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ナメクジは草木や野菜を食べてしまい、時には家の中に侵入してきてしまう、非常に厄介な害虫です。寄生虫を媒介している可能性があり、病気になってしまうリスクもあります。
本記事では、ナメクジの生態や発生原因、具体的な駆除方法、さらには予防策までを詳しく解説します。人畜無害に見えるかもしれませんが実は私たちに大きな影響をもたらす害虫ですので、ナメクジによる被害を少しでも抑えるためにこの記事を参考にしてください。
ナメクジは体長は4〜7センチ程度のナメクジ科に属する軟体動物で、貝殻を持たないため「貝殻のないカタツムリ」とも言われます。
ヌメヌメテカテカとした体が特徴的なナメクジですが、これは粘液を分泌し身体を覆っており、この粘液で体を乾燥から守ると同時に、移動をしやすくする役割も担っています。
雑食性ですが、主に草木や花などの植物を幅広く好んで食べます。特に柔らかい葉や若芽を好んで食べてしまうのでご自宅でガーデニングをしているご家庭は注意が必要です。他にも落ち葉や腐った植物、昆虫の死骸なども食べます。
そんなナメクジは雄雌同体(しゆうどうたい)であり、交尾を行うと双方が産卵することができます。一度の産卵で20〜60個の卵を産むことができ、条件が整えば、短期間で大量に繁殖します。
ナメクジは湿度の高く暗い場所を好むため、落ち葉や石の下、割れた鉢の隙間や古い木材の陰など、日の当たらない薄暗い場所によく見られます。
庭や家庭内では、床下や浴室の近くなどの湿度が高く、風通しが悪い場所に住み着くことが多いため、こうした場所を特に注意する必要があります。
ガーデニングで使用する鉢植えやプランターも、地面に直接置くとナメクジの隠れ家になることがあるため、プランタースタンドを使用するなどして対策しましょう。
ナメクジが活発になるのは、湿度の高い4月から6月、9月から10月の時期です。この時期には雨がよく降る上に、気温と湿度がナメクジにとって最適な条件となるため、見られる機会が増えると思います。
ナメクジは昼間は日光を避け、湿った場所に隠れて過ごしますが、夕方以降に活動を開始し、夜間にかけて食物を探して移動します。特に雨上がりの夜は、彼らの活動が非常に活発になるので非常に注意が必要です。
ナメクジが発生する主な原因は、湿気とエサとなる植物が存在する環境です。
ナメクジは湿度が高い場所を好み、湿度の高い場所に生息しやすいです。また、エサが豊富な場所では急速に繁殖することもあり、適切な管理をしないとすぐに大量発生してしまいます。
ナメクジが発生する主な要因は、湿気とエサとなる植物が豊富にあることです。
雨が続いた後はナメクジが活発に活動するため、家の周りの植物を食べるために発生します。庭に定期的に水を撒いている場合にも、ナメクジが発生しやすくなります。
庭でガーデニングをしていたり、山の近くに住んでいると、植物などのエサに釣られたナメクジが寄ってきてしまいます。また、家に湿度が高い場所があるとエサに釣られてやってきたナメクジが家に侵入してきてしまう恐れがあるので注意が必要です。
ナメクジが大量発生する原因の一つに、その強い繁殖力があります。ナメクジは雄雌同体(しゆうどうたい)であり、一度交尾を行うと双方が産卵する特徴を持っています。
さらに一度の産卵で1匹あたり20〜60個もの卵を産むため、効率的に個体数を増やすことができるうえに、一年間に10回ほど産卵するので、放置しておくと瞬く間に大量のナメクジが発生し、家の周りがナメクジだらけになってしまうこともあります。
また、同じ場所での再発も多く、毎年大量のナメクジが発生する可能性が高くなります。ですので、ナメクジを寄せ付けない正しい予防対策をすることが非常に重要になります。
家の中にナメクジが現れた!そんな経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。これはナメクジの柔軟な体が原因になっています
【侵入経路】
ナメクジ小さく柔らかい体のため、わずか2mmの隙間があれば侵入することができます。
窓の網戸や室外機のドレンホース、換気扇、排水口などが侵入経路として挙げられます。特に湿度の高い浴室や台所などは、ナメクジが好む環境なので、発生する可能性が非常に高くなっています。
ナメクジは、主に植物に対する被害をもたらしますが、人間にも健康被害を引き起こす可能性があります。被害を予防するためにも、ナメクジがもたらすリスクを正確に理解し、適切な対策を取ることが重要になってきます。
