トコジラミの対策ってどうしたらいいの?専門業者の解説

近年はインバウンド増加によってトコジラミの被害件数が大幅に増えています。

トコジラミは身場に小さい虫であり、肉眼では目を凝らさないと見つけることができません。人間の血がトコジラミの食料なので、眠っている私たちを狙い、血を吸ってきます。血を吸われた部分は痒みを伴うことが多く、眠れないほどのかゆみが襲ってくることもあります。刺された疑いがある場合、放っておかずに早急に対策しましょう。

そんなトコジラミの対策方法をこの記事では紹介していきます。



トコジラミに刺されたかも!と思ったら

どこが刺されやすいの??


トコジラミは主に腕や足、首まわりなど、寝ているときに服から出ている部分を狙って刺してきます。トコジラミは夜行性であるため、夜中に活動し、人が寝ている間に血を吸います。寝ていると体の全体がベッドに触れているため、トコジラミにとっては絶好の吸血スポットになっているのです。

刺されたらどうなっちゃうの??


トコジラミに刺されると、赤い腫れとして現れます。個人差はありますが、かゆみを感じることが多いです。眠れないほど強いかゆみを感じる場合もあれば、刺され続けるうちにかゆみを感じなくなる人もいます。刺され続けると発熱を伴う症状が出ることもあるので、トコジラミに刺された疑いがあった場合、すぐに病院に行くことをおすすめします。

しかし初めて刺されたときはアレルギー反応がないのでかゆみを感じないため、刺された跡はあるがかゆみが無いからといって安心しないようにしましょう。

非常に小さいトコジラミの特徴を解説!!!


トコジラミの見た目

成虫の大きさは約5mmから8mm程度で、りんごの種ほどの大きさです。

非常に小さなサイズの虫なため、発見するのが非常に難しくなっています。そのため、気がつかないうちに被害を受けていることがに多いです

体の色は薄く明るい茶色で、吸血後には吸った血が透けて濃い赤褐色になります。また吸血後は大きさが1.5倍になるので比較的見つけやすくなります。

▲ 吸血後のトコジラミ

口の形

トコジラミは口の位置に長い吸血管を持っており、ここから血を吸います。

普段は体の下に収納されており、見えないことが多いですが、吸血時には吸血管を出して人間の皮膚に刺して血を吸います。


トコジラミの卵

トコジラミの卵は、見つけるのが難しいといわれています。
卵の大きさは1mm程度で小さく、色も白色で目立たないため、よく目を凝らさなければ見つかりません。

見つけ得た場合は掃除機で吸い取るか、高温乾燥機で熱処理をして駆除することをおすすめします。


マダニとの違い

トコジラミとマダニは似ていますが、その見た目や症状が違います。

  • かゆみ: マダニに噛まれると赤い跡が残ることがありますが、かゆみを伴わないことが多く、噛まれたことに気づかないこともあります。
  • 生息場所:マダニはカーペットや布製品に多く生息します。また日本中に生息しているので日常生活から注意する必要があります
  • 感染症:噛まれると、「日本紅斑熱」や「ライム病」などの感染症や、「重症熱性血小板減少症候群」を発症する場合があります。

家の中に潜むトコジラミ


トコジラミは夜行性のため、寝室や布団、ベッドの周りに多く生息します。また、体が扁平であるため、狭い場所にもぐることができ、暗くて温かい場所を好みます。具体的には、以下の場所に潜んでいることが多いです:

【出現しやすい場所】

・ベッド・布団

・ダンボール・雑誌・本

・衣類・カバン

・カーペットの下

・ブラインドやカーテン

・電化製品の裏や内部

刺されたと思ったらベットや布団の周りを徹底的に探し、続いて近くにあるーテンや紙類周辺、カーペット周辺などをチェックしましょう。それでも見つからなければその日に身に着けていたものを探してみましょう。トコジラミは目に見える大きさなので徹底的に探せば見つかるはずです。

次にトコジラミがなんで発生してしまうのか紹介します。


いつどうやってトコジラミが発生してしまうのか??


