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ハチは私たちの日常生活を脅かす恐ろしい昆虫です。ハチを見かけたときはその種類や特徴を正しく理解しておくことで正しい判断ができ、自分の身を守ることができます。この記事では、日本に多く生息しており、人を刺す習性があるスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの見分け方や特徴、生態について詳しく解説します。
目次
主なハチの種類
スズメバチ
毒性と脅威性が高く体が大きい
体長17~30mm
オレンジ色で足が黒い
ミツバチ
性格は穏やかで自ら攻撃しない
体長10~13mm
体は太くふわふわした毛が特徴
アシナガバチ
おとなしい性格だが攻撃することもある
体長12~26mm
黄色系の色で足も黄色く長い
日本にはさまざまな種類のハチが生息しており、その数は4000種類を超えると言われています。このうち人を刺すハチはスズメバチ、ミツバチ、アシナガバチの3種類です。
それぞれ独自の特徴と生態を持っており、それぞれに注意すべき点があります。
ここからそれぞれのハチの見分け方や、どのような特徴や生態があるかを知っておくことで、いざハチを家の近くで見つけたときに正しい対処をすることができます。
スズメバチは、日本で被害が最も多いハチです。体長は最大50mmに達し、体の大きさも巣の大きさもハチの中で最大級です。
見た目はオレンジ色と黒の縞模様が特徴的で、アシナガバチと違い、黒い足を持っています。
主に森や人里近くの木に巣を作りますが、家の軒下に作ることもあります。コガタスズメバチなど土の中に巣を作る種類もいます。
スズメバチの巣の特徴として特徴的な巣の模様と大きさがあります。模様は扇形が連なった模様をしており、凸凹しています。大きさは最大70cmになりミツバチより小さいですが、ハチの中では最大級のサイズです。
巣に近づくと襲われるため、スズメバチの巣には絶対に近づかないようにしましょう。
スズメバチの活動時期は3月から11月で、最も活発に活動するのが7月から9月です。
夏前になると春に生まれた幼虫が成虫になります。働きバチになったハチが飛び回るようになり、7月から9月にかけてスズメバチはよく見られるようになります。7月ごろになると巣の大きさも最大になり、攻撃性が最も高まります。巣の近くを通るだけでスズメバチが攻撃してくることがあるため、特に注意が必要です。
9月から10月の間には女王バチが生まれるため、働きバチたちは女王バチを守るために活発に活動します。気温が下がるとともに活動は徐々に落ち着き始め、11月にはスズメバチの姿はほとんど見られなくなります。
スズメバチは主に陽が昇ってから沈むまでの間に活発に活動します。
スズメバチは陽が昇ると同時に活動を始め、働き蜂たちは巣の外にエサを探しに出かけます。昼間は暑さで、朝よりも動きは鈍くなりますが、活発に飛び回っています。ハチも人間と同じく夏の暑さには勝てないようです。そして日が暮れるとともにエサを持って巣に帰宅します。
スズメバチはその攻撃性と強力な毒を持つことで知られており、非常に危険な存在です。スズメバチの巣の近くを通り過ぎたり、巣を刺激したりすることは絶対にやめてください。攻撃される可能性が高まります。刺された場合、非常に強い痛みが襲い、時には生命を脅かすことさえあります。
なぜならば、スズメバチは一度刺しただけでなく、何度も刺してくることがあるため、大きな怪我を負うことがあります。また、スズメバチはフェロモンを分泌して他の個体を呼び寄せ、集団で攻撃を行うこともあります。
スズメバチに刺された際、アナフィラキシーショックを引き起こすことがあります。アナフィラキシーショックとは、体内に入ったスズメバチの毒が引き起こす急性のアレルギー反応です。
発症すると、数分から数時間以内に下記の症状が急速に進行します。
アナフィラキシーショックは命に関わり、非常に危険です。刺された直後に上記のような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。医療従事者の指示に従って適切な処置を受けましょう。
