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みなさんは、家の中にゴキブリが現れて不快な思いをしたことはないでしょうか。あの気持ちの悪い見た目の虫が、急に家の中に現れて、予想不可能な不気味な動きをすることから、多くの人に嫌われています。
そんなゴキブリの中でも、クロゴキブリは日本全国に生息し、家の中に侵入することに加えて、その大きさと不気味な色から特に嫌われています。事前の予防が非常に重要になってくるので、本記事で紹介する予防・駆除方法を参考にして、不快な思いをしないように備えましょう。
クロゴキブリ(学名: Periplaneta fuliginosa)は、日本で広く見られるゴキブリの一種です。
日本国内で室内に現れるのは、クロゴキブリとチャバネゴキブリの2匹だけです。
体長は3〜4cmと比較的大きく、名前の通り光沢のある黒い体色が特徴です。チャバネゴキブリと比べ大きな体が特徴です。
クロゴキブリは屋外で活動することが多く、下水道、ゴミ置き場、路地裏などの暗くて湿度が高い場所を好み住みつきます。
暖かい季節には屋外を活発に動き回り、時には餌を求めて屋内にも侵入してきます。
寒さに比較的強いため、冬場でも活動し、一年中繁殖を行います。
特に室内の食品が置かれている場所に発生します。
他にも冷蔵庫の裏、押し入れの中、冬のエアコンの効いた部屋などの暖かい場所を好みます。
また湿度が高い場所も好むので、キッチンや洗面所などの水回りに発生する確率が高いです。
また、彼らは夜行性で、日中は屋外の暗くて狭い隙間に隠れ、夜間に屋内に侵入して活動します。
クロゴキブリの卵鞘(らんしょう)には1つ当たり15〜20個の卵が入っています。
卵は約1〜2ヶ月で一気に孵化し、卵鞘の中から姿を表します。生まれた幼虫は最初はチャバネゴキブリのような黄褐色をしていますが、約5〜12ヶ月で成虫に成長し、大きく黒い見た目になります。
成虫まで6〜14ヶ月かかるというのはゴキブリの中では比較的成長スピードが遅いですが、成虫の寿命は約2〜3年と比較的長く、1匹あたり生涯で約400〜1200匹ほどの卵を産みます。
長期的に見ると非常に強い繁殖力を持っているゴキブリです。
卵鞘(らんしょう)は、ゴキブリが産卵する際に作るカプセル状の袋で、卵を保護する役割を持ちます。
ゴキブリの種類によって異なりますが、卵鞘には数十個もの卵が守られています。
チャバネゴキブリのメスは産卵後、数日間卵鞘を腹部に保持し、安全な場所に置いて孵化を待ちます。一方、クロゴキブリは卵鞘を早めに放置し、自然に孵化させます。
卵鞘は湿度や温度を適切に保つ役割があり、数週間から数ヶ月で中の卵が孵化し、幼虫が誕生します。
卵鞘はゴキブリの繁殖力を支える重要役割を持っています。
クロゴキブリは雑食性で、主に食品や食品のカス、生ごみ、紙、ホコリ髪の毛など何でも食べます。さらに、絶食でも数週間生き延びれるほどの生命力を持ち合わせています。
特に、食品や生ごみがあり、湿度が高い、台所に発生してしまう可能性が高いです。
また、台所にゴキブリが発生すると、衛生的な問題を引き起こす恐れがあります。彼らが歩き回った場所には排泄物や細菌が付着し、食中毒やアレルギーを引き起こすリスクがあります
「チャバネゴキブリ」はクロゴキブリと同じく全国的に生息しており、家の中に侵入してくる日本を代表するゴキブリの1匹です。
ここでは、この2種類のゴキブリの違いについて紹介していきます。
クロゴキブリは3〜4cm程度と、大柄なサイズをしています。
それに対しチャバネゴキブリは体長は1〜1.5cm程度と、クロゴキブリの半分程度のサイズでゴキブリとしては小柄です。
またその名前の通り、チャバネゴキブリは茶色の体をしています。
また、ゴキブリは飛ぶイメージがありますが、飛ぶのはクロゴキブリだけで、チャバネゴキブリは名前にハネとついているにも関わらず飛ぶことができません。
クロゴキブリは主に屋外で活動するのに対し、チャバネゴキブリは屋内で活動して屋内に住み着きます。
そのため、屋内によくに現れるのは、チャバネゴキブリである可能性が高いです。
またどちらも夜行性ですが、チャバネゴキブリは屋内にいる場合、昼間でもその姿が見られる可能性が高くなっています。
クロゴキブリは昼にはほとんど見ることはありません。
クロゴキブリもチャバネゴキブリと同じく雑食ですが、屋外での活動が多く、屋内での活動が比較的少いため、チャバネゴキブリのほうが屋内での食料被害が大きい傾向にあります。
クロゴキブリ | チャバネゴキブリ | |
---|---|---|
繁殖力 | 低い | 高い |
寿命 | 2〜3年 | 1年 |
孵化の特徴 | 約15〜20個の卵を産卵 | 一度に30〜40個の卵を産卵 |
孵化までの期間 | 約1〜2ヶ月 | 約2〜4週間 |
成虫になるまでの期間 | 約5〜12ヶ月 | 約2〜3ヶ月 |
1年の産卵回数 | 15〜20回(200〜400匹/回) | 3〜10回(150〜300匹/回) |
クロゴキブリの繁殖力に対して、チャバネゴキブリは非常に高い繁殖力を持っています。
クロゴキブリは1年での産卵が15〜20回程度と多いですが、一度の産卵数は15〜20個ほどで、産卵から成虫になるまで約6〜14ヶ月かかります。
それに対しチャバネゴキブリは1年での産卵回数が3〜10回とゴキブリの中では少ないですが、一度の産卵は30〜40個ほどで、クロゴキブリの2倍の産卵数です。
さらに、産卵から成虫までの期間が約3〜4ヶ月と非常に短く、チャバネゴキブリはクロゴキブリと比べ、短期間の爆発的な繁殖力を持っています。
しかし、クロゴキブリの成虫の寿命は約2〜3年なのに対し、チャバネゴキブリの成虫の寿命は約1年と短命なため、1匹の生涯産卵数はクロゴキブリが圧倒的に多くなっています。
チャバネゴキブリの生態と駆除方法を専門業者が徹底解説!!