発生時期

トコジラミは6月から9月にかけて多く発生します。特に夏休み近辺は外国人が多く日本に訪れることに加え、トコジラミが活発な時期であるので注意しましょう。
しかし、日本の室内では暖かいため1年中生息できてしまうので、冬でも普通にトコジラミが見られることがあります。


発生原因について

トコジラミの発生原因は主に人間が運んでくるためです。以下のような状況で持ち込まれることが多いといわれています。

【発生する原因】

・海外に行ったときにカバンなどの荷物について運ばれる

・外国人観光客の荷物について運ばれる

・海外から購入した商品について運ばれる

海外に旅行に行った際には帰国前に必ずトコジラミがいないかを注意しましょう、また、日本にいるときでもホテルに泊まる際は、前に外国人が止まっていた場合があるので注意が必要です。旅行先のホテルでの対策方法は後程説明いたします。

最近は韓国など、海外のショップから安価で購入できるようになり、海外製品を購入する機会が増えました。海外製品を購入した際はトコジラミがいないか、使用前に必ずチェックしましょう。


対策・予防方法


自分でできる対策

トコジラミを自分で対策する方法として、以下の方法がおすすめです。

【発生する原因】

・掃除機で吸い取る

・ガムテープで捕まえる

・専用の駆除剤を使用する

・熱で処理する

・他の部屋に持ち出さない

・電気をつけたまま寝る


掃除機で吸い取る

先ほど紹介した家の中に潜んでいる場所に徹底的に掃除機をかけましょう。ベット、布団、カーテンの下、畳、家具家電の裏、段ボールを置いていた周辺は掃除機をかけましょう。掃除機をいつもよりゆっくりかけること、より効果的になります。掃除後はまだトコジラミが生きている可能性があるので吸い取ったごみは密閉してすぐに捨てるようにしましょう。また、日ごろからこまめに掃除機をかけて予防しましょう。


ガムテープで捕まえる

トコジラミを見つけた場合、ガムテープを使って捕まえましょう。紹介したトコジラミの白く小さい卵が近くにある可能性もあるので、見逃さないように注意しましょう。捕まえたガムテープは必ず袋などに密閉してすぐに捨てましょう。


専用の駆除剤を使用する

市販されているトコジラミ専用の駆除剤を使用してください。有効成分が、プロポクスルまたはメトキサジアゾンの殺虫剤が効果があります。市販の殺虫剤で最も一般的なピレスロイド系殺虫剤は、トコジラミに効かないことがあるので注意が必要です。


熱で処理する

シーツやカーテン、衣類などは80度以上のお湯に3分以上浸しておきましょう。トコジラミは熱に弱いためお手軽に駆除できます。布団やマットレス、畳などはお湯での熱処理が難しい為、専門業者にお願いしましょう。


他の部屋に持ち出さない

トコジラミがいる可能性のある物を他の部屋に持ち出さないようにしましょう。持ち出す際は必ず袋など密閉できるものに入れましょう


電気をつけたまま寝る

トコジラミは暗い場所を好むため、電気をつけたままだと基本的に活動できません。すぐに駆除剤を購入できない場合、電気をつけっぱなしにして寝ると、寝ている間に刺されにくくなるためおすすめです。トコジラミが空腹だと明るい場所でも活動するため確実な手法とは言えませんが、刺されるリスクは減らせます。


市販のおすすめ商品紹介

おすすめの市販のトコジラミ駆除剤を紹介します。
この商品はホームセンターなどで手軽に購入することができます。


おすすめの殺虫剤

アース製薬 アースジェット

狙いやすいトリガーノズルと強力ジェット噴射で、トコジラミを逃さず駆除できます。目・鼻・のどへの刺激を抑えた低刺激・無香料タイプなので、香りや刺激に敏感な方にもお使いいただけます。


