現場スタッフが害獣・害虫に関するお役立ち情報を発信します。
子ども向けアニメのキャラクターとしても知られているアライグマ。日常では見かけないため、「アニメキャラのイメージしかない」という方も多いのではないでしょうか。
本来、アライグマは北アメリカ大陸に住んでいる動物です。近年ペットとして飼っていた個体が飼育の難しさに野に放つ事例が多発したことにより野生化し、環境問題を引き起こすまでになりました。
アライグマは一般的なペットのように品種改良された動物ではないため野生の本能が色濃く残っている動物になります。そのため、大人のアライグマになるにつれて野生の本能をむき出して飼い主に襲い掛かり始めます。そういった生態であるため手放す飼い主が続出した結果となりました。
増え続けるアライグマの被害を受けて
アライグマによる生活環境被害の認知度についてアンケートを実施しました。その結果と、実際にアライグマの被害に遭ったときのために、自分でできる対策方法をご紹介します。
今は大丈夫という方も、今後のためにぜひご覧ください。
全国の男女に、「アライグマは農作物を荒らしたり糞尿による生活環境被害を与えたり、伝染病を運んだりするなどの悪影響があることを知っていますか?」と質問。その結果、「知っているが対策はしていない」がもっとも多く63%でした。知っていて対策しているという方はわずか5%。
「知っているし対策している」と回答した方は、「電気柵やネットなどで農地を守り、家の中に入り込まれないようにすき間をなくしている」という対策を採用していました。対策している方の居住地は東北から九州までバラバラで、全国的にアライグマの被害があることをうかがわせる結果です。
もっとも多かった「知っているが対策はしていない」と答えた人たちの回答でよく見られた傾向は「アライグマをそもそも見かけない」「都会に住んでいてアライグマが出るとは考えられない」などの意見です。アライグマが生活圏にいるとは想像できないという意見がほとんどでした。
しかし、アライグマは気が付かないだけで以外にも身近にいる存在です。都心部や地方に関係なくアライグマの被害に遭われいる人は多く、家屋に侵入されて初めて気が付くケースがほとんどなのが現状です。
アライグマは夜行性ですが、時には昼間にも活動し、雑食性で何でも食べます。本来は果物や野菜を好みますが、人間の食べている食品やペット用の餌など、食べられるものはほとんど何でもOKです。かわいらしい見かけですが、どう猛で下手に手を出すとけがをする可能性がありますので、見かけても手を出してはいけません。アライグマの代表的な被害は以下の通りです。
・野菜や果物などの農作物を食い荒らす
・住宅の中に忍びこんで建物を破壊したり散らかして汚したりする
・希少種を食べてしまうなど、生態系を乱す元凶となる
・生ごみを食い荒らす
・糞尿などの生活環境の被害
・ノミやダニによるアレルギー発症
また、人畜共通の寄生虫「アライグマ回虫」の宿主となっている可能性があり、糞には回虫の卵が含まれているかもしれません。回虫の卵が人体に入ると視神経や脳神経などに入り込む可能性があり、失明、脳障害から最悪は死にいたるケースもあります。
アライグマ回虫は、人間だけでなくペットや家畜にも感染するため、アライグマが入り込まないように注意するとともに、犬の散歩などにも注意しなければなりません。アライグマへの対策方法はいろいろありますが、そのうち自分ですぐやれる方法を厳選してご紹介します。
・田畑には柵、電気柵を、生ごみを出す場所にはネットを用いて侵入を防ぐ
・納屋や家屋などに入られないよう侵入口をふさぐ
・窓からの進入路になる木の枝は短く切って届かないようにする
・廃棄する農作物や生ごみを野外に放置しない
・ゴミを出す時間を守る
上記の対策を行うだけで、アライグマの被害はかなり防げます。
アライグマの被害に遭うと、捕獲しようと思われるかもしれません。しかし、個人が勝手にアライグマを捕獲することはできません。「外来生物法」という法律で細かい規定があるため、法律に則った駆除が必要です。アライグマを駆除したい場合は、専門業者に要請しましょう。アライグマ駆除を専門業者に要請してからすべて完了するまでの流れを説明します。
1.アライグマ被害の状況を伝えて相談する
2.現場の状況を業者が調査(無料で調査してくれる業者もあります)
3.アライグマの捕獲または追い出し
4.アライグマが入れないよう予防策を実施
5.アライグマのいたところの消毒
まずは、アライグマの被害状況を業者に説明して、現地調査をお願いしましょう。業者は、現地を見て侵入経路や被害状況、アライグマが巣を作っている場所を探すなどして、具体的な駆除方法を考えます。
この段階で見積もりが出ますので、納得できたら実際にアライグマの捕獲や追い出しなどで駆除実施。駆除できた後は、2度とアライグマが入れないように予防策を講じつつ、アライグマがいたところの消毒を行い、アライグマ回虫などの感染予防策も行います。ここまで対策をして、ようやくアライグマの駆除は完了です。大変ですが、感染症なども怖いので、早めに対策をしましょう。
家に入り込んでいる動物がアライグマか他の動物かによって駆除の方法も変わってきますので、よく間違えられやすい動物「タヌキ」の違いについても紹介しておきます。
タヌキとアライグマはとても似ています。
どっちかわからない…というお客様は
アライグマの尻尾に注目してみると分かりやすいです。
アライグマの尻尾に黒色の輪があるのが特徴です。
他に、見分けるポイントとしては、もう一つはアライグマの足指の数です。
アライグマの足指の数が前後5本に対して、
タヌキなどは足指4本なので異変に気づいたり、
見かけた際は、お家の壁や、雨樋を見てもらうと足跡があったりします。
アライグマの生活環境被害についてと、駆除方法について解説しました。見た目もかわいく、愛くるしいアライグマ。しかし、アライグマの被害は日本全国で報告されているため他人事ではありません。単に気がついていないだけで、すでに住んでいる地域でも、被害が出ている可能性もあります。
アライグマの被害を予防するために、自分でできる対策方法を実施しましょう。アライグマの糞を見かけたら触らないようにしてください。
先ほどご説明した通りアライグマは見かけによらず獰猛で力も強い害獣です。
侵入していることが判明したら、自分で捕まえようとはせず、
身の安全を優先してまずは専門業者にご相談ください。
当社「ホームレスキュー」では、現地調査・お見積もりは無料にて承っております。
お気軽にお問い合わせください。
0120-072-739