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チャバネゴキブリ(学名: Blattella germanica)は、日本の屋内に現れるゴキブリの1匹です。
日本国内で室内に現れるのは、クロゴキブリとチャバネゴキブリの2匹だけです。
チャバネゴキブリはその名の通り茶色の体をしており、体長は8〜15mm程度と、クロゴキブリと比べ、小型なのが特徴です。
チャバネゴキブリは寒さに弱いため、冷蔵庫の裏、押し入れの中、冬のエアコンの効いた部屋などの暖かい場所を好みます。また湿度が高い場所も好み、キッチンや洗面所などでも見られます。
寒さへの耐性がないことから、屋外で住み着くことができないので、屋内に住み着き、繁殖を行います。
チャバネゴキブリはこれらの屋内の場所で集団でコロニーを作って生活をする習性があります。
また、彼らは夜行性で、日中は暗くて狭い隙間に隠れ、夜間に活動します。
一年中活動しますが、冬になると寒さの影響で活動が低下します。しかし暖房が効いている環境だと、冬でも活発に活動し、繁殖しするので注意しましょう。
チャバネゴキブリは非常に繁殖力が強い害虫です。
一年で3〜10回とゴキブリの中では少ない産卵回数ですが、一度の産卵で30〜40個ほどの卵を産み、その卵が約1ヶ月ほどで孵化します。
幼虫も成虫に成長するまでが早く、最短で2〜3ヶ月で成虫となります。このため、放置しているとあっという間に大量発生するので、迅速な駆除をした方がいいでしょう。
チャバネゴキブリは雑食性であり、特に食品や食品の残りカス、紙、ホコリ、髪の毛など、何でも食べます。さらに、絶食でも数週間生き延びれるほどの生命力を持ち合わせています。
特に、食品や生ごみがあり、湿度が高い、台所に発生してしまう可能性が高いです。
また、台所にゴキブリが発生すると、衛生的な問題を引き起こす恐れがあります。彼らが歩き回った場所には排泄物や細菌が付着し、食中毒やアレルギーを引き起こすリスクがあります。
「クロゴキブリ」はチャバネゴキブリと同じく全国的に生息しており、家の中に侵入してくる日本を代表するゴキブリの1匹です。
ここでは、この2種類のゴキブリの違いについて紹介していきます。
チャバネゴキブリは体長は1〜1.5cm程度と、ゴキブリとしては小柄です。
それに対しクロゴキブリは3〜4cm程度と、チャバネゴキブリの2倍ほどのサイズをしています。
またその名前の通り、チャバネゴキブリは茶色の体をしており、クロゴキブリは黒色の体をしています。
また、ゴキブリは飛ぶイメージがありますが、飛ぶのはクロゴキブリだけで、チャバネゴキブリは名前にハネとついているにも関わらず飛ぶことができません。
チャバネゴキブリはほとんど屋内で活動するのに対し、クロゴキブリは主に屋外や暗い地下、排水口などで活動し、屋内に住み着くのは少ない傾向にあります。
クロゴキブリは屋内に住み着く傾向が少ないといっても、屋内に侵入してくる可能性は十分にあります。
しかし、チャバネゴキブリが屋内での活動を好む生態なので、屋内によくに現れるのは、このチャバネゴキブリであることが多いです。
また、夜行性ですが屋内に住み着くチャバネゴキブリは昼間でもその姿が見られるゴキブリです。
クロゴキブリは主に夜に侵入してくるので、姿が見られるのは夜のことが多いです。
クロゴキブリもチャバネゴキブリと同じく雑食ですが、屋外での活動が多く、屋内での活動が比較的少いため、チャバネゴキブリのほうが屋内での食料被害が大きい傾向にあります。
チャバネゴキブリ | クロゴキブリ | |
---|---|---|
繁殖力 | 高い | 低い |
寿命 | 1年 | 2〜3年 |
孵化の特徴 | 一度に30〜40個の卵を産卵 | 約15〜20個の卵を産卵 |
孵化までの期間 | 約2〜4週間 | 約1〜2ヶ月 |
成虫になるまでの期間 | 約2〜3ヶ月 | 約5〜12ヶ月 |
1年の産卵回数 | 3〜10回(150〜300匹/回) | 15〜20回(200〜400匹/回) |
チャバネゴキブリの繁殖力に対して、クロゴキブリは比較的繁殖力は低いと言えます。
チャバネゴキブリは1年での産卵回数が3〜10回とゴキブリの中では少ないですが、一度の産卵で30〜40個ほどの卵を産むことに加え、産卵から成虫までの期間が約3〜4ヶ月という速度で繁殖していきます。
それに対しクロゴキブリは、1年での産卵が15〜20回程度と多いですが、一度の産卵数は15〜20個ほどでチャバネゴキブリの約半分と比較的少ない産卵数になっています。
さらに、産卵から成虫までの期間が約6〜14ヶ月とチャバネゴキブリと比べ長く、一年を通した繁殖力はチャバネゴキブリに劣っていると言えます。
しかし、繁殖力が低い代わりに成虫の寿命が長く、チャバネゴキブリの成虫の寿命は約1年なのに対し、クロゴキブリの成虫は約2〜3年と長生きをするのが特徴です。
クロゴキブリの生態と駆除方法を専門業者が徹底解説!!
