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家に帰って電気をつけたら何か蠢いていた。トイレ行こうとしたら何かすばやく動いた。といった経験はないでしょうか?それは「紙魚(しみ)」と呼ばれる害虫かもしれません。
紙を食べる習性がありますが、人間には危害を加えない優しい害虫です。危害はないですが、窓などのわずかな隙間から家に入ってきてしまうことや、その見た目の気持ち悪さから多くの人から嫌われている害虫です。
「紙魚」は「しみ」と読み、漢字では「衣魚」とも表記されることもあります。
様々な呼び方があり、湿度の高い場所を好むことから「湿虫(しっちゅう)」銀色のキラキラした見た目から「雲母虫(きららむし)」「箔虫(はくむし)」などとも呼ばれます。
海外にも生息しており、英語圏では「シルバーフィッシュ(silverfish)」という名前で知られています。某ゲームの「シルバーフィッシュ」という敵キャラはこの紙魚がモチーフとなっています。
また、この虫の起源は約3億年前にまでさかのぼり、記録によれば、3億年前から現在まで、ほとんど姿を変えていないとされています。古代に存在していた姿のまま現存していることに非常にロマンを感じますね。また紙魚がどれほど環境に適応する能力を持っているかを物語っています。
紙魚は非常に小さな虫で、その体長は8〜10mm程度です。
その体は細長く、光沢のある銀色をしています。それに加えて、魚が泳ぐように体をうねらせながら動く姿がまるで魚のようであることから、名前に「魚」という字がついていると言われています。
動きや色が特徴的な紙魚ですが、最も特徴的な点として長い触覚にあります。
頭に2本の長い触角があり、お尻にも3本長い触角があります。加えて、6本の短い足があるのでその見た目はまるで毛虫のよう・・・非常に不快感のある見た目をしていますが実は人間に対してはほとんど無害なのです。
紙魚は見た目に反して人間に対して無害です。紙魚は人を襲ったり、噛んだりすることはありません。
しかし、名前に「紙」とついていることからもわかるように、主に紙や衣類を食べてしまう習性があるのです。紙魚は紙の中でも特に和紙を好んで食べるため、障子のある家庭などでは障子に穴が空いてしまう被害を受けてしまいます。障子の穴は比較的分かりやすい被害であるので、もし知らないうちに穴が空いていことがあれば、紙魚がいることを疑った方がいいでしょう。
また、歴史的な価値のある絵画や巻物は和紙で作られているものも多く、それらが被害を受けると取り返しのつかないことになり、大きな損害となります。そのため「博物館の天敵」と呼ばれています。
それ以外にも虫の死骸や埃、炭水化物を食べる習性もあり、紙や衣類が無くても紙魚は長く生存することができます。
その適応能力もさることながら、生存能力も虫の中でも随一と言われています。なんと絶食状態でも1年生存することができる生命力を持っています。
このように、食糧がなくても長期間にわたって生き延びることができ、環境が厳しい場合でも生息を続けることができる生存能力を持っています。
また通常でも7〜8年という長い寿命を持っています。
紙魚は夜行性であり、昼間は隠れて過ごし、夜になると活動を始めます。暗闇の中で素早く動き回り、食べ物を探すため、発見するのが難しい場合があります。このような特性から、家の中で気づかないうちに繁殖してしまうことも少なくありません。
紙魚は特に湿度の高い環境を好みます。そのため、湿気が多い夏場には特にその活動が活発になります。特に、日が当たらず、通気が悪く、湿度が高い場所に住み着く傾向があり、
などがその生息場所として挙げられます。
しかし、冬場でも上記の場所では湿度が高いことから、年間を通じて生息することができます。そのため冬だからといって紙魚は出現しないとは限りません。
もう一つの特徴として、温度が一定に保たれている環境を好むという習性があります。
冬場はペットを飼っているご家庭は、常にエアコンをつけている場合があると思います。その場合、部屋の温度が一定に保たれ、冬でも紙魚が発生リスクが高い上に、犬や猫が紙魚を誤って食べてしまい感染症のリスクとなってしまう場合もあるので注意しましょう。
ここでは日頃からできる、おすすめの予防方法を紹介いたします。
紙魚は体が細く小さいため、わずかな隙間からでも家に侵入してきます。
そのため家にある隙間を物理的に塞ぐことで侵入するリスクを大幅に減らすことができます。特に窓やドア、配管周りは隙間ができていることが多いのでしっかり防ぎましょう。
