剤は即効性があるため悪臭を出す前に駆除することができます。
殺虫剤を選ぶときはヤスデに効果があるものを使用しましょう。
おすすめの殺虫剤
キンチョウ ムカデキンチョール
ムカデキンチョールはヤスデを速攻駆除できる殺虫剤です。
行動停止成分を配合しているのでジタバタする前にヤスデを駆除することができます。
屋外ではもちろん屋内で使用することができるので、家の中でも安全に使用できます。
使用前はパッケージに記載の注意事項をよく読んでご使用ください。
市販の殺虫剤は、子供やペットがいる家庭では使用を躊躇してしまうと思います。
そんな時に便利なのが「凍殺スプレー」です。このスプレーは殺虫成分を含まず、瞬間冷却によってヤスデを駆除します。冷却による駆除は即効性もあるうえ掃除も簡単です。
おすすめの凍結スプレー
虫コロリアース 凍らすジェット
虫コロリアース凍らすジェットは-85℃の超凍結効果でヤスデを速攻駆除してくれます。
殺虫成分を使用していないのでお子様やペットがいる家庭、キッチン周りやクローゼット、ベットの近くで使用しても安心安全に使用できます。
使用前はパッケージに記載の注意事項をよく読んでご使用ください。
家の周りに大量発生してしまって、気持ち悪いからどうしても駆除したい・・・
そんな時はどうすればいいのでしょうか。
その場合は「忌避剤」を使用することをおすすめします。
忌避剤にはいくつかの種類がありますので紹介します。
スプレータイプは他の商品と違い、壁にも使用できます。
ヤスデは壁をつたって侵入してくることもありますので、侵入の可能性がある特定の場所を囲むように噴射して使用しましょう。
例えば、窓枠や換気口周り、室外機周りなど、ヤスデの侵入箇所となっている場所がいいでしょう。
屋外で使用するので、防水の有無やどのくらい効果が持続するかを確認して選びましょう。
おすすめのスプレータイプ忌避剤
イカリ消毒 ムカデパウダージェット
ムカデパウダージェットは液と粉の相互作用で強力な待ち伏せ殺虫効果があります。
約2ヶ月待ち伏せ効果が続き、近づいてきたヤスデを駆除してくれます。
家の周りはもちろん、窓枠や換気口周りにも使用することができます。
使用前はパッケージに記載の注意事項をよく読んでご使用ください。
パウダータイプは、家を囲むように散布することで、そこから内側に侵入してくるのを防ぐことができます。
特に侵入経路が特定できる場合には、そこに重点的に散布するのが効果的です。
換気口の周りなども忘れずに使用しましょう。
屋外で使用するので、防水の有無やどのくらい効果が持続するかを確認して選びましょう。
おすすめのパウダータイプ忌避剤
虫コロリアース 粉剤
虫コロリアース粉状は家の周りに撒くことで、ヤスデはもちろんその他の寄ってきたさまざまな害虫を速攻駆除してくれます。
また、撥水性のパウダーになっているので、雨や湿気に強く、効果が長続きします。
使用前はパッケージに記載の注意事項をよく読んでご使用ください。
置くだけタイプは、置いておくだけで周辺からヤスデが侵入してくるのを防ぎます。
玄関や庭先の窓周辺に置くのがおすすめです。
置くだけなので非常に簡単で、小さく目立たないので景観を気にしている人にもおすすめです。
おすすめの殺虫剤
アースムカデコロリ
ムカデコロリはヤスデを誘引して駆除してくれます。室内への侵入を防ぎ駆除することが可能です。
窓際や玄関先などの家の周りに設置しておくことで、1ヶ月の間効果を発揮します。
薬剤を誤飲することがないので、お子様がいるご家庭やペットを飼っているご家庭も安心して使用できます。
駆除の方法について詳しく知りたい方はこちらの動画をご覧ください!!