旅行先での対策

旅行宿泊先は特に注意しましょう。前述したように、海外のホテルにはトコジラミがいる可能性が非常に高いです。また、近年はインバウンド需要が高まり、訪日客が増加しています。その影響で日本のホテルでトコジラミがいる可能性が高まっています。旅行宿泊先での対策として、以下の3点のポイントに注意しましょう。


1.ホテルについたら隙間をチェック
まずベッドや家具の隙間を確認しましょう。目を凝らして茶色の小さい虫がいないか確認しましょう。そのような虫がいた場合、トコジラミである可能性が非常に高いです。もし見つけたらすぐにホテルの従業員を呼んで掃除機などで処理してもらいましょう。もしホテルの人が応じてくれない場合は前述したガムテープでの処理で対応しましょう。

2.荷物を床やベットに極力置かない
トコジラミは機動力がないため、荷物の床に面している部分から侵入してきます。そのため、床やベットの上に置かずフックに掛けたり棚の高いところに置いておくことでトコジラミが荷物につくことを防ぎましょう。

3.トコジラミを持ち帰らないように注意
ホテルから出る前や帰宅前には、トコジラミがいないか荷物をすべて確認しましょう。また、衣類やリュックなどはすぐに洗濯・乾燥することで持ち帰ることを防ぐことができます。


対策の費用はいくらくらいかかる??


自分で行う場合

トコジラミは日頃からの対策が重要になってきます。日頃からシーツや布団、カーテンを洗濯したり、掃除機をこまめにかけていればトコジラミが発生する確率は限りなく低いです。発生の可能性がある場合は、専用の駆除剤を使用して駆除をしましょう。自己対策にかかる費用は、掃除用品や駆除剤など、千円から五千円程度で済みます。

業者にお願いする場合

専門業者に依頼する場合の費用は、被害の大きさや家の大きさによって異なりますが、一般的に三万円から十数万円程度です。まずは自分の家の広さを確認して、具体的な費用の見積もりを業者に依頼して確認しましょう。

業者にお願いするとき注意する事

業者に依頼する際には、以下の3点のポイントに注意します。

1.信頼性
業者の評判や口コミを確認し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。また、害虫害獣駆除は経験が非常に重要な世界なので、HPを見て実績のコラムがあったりと、実績が豊富そうな業者を選びましょう。

2.料金や作業内容
HPを見たり、電話をかけたりして費用や作業内容を確認し、明確であるかを確認しましょう。詳細な料金は実際に現場を見ないとわからないことが多いため、費用や作業料金が明確な複数の業者から見積もりを取って比較しすることを推奨いたします。また、最低料金がある場合があるため必ず確認しましょう。

3.保証内容
駆除したはずなのにまだトコジラミが残っていたなんてことも多々あります。そんなとき保証がなかったり中身のない保証の場合、追加で費用がかかってしまいます。保証内容が明確であり、保証期間が長く安心できる業者にお願いしましょう。



まとめ

トコジラミは私たちの生活を脅かす非常に厄介な害虫です。刺されると眠れないほどの強いかゆみを伴うことがあり、首や腕、足に赤みのある腫れが出たなど疑わしい症状がある場合、早急に病院に行きましょう。

トコジラミは家の中のベッドや布団、カーペット、衣類などに潜んでいることが多く、日常的な予防、対策が非常に重要になっています。特に海外に旅行に行ったり、国内でもホテルに泊まった場合はトコジラミがいないか必ずチェックしてください。もし自身での対策が難しいと感じたときは、必要に応じて、信頼できる専門業者に依頼することも検討してください。

トコジラミ駆除に関する詳しい情報や相談は、ぜひホームレスキュー株式会社までお問い合わせください。

この記事の作成者
害獣駆除の専門家 ケーシーさん

害獣駆除センター
害獣駆除の専門家
元田 ケーシー


害獣駆除センターの害獣駆除の研究員です。害獣の生態や効果的な忌避方法を研究しています。記事で執筆している内容は、自社で試験調査した内容や、国内と海外の学術論文を基に情報提供しています。

地域別駆除実績

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