ナメクジによる最も一般的な被害は、植物に対する食害です。
ナメクジは特に柔らかい葉や若芽を好み、草木や花などを夜間に活動して植物を食い荒らします。特にキク科やアブラナ科の植物を好んで食べる傾向があり、キク科の花やアブラナ科のキャベツや白菜などの結球野菜は狙われやすいので特に注意しましょう。
特に家庭菜園やガーデニングを楽しんでいる方にとっては、ナメクジの食害は非常に大きな問題となります。放置すると、植物が全滅してしまうこともあるため、必ず対策をしましょう。
ナメクジは直接人を攻撃することはありませんが、「広東住血線虫」(かんとんじゅうけつせんちゅう)という寄生虫を媒介することがあります。
この寄生虫がナメクジに寄生し、そのナメクジに触れた手で食べ物を食べたり、ナメクジが触れた野菜を生で食べたりすると、髄膜脳炎などの深刻な症状を引き起こすリスクがあります。
「寄生虫がクモ膜下腔などに寄生して、好酸球性髄膜脳炎を起こすことがあります。その場合、約1~2週間の潜伏期の後、激しい頭痛、発熱、知覚異常等の症状を示します。」(引用:愛知県衛生研究所)
家庭菜園で収穫した野菜や果物は、少なからずナメクジが触れている可能性があるため、食べる前にはしっかりと洗うか、できれば加熱調理を行うことをおすすめします。
また、ナメクジに直接触れてしまった場合は、周りのものには極力何も触らないようにして、必ずハンドソープで手を洗うようにしましょう。
ナメクジを最も簡単に駆除するなら市販の殺虫剤を使用するのが効果的でしょう。
しかしナメクジは昆虫ではないため、通常の殺虫剤では効果がなく、専用のナメクジに効く駆除剤を使用する必要があります。
【ナメクジ駆除剤の種類】
一般的にナメクジの駆除剤はスプレータイプ、毒エサタイプ、トラップタイプの3種類があります。ご家庭に合ったタイプの駆除剤を使用してナメクジを駆除しましょう。
【メリット】
・即効性がある
・設置しておく必要がない
【デメリット】
・死骸の処理が大変
・植物が枯れる可能性がある
スプレータイプはナメクジに直接噴射することで即死滅させることができます。
また忌避の効果や誘引の効果がある製品が多く、食毒粒剤タイプやトラップタイプとは違い設置する必要がないというメリットもあります。
おすすめの殺虫剤:スプレータイプ
友化学園芸 ナメトックススプレー
ナメトックスはナメクジを駆除可能なスプレータイプの駆除剤です。庭で見つけたナメクジに直接噴射することで即死させることができます。ニオイもなく散布した後も残りません。 しかもこの駆除剤には作物の周りに散布しておくことで、約1〜2週間のあいだ誘引する効果と、寄ってきたナメクジを駆除する効果もあります。これ一本で即効性のある殺傷効果と誘引して殺虫する毒エサの効果の2種類を兼用できるので非常におすすめの商品です。
【メリット】
・雨や湿気に強い
・動物・植物に安心安全
・死骸を自分で処理する必要がない
・植物に被害が及ばない
【デメリット】
・予防にはならない
・死骸が見えないので駆除している実感がない
毒エサタイプは、植物の根元に撒いておくことで、植物に寄ってきたナメクジが食べることで駆除できます。雨や湿気に強いのも特徴です。毒エサを食べたナメクジは植物に被害を与えることなく、そのまま住処に帰っていくので、植物に被害が及びません。毒エサを食べたナメクジは住処に帰ってから死ぬため、死骸を処理する必要がありません。
これは忌避の効果はなく、予防にはならないのでナメクジが出現してから植物の近くに撒くことをおすすめします。
おすすめの殺虫剤:毒エサタイプ
ハイポネックスジャパン ナメトール
ナメトールは撒いておくだけで、ナメクジが寄ってきて、食べさせることで駆除できる毒エサタイプの駆除剤です。天然由来の成分を使用しているため犬や猫を飼っていても安全に使用することができますし、雨に強いというメリットがあります。 毒エサタイプの1番のメリットとして、食べたナメクジが生息場所に戻って行くので、死骸を処理する必要がないということです。死骸を見たくない、処理したくない人にとってはおすすめの商品になっています。
【メリット】
・雨に強い
・効果が1〜3ヶ月続く
・仕掛けた周囲で死ぬので効果が目に見てわかる
【デメリット】
・置いておくだけだと死骸の処理が大変
トラップタイプの駆除剤は、箱の中にエサが入っており、エサに寄ってきたナメクジがエサを食べることで駆除することができます。エサを食べたら数分後には効果が出てきて、トラップの周りで死んでいることが多いです。箱に入っているため雨や湿気に強く、置くだけで1ヶ月程度効果を発揮します。