チャバネゴキブリは屋内での活動がメインですが、家屋内に侵入する際は、以下の場所が侵入経路として挙げられます。
玄関を開けたままにしておくと、チャバネゴキブリが容易に侵入してしまいます。
防犯上も開けっぱなしにしておくには危険なので、玄関のドアは必ず閉めましょう。
窓やベランダのわずかなサッシの隙間からもチャバネゴキブリは侵入してきます。
また、網戸がしっかり閉まっていないことで侵入してきてしまう事例が多いので夏に換気をする際などは特に注意しましょう。
チャバネゴキブリは湿気が溜まっている場所に集まってくるため、排水口や排水溝の隙間からも侵入することがあります。
頻繁に発生する場合は除湿を行なったり、隙間を埋めたり対策を行いましょう。
エアコンの室外機の配管やドレンホースも、チャバネゴキブリの侵入経路となります。
ここから入ってきたチャバネゴキブリはエアコンから出てくるので注意しましょう。特に夏場のエアコンをつけている時は注意しましょう。
宅配便で届くダンボールにチャバネゴキブリが潜んでいることもあります。
ダンボールを室内に持ち込む際には、開ける前にゴキブリがいないか確認して、放置しておかずにすぐに処分しましょう。
チャバネゴキブリは、単に見た目が不快なだけでなく、実際にさまざまな被害をもたらします。特に、衛生面や健康面で深刻な影響を及ぼすことがあり、その被害は多岐にわたります。
くつろいでいたら壁にゴキブリがいた・・・
カサカサと音がすると思ったらゴキブリが走り回っていた・・・
そんな光景を目にしたら、多くの人が叫び、慄いてしまうでしょう。
素早く、カサカサと動くチャバネゴキブリは、穏やかな暮らしを脅かし、多くの人に恐怖と不快感を与える非常に厄介な害虫です。
チャバネゴキブリのフンは、茶色か黒く無臭で、大きさも1〜2mm程度とゴキブリの中でも小さめサイズとなっています。
そんなフンからは「集合フェロモン」を出しているため、他のゴキブリを引き寄せてしまったり、床や家具を汚してしまったり、アレルギーや病気の原因にもなるため注意しましょう。
黒い謎の物体を見つけた時は、見つけた際はティッシュなどで包み込み、ビニール袋に入れて捨てましょう。また、落ちていたところは除菌シートなどで拭いておきましょう。
チャバネゴキブリは餌を求めて食品に寄ってきます。
特に飲食店やスーパー、食品工場などに侵入してきます。その際、異物混入などをしてしまうと、食中毒になってしまったり、炎上してしまったりして、お店の風評被害となってしまう場合もあるので、衛生環境が求められる飲食業界の天敵になっています。
自宅でも、パンや野菜などの食材に寄ってきてしまうので注意しましょう。
チャバネゴキブリは、下水やゴミ捨て場など汚い場所に生息していた可能性もあります。そんなゴキブリが家の中を走り回る時に、様々な病原菌やウイルスを撒き散らしているので、食中毒や感染症の原因となる可能性があります。
駆除するときに潰してしまうとこういった菌やウイルスが広範囲に飛び散ってしまうので注意しましょう。
チャバネゴキブリの被害を未然に防ぐためには、日常的に予防を行うことが重要です。以下の対策を参考に、チャバネゴキブリの侵入や繁殖を防ぎましょう。
窓やベランダのわずかなサッシの隙間からもチャバネゴキブリは侵入してきます。
隙間がある場合は市販の隙間埋めテープなどを使用して、対策しましょう。
また、網戸がしっかり閉まっていないことで侵入してきてしまう事例が多いので夏に換気をする際などは特に注意しましょう。
チャバネゴキブリは屋内の湿気のある場所に侵入することがあります。
キッチンやバスルームなどの水回りは湿気が多い場所なので常に清潔に保ちましょう。また、生ごみはゴキブリの最高の餌なので放置していると匂いに誘われて寄ってきます。
生ゴミはこまめに捨てて清潔に保つことで、チャバネゴキブリが寄り付くリスクを減らしましょう。
チャバネゴキブリは埃を好んで食べるため、掃除をして部屋を常に清潔に保つことが大切です。
特に、キッチン周りやダイニング、リビングなど、食物がある場所は重点的に掃除しましょう。換気をして空気を入れ替えるのも効果的です。
宅配便で届くダンボールにチャバネゴキブリが潜んでいることもあります。
ダンボールを室内に持ち込む際には、開ける前にゴキブリがいないか確認して、すぐに処分しましょう。
エアコンの室外機の配管も、チャバネゴキブリが侵入する経路となります。
