ハチの駆除ってどうすればいいの?



蜂の巣は自分で駆除していいの?

蜂の巣の駆除は一見すると簡単そうに見えますが、実際にはたくさんの危険があります。蜂の種類によっては非常に攻撃的であり、刺されると危険なアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。特にスズメバチは攻撃性が高く、駆除作業中に集団で襲ってくることも珍しくありません。また、巣が大きい場合や家の構造物に深く入り込んでいる場合は、自力での駆除が難しいことが多いです。

そのため、蜂の巣の駆除を自分で行う場合は、十分な知識と準備が必要です。自己判断での駆除は避けよう!

アシナガバチやスズメバチの巣の駆除は命を落とす可能性があるため、できるだけ駆除業者に依頼しよう!

蜂の種類と見分け方

蜂の巣を駆除する前に、まず蜂の種類を特定することが重要です。以下に、一般的な蜂の種類とその見分け方を紹介します。

ミツバチの特徴

  • サイズと形状: ミツバチは約1.2~1.5センチメートルの長さで、丸みを帯びた体型をしています。
  • 体の色: 黒と黄色の縞模様が特徴で、全体的に毛が多いです。
  • 行動: 社会的で、花から花へと飛び回り花粉を集める姿が見られます。比較的おとなしく、攻撃性は低いです。

スズメバチの特徴

  • サイズと形状: スズメバチは3センチメートルを超えることがあり、体型は細長く、力強い印象です。
  • 体の色: 黒と黄色、またはオレンジと黒の縞模様があり、毛は少ないです。
  • 行動: 非常に攻撃的で、巣を守るために積極的に攻撃します。飛行も素早く、他の昆虫を捕食する姿が見られます。

アシナガバチの特徴

  • サイズと形状: アシナガバチは体長2~3センチメートルで、細長い体型と長い脚が特徴です。
  • 体の色: 黒と黄色の縞模様があり、体は比較的滑らかです。
  • 行動: 攻撃性はスズメバチほど強くありませんが、巣を刺激されると攻撃します。昆虫を捕食し、幼虫に与える姿が見られます。

★見分け方のポイント★

  1. 体のサイズと形状
    • ミツバチは小さくて丸い。
    • スズメバチは大きくて力強い。
    • アシナガバチは細長くて長い脚を持つ。
  2. 体の色と毛の有無
    • ミツバチは黒と黄色の縞模様で毛が多い。
    • スズメバチは黒と黄色、またはオレンジと黒の縞模様で毛が少ない。
    • アシナガバチは黒と黄色の縞模様で、滑らかな体。
  3. 行動
    • ミツバチは花から花へと飛び回る。
    • スズメバチは攻撃的で他の昆虫を捕食。
    • アシナガバチは比較的おとなしいが、巣を守るために攻撃することがある。
  4. 巣の場所と形状
    • ミツバチは木の空洞や人工の巣箱に六角形の巣を作る。
    • スズメバチは地中や木の中に丸い巣を作る。
    • アシナガバチはオープンな場所に傘のような形の巣を作る。

蜂の巣の駆除を自分でやる方法

蜂の巣を自分で駆除する場合、以下の手順に従って安全に作業を行うことが重要です。

時期の選定
駆除作業は蜂が活動を抑える夕方から夜間に行うと安全です。日中は活動が活発なため、刺されるリスクが高まります。
防護服の準備
防護服を着用し、肌の露出を最小限に抑えます。手袋や長靴、帽子も忘れずに装着しましょう。
駆除スプレーの使用: 市販の蜂駆除スプレーを使用します。スプレーは巣に向かって直接吹きかけ、蜂が動かなくなるまで待ちます。
巣の撤去
スプレーが効いた後、巣を慎重に撤去します。ゴミ袋に入れ、密閉してから処分します。
これらの手順を守ることで、蜂の巣を安全に駆除することができます。しかし、少しでも不安がある場合は、無理をせず専門業者に依頼することをお勧めします。

自分で蜂の巣を駆除するための準備物

自力で蜂の巣を駆除するためには、以下の準備物が必要です。

防護服


蜂に刺されるのを防ぐために、防護服は必須です。全身をしっかりと覆うことができる防護服を準備しましょう。できれば、厚手の素材でできているものを選び、蜂の針が貫通しにくい仕様のものを使用するのがいいでしょう。

頭を保護するもの


頭部は蜂にとって攻撃しやすい部位です。専用の防護ヘルメットやフード付きの防護ネットを使用して頭を守りましょう。視界を確保しつつ、蜂が侵入しないように作られたものを選びましょう。

手袋と長靴


手や足も刺されやすい部位です。厚手のゴム手袋や皮手袋、そして長靴を着用しましょう。手袋は腕全体を覆う長さのものが理想的です。長靴は足首までしっかりカバーできるものを選びましょう。

殺虫剤の選定


市販されている蜂専用の殺虫剤を用意します。スプレータイプのものが使いやすく、遠くからでも蜂の巣に効果的に噴射できます。使用方法を事前に確認し、安全に取り扱うように注意しましょう。

ゴミ袋と虫取り網

駆除した蜂の巣を処理するために、大きなゴミ袋を用意しましょう。また、飛び回る蜂を捕獲するために虫取り網も役立ちます。駆除後の蜂の処理や巣の回収に使いましょう。

懐中電灯


蜂の巣駆除は、蜂の活動が少ない夜間や早朝に行うのが安全です。そのため、暗い中での作業をサポートするために強力な懐中電灯を準備しましょう。ヘッドライトタイプも両手が使えて便利です。


これらの準備物を事前に揃えておくことで、作業中のトラブルを避けることができます。特に防護服は重要で、刺されるリスクを大幅に減少させます。

蜂の巣駆除サービスと料金相場

蜂の巣駆除サービスを利用する場合、料金相場は以下のようになります。

スズメバチの巣駆除: 1万円〜3万円
アシナガバチの巣駆除: 5千円〜1万円
ミツバチの巣駆除: 無料〜1万円(ミツバチは保護対象となる場合があり、養蜂家が無償で引き取ることもあります)
駆除サービスは、安全かつ迅速に作業を行うため、特に大型の巣や攻撃性の高い蜂の巣の駆除にはおすすめです。また、駆除後のアフターケアや再発防止策も提供している業者が多いため、安心して利用することができます。

この記事の作成者
害獣駆除の専門家 ケーシーさん

害獣駆除センター
害獣駆除の専門家
元田 ケーシー


害獣駆除センターの害獣駆除の研究員です。害獣の生態や効果的な忌避方法を研究しています。記事で執筆している内容は、自社で試験調査した内容や、国内と海外の学術論文を基に情報提供しています。

地域別駆除実績

関西エリア

関東エリア

東海エリア