これは予防のために置くのではなく、ナメクジが出てきたら設置するものです。
家で育てている植物の近くや家に侵入してきそうな場所に設置で効果を発揮します。
おすすめの殺虫剤:トラップタイプ
アースガーデン ナメクジ撃滅 駆除エサタイプ
この商品は置くだけで誘引、駆除してくれるトラップタイプの駆除剤です。雨に強く、約1ヶ月効果を発揮するので、置いておくだけで勝手にナメクジを駆除してくれます。庭や家周りなどナメクジが出現した場所に設置しておきましょう。 また、容器に入っているので、ペットやお子生の誤飲を防ぐことができ、安全に使用することができます。庭や家周りなどナメクジが出現した場所に効果を発揮する
駆除剤が手元にない場合でも、安心してください。
家庭にあるアイテムを使ってナメクジを駆除することができます。
効果 | 使用するもの | 注意点 |
---|---|---|
駆除 | ・お湯 ・塩 ・酢 ・重曹 | 花壇や畑では使用しないこと 忌避の効果は期待できない |
誘引 | ・ビール | 駆除まで数日かかる ナメクジが発生した場合に使用する |
忌避 | ・コーヒー | 駆除はできない 粉ではなく液体で効果が発揮する |
ナメクジに直接熱湯にかけるか、熱湯の中にナメクジを入れることで即死させることができます。
お湯の温度は50度以上だと確実で、お風呂よお湯でも確実に弱らすことができます。
しかし何点か注意点があります。
自宅にある酢や木酸液をナメクジにかけることで駆除することができます。酢には強い酸性であり、ナメクジの体を溶かすことで、かけた数分後に効果を発揮し、駆除することができます。
おすすめな方法は二つあります。
植物にかけるのは悪影響なので、植物の近くにいるナメクジには極力使用しないようにしましょう。
ナメクジが塩に弱いことを知っている人は多いのではないでしょうか。塩をナメクジに直接かけると、浸透圧の作用で脱水させ駆除できます。しかし、脱水症状になっているだけで、再び水分を与えると復活するため確実な方法とは言えません。
塩を大量に使用する上に、時間がかかるため、数匹の駆除の際は良いですが、大量発生している場合は他の方法で駆除しましょう
また、塩分が土壌に影響を与える可能性があるため、植物の近くでは使用しないようにしましょう。
重曹は塩と同じように、ナメクジに直接かけることで、浸透圧の関係で脱水症状になり駆除することができます。
ナメクジが重曹に覆われるくらいまでかける必要がありますが、重曹は植物に悪影響を与えないので、塩とは違い植物の近くにいるナメクジに使用できます。
ナメクジはビールの匂いに引き寄せられるため、ビールを使ったトラップを設置することで、ナメクジを溺死させ駆除することができます。
【ビールで誘引駆除する方法】
殺虫剤を入れることで確実に駆除することができるので、自宅にナメクジ用の殺虫剤がある場合ビールに混ぜておくことをおすすめします。
ナメクジはカフェインを嫌う性質があります。
そのためお湯に溶かしたコーヒーをスプレーに入れて、家や庭の周り、ナメクジの通り道に撒いておくことでナメクジが寄り付くのを防ぐことができます。
コーヒー豆のカスをや粉が効果があるかわかっていないため、お湯に溶かしたコーヒーを使用することをおすすめします。
ナメクジは湿気の多い場所を好むため、湿度の管理や隠れ場所を減らすことが予防策として非常に有効です。以下に、屋外と室内の両方で実践できるナメクジの予防方法を紹介します。
土は乾いているように見えても、雨や水撒きの影響で少し掘ると湿った土が出てきます。そのため庭の土を放置していると土の内部が湿気だらけになりナメクジが寄ってきて住み着いてしまう原因になります。
定期的に土の表面を掘り起こし、乾燥させることで除湿することができ、ナメクジ発生の予防になります。
鉢植えやプランターの下は非常に湿気が溜まりやすくなっています。
特に地面に直接置くと湿気が溜まってしまうので、プランタースタンドなどを使用して通気性を高める工夫をしましょう。
ナメクジはカフェインを嫌う性質があります。
そのためお湯に溶かしたコーヒーをスプレーに入れて、家や庭の周り、ナメクジの通り道に撒いておくことでナメクジが寄り付くのを防ぐことができます。
コーヒー豆のカスをや粉が効果があるかわかっていないため、お湯に溶かしたコーヒーを使用することをおすすめします。
ナメクジの忌避剤は市販で売っています。
効果が高く、広範囲に忌避することができる粉タイプと粒タイプがおすすめです。
家や庭の周りを囲むように撒くことで効果が発揮し、ナメクジが寄ってこなくなります。