春になると、女王バチが1匹で巣を作ります。4月から9月ごろまで産卵を続け、10月に女王の現役を退くまで多いときには1日に1000個から2000個産卵します。
6月ごろに初めての働きバチが生まれ、正式に「女王バチ」が誕生します。7月になると繁殖期になり、巣の大きさは最大になります。そのため、生まれた働きバチたちが活発に活動し始め、最もハチたちが凶暴になります。9月ごろには群れの規模がピークに達し、女王バチは現役を引退します。
10月ごろに新女王バチが生まれると、12月にかけて冬を越す準備に入ります。11月には女王バチ以外は全滅し、巣はもう使われなくなりすっからかんの状態になってしまいます。
そして4月になるとまた冬を超えた女王バチが巣を作り始め、スズメバチの一年が始まります。
ミツバチの体長は10〜13mmと小柄で丸っこい体型をしています。体全体はふわふわとした体毛に覆われており、花粉を効率的に集めるために役立っています。
巣は最大100cmにもおよび、スズメバチよりも大きな巣を作ります。板が垂れ下がって何枚も重なっているような特徴的な形をしており、床下や屋根裏部屋、物置の中などに作ります。一つの巣には多い時で最大6万匹のミツバチたちが住んでいます。
巣が非常に特徴的なので、上記のような巣を見つけてしまえばすぐにミツバチと特定することができるでしょう。
ミツバチの活動時期は他のハチより比較的長く2月から11月で、最も活発に活動するのが2月から6月と9月から11月です。
2月から6月は7月から8月の休息期間のために、蜜をたくさん蓄えておこうとするため働きバチたちが活発に飛び回り蜜を集めます。活動開始直後の2月から繁殖活動が始まり、5月からは働きバチがどんどんと生まれてきます。それに加え、5月には新たな女王バチが生まれるため、5月から6月は特に活動が活発になります。
9月から10月は夏の休息を取ったミツバチたちが活動を再開し、繁殖活動も再開します。夏の休息の間に蓄えていた蜜はそこを尽きてしまうため、減った蜜を再び蓄え、11月以降から始まる越冬の準備に入るため活動が活発になります。
ミツバチは、人間や天敵の動物を一度刺すとその場で死んでしまうことが多いです。これは、ミツバチの針が逆鉤(ぎゃっこう)と呼ばれる構造を持っており、一度刺すと皮膚に針が引っかかり、抜けにくい構造になっています。そのため、刺した際に針が抜けず、ミツバチ自身が逃げようとすると、針と共に体内の一部(特に消化管や毒腺)が引きちぎれてしまい、結果として死んでしまいます。ミツバチにとって刺して攻撃することはは命懸けの行動であるため、穏やかであり無闇に刺すことはありません。
ミツバチは社会性のある昆虫であり、巣の中にはしっかりとした社会構造があります。そのためミツバチ同士の仲間意識が非常に高いという特徴があります。
1匹のミツバチが敵を刺すときに、フェロモンと呼ばれる化学物質を分泌します。すると、このフェロモンが仲間のミツバチに危険を知らせます。すると、そのフェロモンを感じ取った他のミツバチが集まり、群れ全体で敵に立ち向かってきます。特に巣を守るための防衛行動において、このフェロモンが非常に重要な役割を持っています。
ミツバチは基本的には穏やかな性格であり、自ら積極的に攻撃することはほとんどありません。
彼ら働きバチの主な目的は花の蜜や花粉を集めることであり、攻撃行動は巣や自身に対する直接的な脅威を感じた場合に行います。ミツバチが巣から離れて蜜を探している際には、非常におとなしく、人間に対して攻撃することはほとんどありません。しかし、人間がミツバチの巣に近づき過ぎたり、巣を刺激したりすると、ミツバチは防衛のために攻撃してきます。
ミツバチはハチの中でも活動の開始が比較的早く、2月から働きバチが飛び回ります。
春はミツバチにとって繁忙期の始まりです。越冬を終えるとすぐに女王バチが産卵を始め、5月ごろから新しい働きバチが生まれてきます。
働きバチは5月以降の誕生に備え、花から蜜を集めるために飛び回り、巣を拡大します。この時期のミツバチは活発で、花粉と蜜を集めるために多くの時間を費やします。