クロゴキブリは屋外での活動がメインですが、家屋内に侵入する際は、以下の場所がクロゴキブリの侵入経路として挙げられます。
玄関を開けたままにしておくと、クロゴキブリが容易に侵入してしまいます。
防犯上も開けっぱなしにしておくには危険なので、玄関のドアは必ず閉めましょう。
窓やベランダのわずかなサッシの隙間からもクロゴキブリは侵入してきます。
また、網戸がしっかり閉まっていないことで侵入してきてしまう事例が多いので夏に換気をする際などは特に注意しましょう。
クロゴキブリは湿気が溜まっている場所に集まってくるため、排水口や排水溝の隙間からも侵入することがあります。
頻繁に発生する場合は除湿を行なったり、隙間を埋めたり対策を行いましょう。
エアコンの室外機の配管や排水ホースも、クロゴキブリが侵入する経路となります。
ここから入ってきたゴキブリはエアコンから出てくるので注意しましょう。特に夏場のエアコンをつけている時は注意しましょう。
宅配便で届くダンボールにクロゴキブリが潜んでいることもあります。
ダンボールを室内に持ち込む際には、開ける前にゴキブリがいないか確認して、放置しておかずにすぐに処分しましょう。
クロゴキブリは、単に見た目が不快なだけでなく、実際にさまざまな有害性と被害をもたらします。特に、衛生面や健康面で深刻な影響を及ぼすことがあり、その被害は多岐にわたります。
くつろいでいたら壁にゴキブリがいた・・・
カサカサと音がすると思ったらゴキブリが走り回っていた・・・
そんな光景を目にしたら、多くの人が叫び、慄いてしまうでしょう。
素早く、カサカサと動くクロゴキブリは、穏やかな暮らしを脅かし、多くの人に恐怖と不快感を与える非常に厄介な害虫です。
クロゴキブリのフンは、黒く無臭で、大きさも2~2.5mm程度とゴキブリの中でも大きなサイズとなっています。そんなフンからは「集合フェロモン」を出しているため他のゴキブリを引き寄せてしまったり、床や家具を汚してしまったり、アレルギーや病気の原因にもなるため注意しましょう。
黒い謎の物体を見つけた時は、見つけた際はティッシュなどで包み込み、ビニール袋に入れて捨てましょう。また、落ちていたところは除菌シートなどで拭いておきましょう。
クロゴキブリは餌を求めて食品に寄ってきます。
特に飲食店やスーパー、食品工場などに侵入してきます。その際、異物混入などをしてしまうと、食中毒になってしまったり、炎上してしまったりして、お店の風評被害となってしまう場合もあるので、衛生環境が求められる飲食業界の天敵になっています。
自宅でも、パンや野菜などの食材に寄ってきてしまうので注意しましょう。
クロゴキブリは、下水やゴミ捨て場など汚い場所に生息しています。そんなゴキブリが家の中を走り回る時に、様々な病原菌やウイルスを撒き散らしているので、食中毒や感染症の原因となる可能性があります。
駆除するときに潰してしまうとこういった菌やウイルスが広範囲に飛び散ってしまうので注意しましょう。
クロゴキブリの被害を未然に防ぐためには、日常的に予防を行うことが重要です。以下の対策を参考に、クロゴキブリの侵入や発生を防ぎましょう。
窓やベランダのわずかなサッシの隙間からもクロゴキブリは侵入してきます。
隙間がある場合は市販の隙間埋めテープなどを使用して、対策しましょう。
また、網戸がしっかり閉まっていないことで侵入してきてしまう事例が多いので夏に換気をする際などは特に注意しましょう。
クロゴキブリは屋内の湿気のある場所に侵入することがあります。
キッチンやバスルームなどの水回りは湿気が多い場所なので常に清潔に保ちましょう。また生ごみはゴキブリの最高の餌なので放置していると匂いに誘われて寄ってきます。
生ゴミはこまめに捨てて清潔に保つことで、クロゴキブリが寄り付くリスクを減らしましょう。
クロゴキブリは埃を好んで食べるため、掃除をして部屋を常に清潔に保つことが大切です。
特に、キッチン周りやダイニング、リビングなど、食物がある場所は重点的に掃除しましょう。換気をして空気を入れ替えるのも効果的です。
宅配便で届くダンボールにクロゴキブリが潜んでいることもあります。
ダンボールを室内に持ち込む際には、開ける前にゴキブリがいないか確認して、すぐに処分しましょう。
エアコンの室外機の配管も、クロゴキブリが侵入する経路となります。
