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シロアリは日本全国に生息しており、その見た目は小さいですが私たちに大きな被害を与えてきます。知らぬ間に建物に侵入し、気づかぬうちにボロボロにされてしまいます。アリという名前がついていますが生態が異なり、実はゴキブリの仲間だといわれています。本記事では、シロアリによる被害の実態と、その駆除方法について、画像付きで詳しく解説していきます。
もしも自宅でこのような症状があったら、早急に自身で対策するか、専門業者に頼んで駆除してもらうことをお勧めします。
上記3つのシロアリ発生の兆候について詳しく説明します。
シロアリは光や乾燥を嫌うため、地表や柱に「蟻道」というトンネルのようなものを作り、その中を移動します。
右図のような茶色い土のようなものでできた細長い跡のことで、家の基礎部分や壁、断熱材に見られることが多いです。
蟻道は最も分かりやすい兆候であるので見つけた際は早急に対処しましょう。
また、家の周辺で羽アリが見られる場合も注意が必要です。
なぜならば羽アリは繁殖期を終えたとき、新しい巣を作るために飛び立つため、羽アリがいるということはシロアリがいるということになります。
隣の家から飛んできている場合もありますがいずれにしても早急に対策をしましょう。
家屋が劣化し始めたら注意しましょう。特に柱が腐食していたり、床やドアにゆがみが見られたら、シロアリに浸食されている可能性があります。
これらの症状を確認したら、最悪の場合倒壊の危険もあるため、専門業者に早急に相談しましょう。
シロアリが発生しやすい場所として、
などが挙げられます。これらの場所には定期的に薬剤を散布して、シロアリの侵入を防ぎましょう。
また、木造住宅や床下の風通しが悪い家、家の近くに森林や水辺がある家は特に注意が必要です。日当たりが悪い場所や雨漏り・水漏れを放置している家もシロアリ発生のリスクが非常に高いです。庭に段ボールや木材を置いている場合や、押し入れがカビ臭い場合も同様です。
自宅にこれらの特徴がある場合は特に注意し、予防を徹底しましょう。
市販のシロアリ駆除剤には主に3種類あり、ホームセンターなどで手軽に購入することができます。
1つ目は設置タイプで、手軽で簡単に使えるのが特徴です。まだ大きな被害がないが手軽に予防したい方にお勧めです。
2つ目はスプレータイプで、被害箇所が明確に分かっている場合に非常に有効です。しかし、被害箇所が分からない場合、効果はあまり期待できません。
3つ目は散布タイプで、粉末を撒くことで駆除と予防の両方に効果的です。ムラなく撒く必要があるため扱いが難しいという欠点がありますが、効果が高く、本格的な駆除・予防を行うことができます。
使用する際は、必ず説明書をよく読み、適切な場所にシロアリ駆除剤を使用しましょう。
料金 | |
---|---|
自分で予防する場合 | 年間3,000円程度 |
業者で駆除する場合 | 1坪当たり6,000円~10,000円 |
シロアリ駆除にかかる費用は、市販の駆除剤を使用する場合、数千円程度で済むことが多いです。
しかし、プロの業者に依頼する場合は、家の大きさや被害の程度によって数万円から十数万円の費用がかかることもあります。特に大規模な被害がある場合や、複数回の処置が必要な場合は、費用が高額になることがあります。
シロアリ駆除をプロに任せることで得られるメリットは数多くあります。プロの業者は経験と知識を活かして迅速かつ効果的に駆除を行います。
シロアリ駆除においては、種類や侵入経路に応じて適切な駆除方法を選ぶことが極めて重要です。プロの業者はシロアリの種類に応じた生態や行動パターンを理解しているので、それぞれに最適な駆除薬剤や技術を使用します。
このように、プロはシロアリの種類に応じた最適な方法を選定することができるので、効果的に駆除することが可能です。
自分でシロアリ駆除を行うと、侵食場所を正確に特定するのは非常に難しく、表面的には問題が解決したように見えても、巣の一部が残って再発することが多いです。
一方、プロは赤外線カメラや湿度計などの専用機材を使用してシロアリの巣や被害箇所を迅速かつ正確に特定し、完全に駆除します。このように侵食場所を特定することで、再発のリスクを大幅に減らし、効果的かつ確実な駆除が可能となります。
シロアリは家に大きな被害を与えます。シロアリが家の基礎や柱などの木材を食い荒らしてしまうので、家の耐震性が低下し、大きな地震が発生した際に倒壊の危険性が高まってしまいます。
また、被害が進行すればするほど補修の費用も高額になってしまいます。
さらに、被害が進行すると家の資産価値が大幅に下がってしまい、最悪の場合売却できないなんてこともあります。
これらのリスクを避けるために、定期的な点検と早めの駆除を行いましょう。
日本に生息しているシロアリには主にヤマトシロアリとイエシロアリの二種類です。これらのシロアリの特徴を理解することで、適切な駆除対策を講じることができます。
また、一般的なアリとは大きく特徴が異なるので、特徴を知ることでシロアリ被害を早期に発見しやすくなります。
ヤマトシロアリ | イエシロアリ | |
---|---|---|
特徴 | 湿った木材を好んで食す 雨漏り等があると被害が大きくなる | 湿っていない木材も好んで食す 被害は家全体に及ぶ |
性格 | 刺激に敏感で臆病 | 非常に獰猛で噛まれる |
加害力 | 加害スピードは遅い | 加害スピードは速い |
加害痕 | 食べた後が汚い | 食べた後がきれい |
羽アリ
羽アリ | ||
体長 | 4.5mm 〜 7.5mm | 7.4mm 〜 9.4mm |
体の色 | 黒褐色 | 黄褐色 |
群飛時期 | 4月中旬〜5月中旬 雨が降った後、蒸し暑い昼間 | 6月〜7月 夕方から夜間 |
兵アリ
体長 | 3.5mm 〜 6.0mm | 3.8mm 〜 6.5mm |
体の色 | 淡褐色 | 淡褐色 |
頭部 | 円筒形 | 卵形 |
粘液 | 白い粘膜は出さない | 白い粘膜を出す。 |
ヤマトシロアリとイエシロアリは生息している分布が大きく異なります。自分の住んでいる地域に生息しているシロアリの種類をチェックして対策に役立てましょう。
※ホームレスキュー株式会社における2020年から2024年の実績に基づく
ヤマトシロアリは本土全域で生息しています。分布図から分かるように暖かい地域に多く生息しており、特に海に面した地域で多くの被害が発生しています。
シロアリの中では寒さに強い種類といえます。日本で最も一般的なシロアリであり、被害を受けた建物の多くがこのヤマトシロアリによるものです。
イエシロアリも温暖な地域を好み、特に南日本で多く生息しています。またこちらも海に面した地域に多く発生しており、内陸の地域ではほとんど発生していないことが分かります。
シロアリ対策は、生活と自宅の安全を守るために必ず行いましょう。シロアリの侵入を早期に発見し、適切な対策を行うことで、大きな被害を防ぐことができます。
記事内で紹介したシロアリ被害のサインを見逃さず対処してください。市販のシロアリ駆除剤を活用して対策することも可能ですが、プロの業者に依頼することで、より確実で正確な駆除が期待できます。
シロアリは小さい生き物ですが私たちの住まいに大きな影響を与えかねない恐ろしい生き物です。ご自身の家を守るため、豊かな生活をこれからも長く送れるように、必ず対処しましょう。