5月から6月はミツバチの活動が最も盛んな時期です。新しい女王バチが誕生し、働きバチの数がピークに達します。さらに、7月から8月は休息のため活動が停止するため、それに備え花粉や蜜を多く蓄えるために活発に活動します。この時期、働きバチは蜜と花粉の収集に加えて、巣の温度調整にも忙しくなります。暑い日には羽ばたきで巣を冷却し、快適な環境を維持します。また、夏の間に集めた蜜は、後の季節の食料として巣に貯蔵されます。
秋になると、ミツバチの活動は再び活発になります。涼しくなるにつれて、ミツバチは越冬の準備を始めます。この時期には、再び蜜と花粉の収集が行われ、巣内の食料の備蓄を増やすために活動します。また、天敵のスズメバチが、ミツバチたちが蓄えた食料を奪おうと襲ってくるため、巣を守るために防衛行動を強化します。
冬の間、ミツバチの活動はほとんど停止します。この時期のミツバチは外に出ることはなく、巣の中で過ごします。女王バチと働きバチは巣の中で体を寄せ合い、体温を保ちながら冬を越します。このようにして、寒い冬を乗り越え、春の到来を待ちます。
ミツバチは多くの恩恵をもたらす一方で、その存在が私たちに被害をもたらすこともあります。ここでは、ミツバチによる具体的な被害について詳しく説明します。
ミツバチは基本的には攻撃はしてきませんが、巣を刺激したり、脅威を感じたりすると刺してくることがあります。ミツバチの毒はスズメバチやアシナガバチほど強くはありませんが、アレルギー体質の人にとっては非常に危険です。特に、アナフィラキシーショックと呼ばれる急性アレルギー反応を引き起こすことがあり、これが発生すると非常に危険です。アナフィラキシーショックの症状には、呼吸困難、血圧低下、皮膚の痒み、消化器異常などがあります。これらの症状が現れた場合は、直ちに病院に行きましょう。
ミツバチの巣は秋になるとスズメバチが寄ってくることがあります。スズメバチはミツバチを捕食するため、ミツバチの巣を見つけると攻撃しに来ます。そのため人間にもスズメバチに刺されるリスクが高まります。スズメバチはミツバチよりも攻撃的で、その毒も強力なため注意しましょう。
ミツバチの巣が作られると、ハチミツの甘いにおいに誘われてゴキブリやアリなどの害虫が集まることがあります。これらの害虫が住み着いてしまうと、家や健康に被害を及ぼすので注意しましょう。
ミツバチは飛行中に黄色い糞を落とします。
この糞は取り除くのが難しく、洗濯物や車に落ちると黄色のシミができてしまいます。
ミツバチの巣が建物内に作られると、死骸が放置されてしまったり、ハチミツが壁や天井裏に垂れてしまっていることがあります。これにより、シミができ悪臭が発生することがあります。特にハチミツは時間が経つと発酵し、さらに強い悪臭を放つようになります。
ミツバチは私たちにとって重要な存在ですが、その巣が家庭や公共の場所に作られると、上記のような様々な被害をもたらす可能性があります。これらの問題を防ぐためには、ミツバチの巣を見つけた際には専門の駆除業者に相談し、迅速に安全に取り除きましょう。
ミツバチを覆っているふわふわとした体毛は、花粉を効率的に集めるために役立ちます。ミツバチは、花粉を集めるために花から花へと飛び回るため植物の受粉を助けています。これにより、多くの植物が繁殖し、私たちの食糧生産にも大きな貢献をしています。
ミツバチは、私たちに欠かせない存在であり、多くの恩恵をもたらしています。私たちの生活に重要である農業や環境保護、健康など、さまざまな分野で重要な役割を果たしています。
ミツバチの最も重要な役割は、植物の受粉です。ミツバチは花から花へと飛び回り、花粉を運ぶことで、果物や野菜を含め植物の受粉を助けます。そのため、ミツバチの働きによって作物の収穫量と品質が向上し、農業の生産性が大きく高まります。もしミツバチがいなければ、多くの農作物が生産できなくなったり、質が落ちてしまい、農家さんや私たちの食生活に大きな影響を及ぼすでしょう。多くの作物の生産にとってミツバチは不可欠な存在となっています。
またミツバチの働きは、環境保護にも重要な役割を果たしています。彼らの受粉活動は、生態系を維持し、植物の繁殖を助けています。これにより、自然環境が健全に保たれ、多くの動植物の生息環境を守っています。
ミツバチが作り出す蜂蜜は、古くから人々に愛されてきました。蜂蜜には抗菌作用があり、喉の痛みを和らげたり、傷の治癒を促進する効果があります。また、蜂蜜はビタミンやミネラルが豊富で、健康維持にも役立ちます。さらに、天然の甘味料として砂糖の代替品として利用することもでき、健康志向の人々にとって重要な食品です。