家の近くでヤスデを見かけた・・・
家の中に侵入してきてしまった・・・
去年発生したから今年も発生してしまうのではないか不安・・・
そんな時は、家に侵入しないために徹底的に予防しましょう。
予防する上で大事になってくるのは以下の2点です。
どのような対策をすればいいのか解説します。
ヤスデが家の中に侵入しないようにするには、物理的に侵入経路を封鎖することが重要です。
以下の方法を試してみましょう。
玄関ドアの隙間や窓枠の小さな隙間はヤスデの侵入経路となります。
もし、隙間がある場合はそこからの侵入も考えられますので、隙間テープを貼って物理的に侵入を防ぎましょう。
換気扇や通気(換気)口はヤスデの恰好の侵入経路です。
侵入の危険性がある場所に防虫フィルターを取り付けると、そこからヤスデが侵入するリスクを大幅に低減できます。
特に外と直接繋がっているタイプの換気扇を使用しているご自宅は侵入のリスクが非常に高いので注意しましょう。
ヤスデは湿気の多い環境を好むため、地上に出てきたヤスデは雨を避けることができて湿気の多い場所に集まってきます。
そのため、家の周りに湿気が多く雨が避けられる場所があるとそこに集まってしまいます。
以下の方法でヤスデが寄ってこない環境を作りましょう。
ヤスデが集まりやすい場所として、落ち葉の下や雑草の下などが挙げられます。
庭や家の周囲に落ち葉が溜まっていたりままだと、ヤスデがそこに集まりやすくなります。
特に梅雨前や秋前には念入りな清掃を行い、ヤスデが寄りつく環境を減らしましょう。
庭や家の周囲の水はけを改善し、ヤスデが住みつきにくい、地上に出てこない環境を作りましょう。
庭などに土がある場合、そこにすでに住み着いている可能性や逃げてきたヤスデが住み着いてしまう場合があります。
その対策として、防草シートを敷いた上に砂利を敷き詰める方法が効果的です。
防草シートは砂利が埋もれるのを防ぐのと、外からヤスデが入ってくるのが防げます。
砂利は水はけを良くする役割を果たすので、すでにいるヤスデが地上に出てくるのを防ぐことができます。
梅雨前に以下の駆除アイテムを準備しておくことで、ヤスデが発生しても迅速に対応することができます。
予防しても駆除しても全く改善されない・・・
何年もヤスデの被害にあっている・・・
そんな時は害虫駆除のプロ専門業者に依頼して駆除してもらいましょう。
プロの業者に任せれば、的確にヤスデの発生理由を特定し、専門の道具を使用するので、確実に駆除・予防することが可能です。
ホームレスキュー株式会社は皆さまが安心して生活できるよう、プロの害虫駆除の職人が確実な駆除・予防いたします。
駆除依頼を希望の方はお気軽に相談・見積もりしてください。
業者に依頼する際には、以下の3点のポイントに注意します。
1.信頼性
業者の評判や口コミを確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。また、害虫害獣駆除は経験が非常に重要な世界なので、HPを見て実績のコラムがあったりと、実績が豊富そうな業者を選びましょう。
2.料金や作業内容
HPを見たり、電話をかけたりして費用や作業内容を確認し、明確であるかを確認しましょう。詳細な料金は実際に現場を見ないとわからないことが多いため、費用や作業料金が明確な複数の業者から見積もりを取って比較しすることを推奨いたします。また、最低料金がある場合があるため必ず確認しましょう。
3.保証内容
駆除したはずなのにヤスデが駆除しきれてなかったなんてこともあります。そんなとき、保証がなかったり中身のない保証の場合、追加で費用がかかってしまいます。保証内容が明確であり、保証期間が長く安心できる業者にお願いしましょう。
ホームレスキュー株式会社は皆さまが安心して生活できるよう、プロの害虫駆除の職人が確実な駆除・予防いたします。
駆除依頼を希望の方はお気軽に相談・見積もりしてください。
本記事ではヤスデの特徴から駆除・予防対策について解説しました。
ヤスデは自然界では益虫としての役割を果たしますが、大量発生し家庭内に侵入すると生活に支障をきたすことがあります。
ヤスデにお悩みの方でもそう出ない方でも、本記事で紹介した駆除方法や予防方法を実践して、ヤスデからの被害を受けないようにしましょう。