家の周りに撒くものなので、人間に害がない安全な成分の忌避剤を使用することをおすすめします。
おすすめの忌避剤:粉タイプ
アースガーデン お庭の虫コロリ
お庭の虫コロリは粉タイプの駆除・忌避剤です。お庭や家の周りを囲むように撒いておくことでナメクジが寄ってこなくなります。雨にも強く、撒いた後1ヶ月間効果が持続します。ナメクジに直接かけることで駆除することもできるので一本持っておくと安心の商品です。
おすすめの忌避剤:粒タイプ
フマキラー ナメクジバリア
ナメクジバリアは粒タイプの駆除・忌避剤です。家や庭などの寄ってきて欲しくない部分に撒いておくと、ナメクジを予防することができます。また雨に強く、1.5ヶ月効果が持続します。有効成分が食品でも使われているりんご酸なので、お子さんやペットがいるご家庭も安心して使用できます。
ナメクジは軟体動物で小さい体をしているので、2mmほどの隙間があれば簡単に侵入してきます。
家の中にはナメクジが入ってこれる場所がある可能性が高いので、それらの場所を特定して入ってこれないように隙間を埋めることが重要になってきます。
【侵入の可能性がある場所】
家に侵入する可能性があるのは窓のサッシや網戸の隙間や換気口、排水口、エアコンの室外機などからです。
窓のサッシや網戸にできた隙間は隙間テープなどで埋めて、換気口、排気口は防虫ネットを取り付け、室外機のドレンホースには防虫キャップをつけることをおすすめします。
家の中で最も湿気が溜まりやすいのが水回りです。台所や洗面所のシンク下や風呂場周りには特に注意が必要です。
生ごみや水漏れを放置すると湿気が溜まりやすくなってしまうので、水回りはなるべく清潔に保つようにしましょう。
除湿するためには定期的に換気したり、市販の除湿剤を使用するのをおすすめします。
対策方法 | 費用 |
---|---|
自分で予防する場合の費用 | 年間5000〜1万円程度 |
自分駆除する場合の費用 | 1000〜5000円程度 |
業者にお願いする場合の費用 | 1万円〜5万円程度 |
ナメクジは日頃からの対策が重要になってきます。日頃から湿気が溜まりやすい場所を換気したり、市販の忌避剤を撒いていればトコジラミが発生する確率は限りなく低いです。
予防の金額はガーデニングの状況や家の場所、大きさにもよりますが、
年間5000〜1万円程度で予防することができます。
しかし、予防をしていても発生することはあります。駆除を行う場合は、専用の駆除剤を使用して駆除をしましょう。駆除にかかる費用は、基本的に駆除剤を購入するだけでいいので、
1000〜5000円程度で済みます。
駆除すれば安く済むから予防しなくてもいいと思いがちですが、植物への被害や人体への被害があってからでは遅いので、必ず予防するようにしましょう。
専門業者に依頼する場合の費用は、被害の大きさや家の大きさによって異なりますが、
一般的に1万円〜5万円程度です。
まずは自分の家の広さや被害の状況を確認して、具体的な費用の見積もりを業者に依頼して確認しましょう。
予防しても駆除しても全く改善されない・・・
何年もナメクジの被害にあっている・・・
そんな時は害虫駆除のプロ専門業者に依頼して駆除してもらいましょう。
プロの業者に任せれば、的確にナメクジの侵入場所、発生理由を特定することができるので、確実に駆除・予防することが可能です。
ホームレスキュー株式会社は皆さまが安心して生活できるよう、プロの害虫駆除の職人が確実な駆除・予防いたします。
駆除依頼を希望の方はお気軽に相談・見積もりしてさい。
業者に依頼する際には、以下の3点のポイントに注意します。
1.信頼性
業者の評判や口コミを確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。また、害虫害獣駆除は経験が非常に重要な世界なので、HPを見て実績のコラムがあったりと、実績が豊富そうな業者を選びましょう。
2.料金や作業内容
HPを見たり、電話をかけたりして費用や作業内容を確認し、明確であるかを確認しましょう。詳細な料金は実際に現場を見ないとわからないことが多いため、費用や作業料金が明確な複数の業者から見積もりを取って比較しすることを推奨いたします。また、最低料金がある場合があるため必ず確認しましょう。
3.保証内容
駆除したはずなのにナメクジが駆除しきれてなかったなんてこともあります。そんなとき、保証がなかったり中身のない保証の場合、追加で費用がかかってしまいます。保証内容が明確であり、保証期間が長く安心できる業者にお願いしましょう。