ミツバチは蜂蜜だけでなく、蜜蝋やプロポリスも生産します。蜜蝋は、キャンドル、化粧品、医薬品の製造に使用され、その保湿性や抗菌性から多くの製品で重宝されています。プロポリスは、ミツバチが巣を保護するために作り出す物質で、強力な抗菌作用や抗炎症作用を持っています。これらはサプリメントや健康食品として利用されています。
ミツバチの存在は、私たちの生活にとって非常に重要です。私たちの食生活や健康、私たちの住む地球の環境をより良くするために、彼らがもたらす恩恵を理解し、大切にすることが、持続可能な未来のために重要なのです。
アシナガバチの体長は約12~26mmで、細く長い体と名前の通りの長い足が特徴です。
スズメバチとは違い、足が黄色いのも特徴です。体は黒と黄色の縞模様で、スズメバチとは違い、非常に鮮やかな色をしています。
アシナガバチの巣は、独特のシャワーヘッドのような形をしており、巣穴が丸見えなのが特徴的です。巣は主に軒下や木の枝などの開放的な場所に作られます。巣は非常に軽く、しかし強度があり、風雨に耐える設計となっています。
繁殖期には巣がどんどん大きくなり、最大20cmほどの大きさになります。他のハチと比べて巣が小さいので、ハチはいるが巣が見つからない時には木の上などを目を凝らして探してみましょう。
アシナガバチの飛び方は非常に特徴的で、足を垂らしてふわふわと飛びます。スズメバチは直線的に飛ぶため、飛び方を見て、アシナガバチかどうか判別しましょう。
アシナガバチの活動時期は、4月から10月までです。7月から8月の夏の時期は活動が最も活発になります。
7月から8月にかけては、多くの働きバチが巣を守り、餌を集めるために忙しく動き回ります。夏の間、新たな女王バチの誕生に備え、アシナガバチは巣を拡大し続けます。
また、多くの幼虫を育てているために大量の餌を必要とするうえ、防衛本能が高まっているので、この時期にはアシナガバチの巣に近づくことは非常に危険です。
アシナガバチの活動時間は、朝7時から夜8時ごろまでです。この時間帯に餌を求め活発に活動します。
アシナガバチは日中の明るい時間に活動するため、夕方から夜にかけては活動が減少し、巣に戻っていきます。しかし、日中の活動時間帯には、巣の周囲で頻繁に飛び回る姿が見られます。特に、餌を持ち帰っているときや巣を防衛している際には、攻撃的になることがあるため、巣の近くにいるアシナガバチには特に注意が必要です。
春になると、冬を越えた女王バチが巣作りを始めます。女王バチは1匹で新しい巣を作り始め、産卵を行います。この時期には巣がまだ小さいため、女王バチと働きバチ数匹のみが活動している状態です。しかし、暖かくなるにつれて巣の規模は徐々に大きくなり、数も増えていきます。
夏はアシナガバチの活動が最も活発な時期です。6月になると働きバチが誕生し始め、巣の大きさは最大になります。多くの働きバチが巣を守り、餌を集めるために忙しく動き回ります。女王バチは産卵に専念し、巣内では多くの幼虫が育てられています。そのため、この時期はアシナガバチは巣に近づく者に対して非常に攻撃的になるため注意しましょう。
秋になると、9月には新たな女王バチが生まれ、越冬の準備が始まります。巣の活動は徐々に減少し、働きバチの数も減少します。10月に入ると、女王バチ以外のハチたちは全滅してしまうため、巣の外での活動はほとんど見られなくなります。新しい女王バチは巣を離れ、冬眠場所を探して移動します。
冬の間、新しい女王バチは木の皮や地面の隙間など、安全な場所で冬眠します。巣は無人になり二度と使われることはありません。また春になると再び女王バチは活動を始め、新しい巣を作り始めるのです。
アシナガバチは基本的には攻撃はしてきませんが、巣を刺激したり、脅威を感じたりすると刺してくることがあります。特に夏の時期は巣に少し近づくだけで攻撃してくる可能性があるので非常に危険です。アシナガバチの毒はスズメバチと似ていると言われており、痛みはアシナガバチの方が強いとも言われています。また刺されてしまった場合、アレルギー体質の人にとっては非常に危険です。特に、アナフィラキシーショックと呼ばれる急性アレルギー反応を引き起こすことがあり、これが発生すると非常に危険です。アナフィラキシーショックの症状には、呼吸困難、血圧低下、皮膚の痒み、消化器異常などがあります。これらの症状が現れた場合は、直ちに病院に行きましょう。