ここから入ってきたゴキブリはエアコンから出てきます。特に夏場のエアコンをつけている時は注意しましょう。ホームセンターなどに売っている室外機用の防虫キャップで対策するのがおすすめです。
市販のゴキブリ用殺虫剤を使用することで、即効で駆除ができます。
使用するときは、チャバネゴキブリに直接噴射することで、確実に駆除することができます。
また、チャバネゴキブリ死亡後は死骸を素早く捨て、死んだ後に死骸から出るフェロモンによる、再侵入を防ぐため、除菌などをしてしっかりと掃除をしましょう。
殺虫剤が家にない場合は、冷却スプレーや熱湯、食器用洗剤などで駆除しましょう。
冷却スプレーは、瞬時にチャバネゴキブリを凍結させ、駆除することができます。
熱湯をかける方法も効果的で、特に排水溝や水周りなど、逃げ場が少ない場所で使用しましょう。危険なので床や壁にいるときに使用するのはおすすめしません。
食器用洗剤を薄めた液をスプレーする方法は、ペットや子供がいる家庭でも安全に使用できるのでおすすめです。薄めずに原液をかけても構いません。
おすすめの殺虫剤
アース製薬 アースジェット
アースジェットは、強力ジェット噴射と高い殺虫成分があるので、確実にゴキブリを駆除できる殺虫力を持っています。無香料かつ低刺激なので、お子様やペットのいるご家庭でも安心して使用することができます。 使用する際は裏面の使用上の注意を読んで正しく使用することをおすすめします。
チャバネゴキブリの居場所が特定できない場合には、燻煙剤を使用することで、一発で家全体のゴキブリを駆除することができます。
燻煙剤は、煙が隅々まで行き渡り、隠れているチャバネゴキブリを確実に駆除することができます。家具や家電に影響がなく、人体に安全な製品を選びましょう。
使用後は、しっかりと換気を行いましょう。
デメリットとしては死骸が放置されてしまうことがあるので、使用後は死骸がないか家の隅々まで探すことをおすすめします。
ゴキブリホイホイなどの粘着トラップを設置することにより、ゴキブリを誘引して、物理的にゴキブリを捕獲してくれます。
置いておくだけで効果を発揮するので非常におすすめです。
設置場所としては、チャバネゴキブリが出現しやすい水回り、玄関周り、ベランダ近くがおすすめです。
チャバネゴキブリはホウ酸団子を食べると死に至るため、非常に有効な駆除方法です。
ゴキブリが発生しやすい水回りや玄関、ベランダ近くに設置するのがおすすめで、置いているだけで勝手に食べてくれるのでおすすめです。一箇所あたり3〜4個ほど設置しましょう。
捕獲トラップと併用することでより効果を発揮するので組み合わせて使うことをおすすめします。
ホームセンターなどで売られていますが、簡単な材料でご家庭でも作ることができるので、下記で作り方を紹介します。
【用意するもの】
【作り方】
1.上記の材料を混ぜ合わせ、耳たぶぐらいの柔らかさになるまでよく練り込みます。
2.直径2cmぐらいの大きさに丸めます。
3.直射日光の下で1週間くらい乾燥させます。
4.団子表面に白い粉が生じるようになると、完成です。
予防しても駆除しても全く改善されない・・・
何年もチャバネゴキブリの被害にあっている・・・
そんな時は害虫駆除のプロ専門業者に依頼して駆除してもらいましょう。
プロの業者に任せれば、的確にゴキブリの侵入場所、発生理由を特定することができるので、確実に駆除・予防することが可能です。
ホームレスキュー株式会社は皆さまが安心して生活できるよう、プロの害虫駆除の職人が確実な駆除・予防いたします。
駆除依頼を希望の方はお気軽に相談・見積もりしてさい。
今回はチャバネゴキブリについて紹介しました。
チャバネゴキブリはどの家庭でも侵入してくる恐れがあり、そのまま住み着いてしまい、私たちの日常生活を脅かす厄介な害虫です。ですので日常的に予防対策を行うことが非常に重要になってきます。
チャバネゴキブリの被害でお困りの方でも、そうでない方でも、記事内で紹介した予防方法、駆除方法を参考にしてみてください。
また、被害が広がったり、自力での駆除が難しい場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。ホームレスキュー株式会社では、確実な駆除・予防対策を提供し、皆さまの快適な生活環境をサポートします。ぜひお気軽にご相談ください。