ここから入ってきたゴキブリはエアコンから出てきます。特に夏場のエアコンをつけている時は注意しましょう。
ホームセンターなどに売っている室外機用の防虫キャップや防虫ネットで対策するのがおすすめです。
市販のゴキブリ用殺虫剤を使用することで、即効で駆除ができます。
使用するときは、クロゴキブリに直接噴射することで、確実に駆除することができます。
また、クロゴキブリ死亡後は死骸を素早く捨て、死んだ後にゴキブリから出るフェロモンによる、再侵入を防ぐため、除菌などをしてそっかりと掃除をしましょう。
殺虫剤が家にない場合は、冷却スプレーや熱湯、食器用洗剤などで駆除しましょう。
冷却スプレーは、瞬時にクロゴキブリを凍結させ、駆除することができます。
熱湯をかける方法も効果的で、特に排水溝や水周りなど、逃げ場が少ない場所で使用しましょう。危険なので床や壁にいるときに使用するのはおすすめしません。
食器用洗剤を薄めた液をスプレーする方法は、ペットや子供がいる家庭でも安全に使用できるのでおすすめです。薄めずに原液をかけても構いません。
おすすめの殺虫剤
アース製薬 アースジェット
アースジェットは、強力ジェット噴射と高い殺虫成分があるので、確実にゴキブリを駆除できる殺虫力を持っています。無香料かつ低刺激なので、お子様やペットのいるご家庭でも安心して使用することができます。 使用する際は裏面の使用上の注意を読んで正しく使用することをおすすめします。
クロゴキブリの居場所が特定できない場合には、燻煙剤を使用することで、一発で家全体のゴキブリを駆除することができます。
燻煙剤は、煙が隅々まで行き渡り、隠れているクロゴキブリを確実に駆除することができます。家具や家電に影響がなく、人体に安全な製品を選びましょう。
使用後は、しっかりと換気を行いましょう。
デメリットとしては死骸が放置されてしまうことがあるので、使用後は死骸がないか家の隅々まで探しましょう。
ゴキブリホイホイなどの粘着トラップを設置することにより、ゴキブリを誘引して、物理的にゴキブリを捕獲してくれます。
置いているだけで効果を発揮するのでおすすめです。
設置場所としては、クロゴキブリが出現しやすい水回り、玄関周り、ベランダ近くがおすすめです。
ゴキブリはホウ酸団子を食べると死に至るため、非常に有効な駆除方法です。
ゴキブリが発生しやすい水回りや玄関、ベランダ近くに設置するのがおすすめで、置いているだけで勝手に食べてくれるのでおすすめです。一箇所あたり3〜4個ほど設置しましょう。
捕獲トラップと併用することでより効果を発揮するので組み合わせて使うことをおすすめします。
ホームセンターなどで売られていますが、簡単な材料でご家庭でも作ることができるので、下記で作り方を紹介します。
【用意するもの】
【作り方】
1.上記の材料を混ぜ合わせ、耳たぶぐらいの柔らかさになるまでよく練り込みます。
2.直径2cmぐらいの大きさに丸めます。
3.直射日光の下で1週間くらい乾燥させます。
4.団子表面に白い粉が生じるようになると、完成です。
予防しても駆除しても全く改善されない・・・
何年もゴキブリの被害にあっている・・・
そんな時は害虫駆除のプロ専門業者に依頼して駆除してもらいましょう。
プロの業者に任せれば、的確にゴキブリの侵入場所、発生理由を特定することができるので、確実に駆除・予防することが可能です。
ホームレスキュー株式会社は皆さまが安心して生活できるよう、プロの害虫駆除の職人が確実な駆除・予防いたします。
駆除依頼を希望の方はお気軽に相談・見積もりしてさい。
今回はクロゴキブリについて紹介しました。
クロゴキブリはどの家庭でも侵入してくる恐れがあり、私たちの日常生活を脅かす害虫です。ですので日常的に予防対策を行うことが非常に重要になってきます。
クロゴキブリの被害でお困りの方でも、そうでない方でも、記事内で紹介した予防方法、駆除方法を参考にしてみてください。
また、被害が広がったり、自力での駆除が難しい場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。ホームレスキュー株式会社では、確実な駆除・予防対策を提供し、皆さまの快適な生活環境をサポートします。ぜひお気軽にご相談ください。