アシナガバチは軒下や庭木、建物の隙間など、私たちの生活圏の開放的な場所に巣を作ることが多いため、意図せず巣に近づいてしまうリスクがあります。特に、木の上など、巣が見えにくい場所に作られている場合、気づかずに近づいてしまい刺されることがあります。
アシナガバチは肉食性であり、昆虫やクモを捕食しますが、甘い香りにも引き寄せられます。特に、ジュースや果物などの甘い食べ物や飲み物を屋外で楽しむ際には、アシナガバチが集まってくることがあります。夏にバーベキューをしていると集まってきてしまうこともあるので注意しましょう。
アシナガバチの巣が建物の隙間や屋根裏に作られると、建物自体にも被害をもたらすことがあります。巣が大きくなると、建物に負担がかかり、損傷してしまう恐れがあります。また、巣の残骸や死骸が建物内に残ることで、悪臭や腐敗が発生し、衛生面でも問題が生じます。このような被害があった場合、修理や清掃に多大な費用がかかることがあるので、家に巣をつくられた際は迅速に駆除しましょう。
クマバチは、大型で全身が黒いハチです。体長は約20~25mmほどで、非常に太くがっしりとした体型を持っています。
クマバチは通常、木材や竹に穴を開けて巣を作る習性があります。攻撃的ではなく、人間に対しても無害ですが、巣を守る際には刺すことがあります。
また、ミツバチと同じく植物の受粉を助ける役割を持っていて、農業や健康には欠かせない存在です。
ドロハチは、細長い体と黒い外見が特徴のハチです。体長は約15~20mmで、土や泥を使って、木の根元や床下など土の中に巣を作ります。
攻撃的な性質はありませんが、巣を刺激するのはやめましょう。彼らの活動は、害虫の駆除に貢献するため、自然界や私たちの生活を助けてくれる存在でもあります。
スズメバチと見分けるのが少し難しいですが、巣のある位置で見分けましょう。ドロバチは土や泥を使って、木の根元や床下など土の中に巣を作ります。一方、オオスズメバチは軒下やベランダなど土の外に巣を作ります。土の中にあるか外にあるかで見分けましょう。
クロアナバチは、その名の通り黒く、小型のハチです。体長は約10~15mmで、地中に巣を作ることが多いです。
クロアナバチは人間に対しては攻撃的ではないですが、無闇に巣に近づかないようにしましょう。またドロバチと同じく害虫駆除に貢献してくれる恩恵もあります。さらにクロアナバチの活動は、土壌の通気性を高めてくれるので、私たちに大きな恩恵を与えてくれるハチでもあります。
ハチは大きなものが素早く動くと攻撃されたと勘違いしてしまい、攻撃してくることがあります。逃げたい時は刺激を与えないよう、ゆっくりしゃがんで静かに距離をとりましょう。
やられる前にやりましょうと言うのはハチ相手では間違いです。一撃で仕留めないと返り討ちに遭います。もし一撃で仕留められたとしても、体内にあるフェロモンが靴や衣服についてしまいます。すると他のハチたちがそのフェロモンに反応し、集団で襲ってきてしまいます。
香水の匂いはハチの興味をひいてしまいます。フェロモンに似ている香り成分を使っている香水もあるため、ハチが家の近くで見られた時や、森に行くときは、絶対に香水を使うのはやめましょう。
この記事では、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種類のハチの見分け方や特徴、生態、被害について詳しく解説しました。ハチは非常に危険な生き物であり、私たちの日常生活を脅かす恐ろしい昆虫です。
もし襲われてしまったら、本記事で紹介したアナフィラキシーショックによって、死に至る場合もあります。後遺症も残ることがあるので、ハチを見つけたり、巣を見つけた場合は冷静に、刺されるリスクが低くなる行動しましょう。ハチに関する知識を深め、適切な対処法を身につけることが自分の身を守るために非常に重要です。
ハチの駆除の際は、ぜひホームレスキュー株式会社にご相談ください。私たちは、迅速かつ安全にハチの問題を解決します。