しかし、全ての隙間を完全に塞ぐことは難しいのでこれから紹介する予防・対策方法と併用して対策するようにしましょう。
掃除をすることで、紙魚の食料である埃や虫の死骸、髪の毛な土をなるべく減らし、紙魚が生息しにくい環境を作りましょう。
特に紙類や衣類が多く保存してある部屋では、重点的に掃除することをおすすめします。
部屋を掃除するとともに部屋にある紙類はなるべく減らしましょう。
ダンボール、書類、新聞紙などは溜まりがちなので、要らない紙類は早めに処分することで、紙魚の発生リスクを減らすことができます。
掛け軸など、捨てられない紙類がある場合は定期的に虫干しを行いましょう。虫干しとは、紙を天日干しすることで、紙に含まれている湿気を飛ばすことで紙魚の発生リスクを減らすことができます。半年に1回は虫干しすることを推奨します。
湿度を低く保つために除湿機やエアコンの除湿機能を使用して低めの湿度を保つことを心がけましょう。
また、換気することでも湿度を下げることができるので、定期的に部屋の空気を入れ替えることで紙魚の発生リスクを大幅に減らすことができます。
紙魚はラベンダーの香りを嫌うため、ラベンダーのデュフューザーやアロマオイル、ポプリを使用することで、紙魚の発生を防ぐことができます。
これは一種の忌避剤でもあり、侵入経路の近くに置くことで大きな効果が期待できます。また長期間にわたって予防効果が持続することが期待できるのでおすすめです。
万が一、紙魚が発生した場合には、以下のような対策をおすすめします。
紙魚に効果があるエアゾールの虫ケア用品(殺虫剤)を使用することで、手っ取り早く駆除することができます。発見したら紙魚に直接噴射して駆除しましょう。
殺虫剤を取りに行っている間に逃げられて見失ってしまうこともあるので、目で追いつつ、出現した部屋をなるべく暗くしてからとりにいくことをおすすめします。
おすすめの殺虫剤
虫コロリアース エアゾール
虫コロリアースは速効性、致死効果にすぐれている殺虫剤で、紙魚はもちろん150種類の虫を駆除することができます。また、待ち伏せ効果もあるので発生しやすい場所の周辺に噴射しておくことで、1ヶ月の間近付いてきた紙魚を駆除してくれます。さらに使いやすい2Wayノズルを採用しているので、奥に入り込んでしまった紙魚も確実に駆除することができます。
紙魚はホウ酸団子を食べると死に至るため、紙魚に対して非常に有効な駆除方法です。
紙魚がこれを食べると死に至るため、紙魚が発生する場所に設置すると勝手に食べてくれるので駆除できます。一箇所あたり3〜4個ほど設置しましょう。また、ゴキブリにも効果があるのでゴキブリ駆除も並行して行うことができます。
ホームセンターなどで売られていますが、簡単な材料でご家庭でも作ることができるので、下記で作り方を紹介します。
【用意するもの】
【作り方】
1.上記の材料を混ぜ合わせ、耳たぶぐらいの柔らかさになるまでよく練り込みます。
2.直径2cmぐらいの大きさに丸めます。
3.直射日光の下で1週間くらい乾燥させます。
4.団子表面に白い粉が生じるようになると、完成です。
紙魚はゴキブリと同様に、ゴキブリ用の粘着トラップで捕獲できます。
紙魚しそうな場所に仕掛けてましょう。洗濯機の下や本棚周辺に設置するのがおすすめです。
ホウ酸団子同様ゴキブリ駆除にも効果が期待できます。
予防しても駆除しても全く改善されない・・・
何年も紙魚の被害にあっている・・・
そんな時は害虫駆除のプロ専門業者に依頼して駆除してもらいましょう。
プロの業者に任せれば、的確に紙魚の侵入場所、発生理由を特定することができるので、確実に駆除・予防することが可能です。
ホームレスキュー株式会社は皆さまが安心して生活できるよう、プロの害虫駆除の職人が確実な駆除・予防いたします。
駆除依頼を希望の方はお気軽に相談・見積もりしてさい。
今回は「紙魚(しみ)」という害虫を紹介しました。
紙魚は紙や衣類を食べる害虫ですが、人間には無害です。しかし見た目の不快感や紙製品への被害から多くの人に嫌われている害虫です。
紙魚の被害でお困りの方は、記事内で紹介した予防・対策法を参考にしてみてください。
また、被害が広がったり、自力での駆除が難しい場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。ホームレスキュー株式会社では、確実な駆除・予防対策を提供し、皆さまの快適な生活環境をサポートします。ぜひお気軽にご相談ください。